「“切らずに治す”ロボット手術の夜明け──EndoQuestとVirtuosoが拓く“管腔内ロボット”という革命」 〔15分で読む特集解説〕
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はじめに:「切らずに治す」は夢物語ではない
ロボット支援手術と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?多くの方が思い描くのは、腹部に小さな孔を開け、ロボットアームで繊細な操作を行う「腹腔鏡手術の延長」としてのロボット手術でしょう。
実際に、da Vinci Surgical Systemなどのマスタースレーブ型ロボットが世界的に普及しているのも、こうしたミニマル・インベイシブ(低侵襲)手術の進化系としての文脈でした。
しかし、2025年5月──米国と香港から飛び込んできた2つの報道は、その延長線上を軽々と飛び越えるものでした。
・ひとつは、EndoQuest Roboticsによる直腸・S状結腸の「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」をロボットで支援する臨床試験の開始。
・もうひとつは、Virtuoso Surgicalが開発する「二本腕内蔵型ロボットスコープ」による、膀胱病変切除術の症例報告。


どちらも“お腹を開けない”“体に一切メスを入れない”──つまり、「管腔内(endoluminal)」で完結するもうひとつのロボット手術なのです。
この分野、聞き慣れない方も多いかもしれませんが、実は外科と内視鏡の融合、AIとセンシングの進化、そして“非侵襲医療”への社会的要請といった、いくつもの医療トレンドが交差するホットスポット。
今回は、EndoQuestとVirtuosoの両社が何を目指し、なぜ今注目すべきか──外科医や消化器内視鏡医、療機器開発者に向けて、深掘りしてみたいと思います。
この記事は以下のような方向けです。
・外科医 / 消化器内科医 / 泌尿器科医
・医療機器開発者
・投資家
・メドテック系起業家
・医療機器やロボット技術にご興味のある方
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