124. あなたが生まれた日のこと
子どもの生まれた日のことを手紙に書いた。
うっかり忘れてた幼稚園の提出物だった。
すぐ書かなきゃって焦って、
どう書こうか一瞬迷ったけど、
すぐに書けた。
そして思った。
何度書いたとしても、私は同じことを書くんだろうなって。
あなたに会えるのをずっとずっと待っていたよ。
だから、あなたがオギャーって大きい声を出して生まれてきてくれた時
ママとパパは嬉しくてたまらなくて、泣いたんだよ。
生まれてきてくれて、本当にありがとう。
要するにこれだけですむことなんだけれど。
所定の用紙には書ききれなかった思いがある。
それをここに書いておきたい。
いつか、長女が大きくなった時、読んでくれたら嬉しい。
あなたが生まれた日を「昨日のことのように」覚えている
あなたが生まれた日、
それは、
私が初めてあなたに会えた日。
幼稚園の提出物の締め切りをうっかり忘れてしまうのに
あなたが生まれた日のことは「昨日のことのように」覚えている。
それは、あなたに会えたことがたまらなく嬉しかったから。
ずっとずっとあなたに会いたかった。
ママは、子どもの時から、いつか自分の子どもがほしいと思っていた。
パパと結婚してからは、パパのことが大好きだからこそ
「我が子に会いたい」と切実に思うようになった。
でも、あなたは、なかなかママのところに来てくれなかった。
あきらめそうになることもあったけど、
病院に通って自分たちにできることをしながら、
ママとパパは、あなたのことをずっと待っていた。
だから、あなたがお腹に来てくれた時、すごく嬉しかった。
でも、あなたに会えるまで、不安でたまらなかった。
実はね、あなたに会うまでに、お腹に来てくれた子がいたけど、
その子は途中で大きくなれなくなって、会うことができなかったの。
でも、ママの不安をよそに、あなたはぐんぐん大きくなってくれた。
あなたは大きくなりすぎて、
ママのおしり(骨盤)から出てくるのが難しくて、
(児頭骨盤不均衡:じとうこつばんふきんこう)
ママのお腹を切って生まれてくること(帝王切開)になったの。
帝王切開だとね、赤ちゃんがママのお腹の中から急に外に出るから、
呼吸がうまくできずに産声をあげられないことがある。
お医者さんにそう聞いていたから、
手術台の上で、あなたの「オギャー」って産声を聞いたとき、
ママは、ほっとして、涙がこぼれたのを覚えてる。
それからすぐに、生まれたばかりのあなたを助産師さんが
私のもとに連れてきてくれて、あなたの顔を近くで見せてくれた。
帝王切開の痛みで、体を動かせず、
ママはあなたを抱っこできなかった。
でも、パパがいっぱい抱っこしてくれたし、
そして何よりも、
あなたに会えたことが嬉しくてたまらなかった。
長々とごめんね。
これが、あなたが生まれた日のこと。
生まれてきてくれて、ありがとう。
「生まれてくることは奇跡」なんだって、
私はあなたに教えてもらった。
だから、ママも「いのち」を大切にするよ。
「せいいっぱい」生きるよ。
あなたが毎日「せいっぱい」生きてくれて、ママは本当に嬉しいよ。
ありがとうね。これからもよろしくね。
本日は以上です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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