セブンイレブンと『エリックサウス』のコラボカレーが来る前に👉待ちきれずインドカレーの地図を広げてみた
もうすぐ名店「エリックサウス」がコンビニに!!
こんにちは、インドから帰ってきてスパイスの沼にドハマり中の自称スパイス研究家「Task」です。
先週、コンビニ4社のスパイスカレーを「配役分析」で見比べてみました。同じスパイスでも、主役に立たせるか、脇役に回すか——各社の戦略の違いが、一つの棚に凝縮されていて面白かった。
そして予告したとおり、いよいよセブンイレブンから「名店監修」の本格派が登場します。8月発売の「エリックサウス監修 スパイスカレー」。南インドカレーの名店が手がける、本格スパイスカレーです。
エリックサウスといえば、南インド料理で知られる人気店。最近はコンビニとのコラボ商品も多いですよねー。
久々にあの味がお手軽に試せるとなると、これはわくわくしないわけがない。
そこで今週は、コンビニ版を食べる前に。「インドカレーって、地域でこんなに違うんだ」という話を、予習しておこうという回です。
実際に食べたときも旨さに加え、面白さがぐっと増す、はず、です。
「インドカレー」は、ひとつじゃない
日本だと「インドカレー」ってひとくくりにされがちですが、インドを東西南北に分けると、それぞれ別の食文化圏が広がっています、いや、、いるそうなんです。
★同じ「インド料理」でも、北と南は日本料理と韓国料理くらい違うとも言われます
私自身、インドで「地域が変わるとこんなに変わるのか」と驚いた記憶があります。せっかくなので、ざっくり地図を広げてみましょう。
ざっくり、インドカレーの東西南北+中央
北インド: 濃厚でクリーミー。バターや生クリーム、ナッツを使い、ナンで食べるこってり系。日本の「インドカレー屋さん」でおなじみの、あの世界。シナモンやクローブなど、香り高いスパイスを重ねます。
南インド: さらっとしていてスパイシー。ココナッツや豆、米が主役で、ごはんで食べる。油は控えめで、スパイスの香りがストレートに来る。今回のエリックサウスは、ここ。
東インド(ベンガルなど): 川と海に恵まれた土地で、魚介を使うカレーが多いのが特徴。マスタードオイルとマスタードシードの香りが独特で、日本人にも親しみやすい味と言われます。
西インド(ゴアなど): ポルトガルの影響を受けた歴史があり、酸味を効かせた「ビンダルー」など、他とはひと味違う個性派。港町らしい魚介やポークのカレーも。
中央・その他の地域: 乾燥地帯では豆や乾物を使った保存性の高い料理が発達するなど、気候や歴史がそのまま味に出ている。
こうして並べると、「インドカレー」という一枚看板の裏に、こんなに多彩な世界が広がっているんだと、あらためて面白くなってきます。
南インドカレーの主役は「香り」
さて、今回のエリックサウスが属する南インド。その主役は、圧倒的に香りだと言われます。
カレーリーフ: 南インド料理に欠かせない、爽やかな香りの葉
マスタードシード: 油で弾けさせて香りを立てる
ココナッツ: まろやかさと南国的な甘い香り
タマリンド: 酸味で全体を引き締める
先週のシーフードカレーで感じた「スパイスが全体でひとつのハーモニーを作る」という主役型の配役。あれをもっと突き詰めて洗練させたのが南インドカレーなのかもしれない、と想像しています。
「2種盛り」「あいがけ」が南インド流
今回セブンが出す商品も、複数のカレーを組み合わせた構成のようですが、これは南インドカレーの王道スタイルなんだそうです。
南インドには「ミールス」という食べ方があります。ワンプレートに数種類のカレーや副菜を少しずつ盛り、混ぜながら味の変化を楽しむ。**「1皿の中で味が展開していく」**のが醍醐味だとか。
つまり複数のカレーを組み合わせるというのは、この「混ぜて楽しむ」南インド文化を、コンビニで手軽に再現しようという試みなのかもしれません。ただ2種類入れました、ではなく、ちゃんと意味がある構成なんですね。名店監修だけあって、この辺りの流儀もきっと踏まえているはず。
来週、確かめてみたいこと
さて、ここまで予習したうえで、私が楽しみにしているのはこの3点です。
南インドらしい「香りの立ち方」が、コンビニ品質でどこまで表現されているのか
名店の個性を、どうやって日常向けに落とし込んでいるのか
複数のカレーを「混ぜたとき」に、ミールス的な味の展開が生まれるか
配役分析で言えば、これはおそらく【専門店型・本格志向系】。名店の技法が、コンビニのフタの中にどう詰め込まれているのか。先週のちいかわコラボが良い意味で驚かせてくれたように、また新しい発見があるといいなと思っています。
ちなみに正直にお伝えしておくと、この商品、地域によっては入荷が限られるという話も聞こえてきます。私の暮らす地方でも、店頭に並ぶかどうかは開けてみないと分からない。もし出会えたら、じっくり味わってレポートします。うまく巡り会えなかったときは……そのときはそのときで、インドカレーの奥深さをまた別の角度からお届けしますね。
おわりに
「名店監修」という言葉は、つい身構えてしまいます。でも、その背景にある食文化を少し知っておくだけで、一口目の楽しみがまるで変わってきます。
インドカレーは、地域の数だけ表情がある。その広がりを頭の片隅に置いて、コンビニのフタを開けてみる。それだけで、いつものカレーが、ちょっとした旅になる気がするんです。
みなさんも、お近くのセブンで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。そして来週、その味の話ができるのを楽しみにしています。
一緒にスパイスの沼、楽しんでいきましょう🌿
(写真はエリックサウス某カレーのイメージです)
