【英語リスニング】幸せを決めるのは、スペックではなく思考の癖
トランスクリプト
I met two women—both in their 30s, high-earners, and both have lived and worked here in Japan for over a decade.
先月、二人の女性にお会いしました。お二人とも30代の高年収で、日本に住んで働いて10年以上になるベテランです。
Despite their similar backgrounds, their "ideal partner" is worlds apart.
似たようなバックグラウンドをお持ちですが、二人の「理想のパートナー像」は正反対でした。
The first woman is firm on a partner earning at least 10 million yen.
一人目の方は、お相手の年収が最低でも1000万円以上であることを譲りません。
In her Tokyo office, everyone looks sharp and earns big, so she thinks that’s the "standard" for a hardworking man.
彼女が勤める東京のオフィスでは、誰もが身なりを整え、高年収を稼いでいるため、それが頑張っている男性の「標準」だと思い込んでいるのです。
To her, income is a direct reflection of effort.
彼女にとって、年収は努力がそのまま反映されたものなのです。
The second woman is also a high-earner who’s been in the Japanese workforce for over 10 years, but she only asks for 4 million yen.
二人目の方も、日本の第一線で10年以上稼いでいる高年収キャリア女性ですが、彼女がお相手に求めるのは400万円程度でした。
She’s seen the dark side of Japanese "salaryman" life—the grueling hours and the sacrifices.
彼女は日本の「サラリーマン」生活の負の側面、つまり過酷な労働や犠牲を目の当たりにしてきました。
She told me, "I don't want my husband to be a slave to his job. I want us to have dinner together."
彼女は私にこう言いました。「夫に仕事の奴隷になってほしくない。一緒に夕食を食べられる関係がいいんです」と。
The difference comes down to their upbringing.
この違いは、育ってきた環境にあります。
The first woman was raised in a high-status Japanese family where wealth was a given.
前者は、富があることが当然というステータスの高い家庭で育ちました。
The second woman grew up in a home that prioritized affection over a bank balance.
後者は、銀行の残高よりも愛情を優先する家庭で育ったのです。
Even in Tokyo, the percentage of single men in their 30s making 10 million is tiny—maybe 2 or 3 percent.
東京でさえ、30代の独身男性で年収1000万円を超える割合は、わずか2〜3%とごくわずかです。
For the first lady, we’ll need to spend time reshaping her "success criteria," while the second woman will likely find a match very quickly.
一人目の女性には、「成功の基準」を再構築するために時間をかける必要がありますが、二人目の女性はすぐにお相手が見つかるでしょう。
Having lived here so long, they both know the system, but their thinking is what will determine their happiness.
日本での生活が長く、社会の仕組みをよく知っているお二人ですが、結局のところ、本人の「考え方」こそが幸せを左右するのです。
解説
Both in their 30s / High-earners
* In their 30s: 「30代で」という表現です。自分のことなら "in my 30s"、彼の話なら "in his 30s" と所有格を変えて使います。
* High-earner: 「高所得者」「高年収の人」を指す名詞です。対義語は "low-earner" となります。
Worlds apart
* Worlds apart: 直訳すると「世界が離れている」ですが、イディオムとして「(考え方や状況が)月とすっぽんほど違う」「天と地ほどの差がある」という意味で使われます。
Firm on
* Firm on: 「〜に対して断固とした」「譲らない」という意味です。信念や条件を曲げない姿勢を表す際に便利です。
Looks sharp / Earns big
* Look sharp: 「(身なりが)きちんとしている」「小綺麗でスマートに見える」という意味の口語表現です。
* Earn big: 「大金を稼ぐ」という意味です。 "big" を副詞的に使って「派手に、大きく」というニュアンスを出しています。
A direct reflection of
* Direct reflection of: 「〜を直接反映したもの」「〜の表れ」。ある事柄が、別の事柄の状態や性質をそのまま示しているときに使われる格調高い表現です。
The dark side of
* The dark side of: 「〜の負の側面」「裏側」。スターウォーズでも有名ですが、物事のネガティブな一面を指す際によく使われます。
Grueling hours
* Grueling: 「(へとへとになるほど)過酷な」「厳しい」という形容詞です。ここでは「長時間労働」を強調するために使われています。
A slave to one's job
* A slave to...: 「〜の奴隷」「〜に振り回されている人」。仕事(job)やお金(money)、流行(fashion)などに縛られている状態を比喩的に表現します。
Comes down to
* Come down to: 「結局は〜ということだ」「要は〜にかかっている」。複雑な問題を一つの本質的な要因に集約する際に非常に頻繁に使われる句動詞です。
Status / Wealth was a given
* Status: 「社会的地位」。
* A given: 「当然のこと」「既定事実」。当たり前すぎて疑う余地のないことを指します。
Prioritized A over B
* Prioritize A over B: 「BよりもAを優先する」。ビジネスでも日常会話でも非常に重要な構文です。
Tiny / Maybe 2 or 3 percent
* Tiny: 「ごくわずかな」「ちっぽけな」。
* Maybe...: 文中で「〜か、あるいは…」と推測を述べる際、文末や挿入句として使われます。
Reshaping her "success criteria"
* Reshape: 「作り直す」「形を整え直す」。
* Criteria: 「基準」。単数形は "criterion" ですが、一般的には複数形の "criteria" がよく使われます。
What will determine their happiness
* What: ここでは「何」という疑問文ではなく、「〜すること(もの)」という関係代名詞です。
* Determine: 「決定する」「左右する」。運命や結果を決定づけるという強い意味を持ちます。
