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YMO世代が産まれた風景


◾️1979年のレコードショップ

秋田市の高校生だった
今思うとまだまだ鼻垂らし小僧
ちなみに鼻垂らし小僧は昭和の絶滅危惧種

ただ聴く音楽は少しづつ大人びて来て
ちょうどTVCMに登場し始めたナベサダ(渡辺貞夫)や
日野皓正のジャズフュージョンなどに反応し始めていた

そんな時節ラジオから電子音で埋め尽くされた音楽が登場し始め
流れる回数も次第に増えていった

街一番のレコードショップでは15インチのブラウン管テレビモニターに
赤い人民服のミュージシャンが演奏してるライブ映像が流れていた

イエローマジックオーケストラ
1979年8月4日 アメリカ ロスアンジェルス 
グリークシアターのライブ映像

◾️今となっては伝説のライブ

村井邦彦が立ち上げたアルファレコードの世界戦略で
アメリカの名門A&Mレコード
ホライゾンレーベルのプロデューサー
トミー・リプーマーの目に止まり
所属バンド チューブスに気に入られ
トントン拍子にチューブスのライブオープニングアクトに抜擢された
奇跡のライブ

アルファの重役だった川添象郎が
ライブ直前の音響スタッフや司会者の手に現金を握らせ
メインアクトのチューブスと同じ音量にする様
前座扱いせずスペシャルゲストとして紹介する様に仕込んだ
伝説のライブ

◾️そんな内情など分かる筈もなく

レコードショップのテレビモニターに釘付けになっていたら
いつの間にか店内の狭い通路は
同じようにライブ映像に釘付けになっている人で溢れていた

ライブ映像の演目にはRydeenもBehind the Maskもあったから
「Solid state survivor」リリース前後のライブだと思うのだが
私が購入したアルバムはファーストアルバムのUS輸入盤

「Solid state survivor」の曲は、ほぼほぼ全曲ラジオで流れてたので
まだ聴いてない曲が収録されているファーストの方を
しかもジャケットが素晴らしいUS盤の方を選んだのだと思う

ジャケットデザインはルー・ビーチ「エレクトロニックファンガール」
記念すべきA&Mレコード盤  オリジナル盤から「アクロバット」をカット
「東風」に吉田美奈子のボーカル追加 ミックスは名匠アルシュミット


◾️ワールドツアー

1979年秋には最初のワールドツアー
「トランスアトランティックツアー」を行う
サポートメンバーは
松武秀樹(プログラマー)
渡辺香津美(ギター)
矢野顕子(キーボード)

2度目のワールドツアー新聞記事

◾️国内ツアー

帰国後、中野サンプラザでの凱旋コンサートを終え
翌1980年に日本国内ツアーが始まる
4月には地元にも来るという情報が入る
同じクラスの友人と一緒に行くという事になった

国内ツアーは「テクノポリス2000-20」というネーム
サポートメンバーはギターの渡辺香津美から大村憲司に
矢野顕子から橋本一子に変わっていた

客席は1階席のほぼ最後尾に近く
メンバーの表情まではよく見えなかったけど
人生初のコンサート体験
冷静に鑑賞出来ずにあっという間に終わった
振り返ってもディテールが思い出せない
子供だったんだなあ
だって鼻垂らし小僧だもの

クラスメイトとゲーセンに入り浸り
テーブル型ブラウン管TVゲームを
100円玉握りしめながらやってた頃のはなし

日本の至る所で似た様な体験をしたYMO世代は
その後も増殖を続けたに違いない

久hisashi

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