なぜ私は「お金の歴史」を34巻も書いているのか——『信用創造の旅』のこと
前回、50歳で電話占い師になった話を書きました。
今日は、私がいま書いているシリーズの話をさせてください。『信用創造の旅』といいます。
■ きっかけは、ビスマルクの一言でした
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
この言葉が刺さって、私は三年遡るつもりで本を読み始めました。気がついたら、四千年遡っていました。
■ 電話占いをやっていて、気づいたことがあります
顔の見えない声が、信じられた瞬間に、お金に変わる。
これは、一万円札とまったく同じ仕組みです。あの紙切れに価値があるのは、みんなが「価値がある」と信じているからです。信じられている限り、それはお金である。
私は経済学者ではありません。けれど「信用が価値に変わる現場」には、生涯立ち会ってきました。カメラマンとして、夜の店の黒服として、電話占い師として。
その目で、お金の歴史を最初から辿ってみたくなったのです。
■ メソポタミアから始まります
粘土板に刻まれた借金の記録。エジプトの穀物倉庫。ギリシャの銀。ローマの市民権。イスラムの商人。中世イタリアの複式簿記。オランダのチューリップ。
どの時代にも、必ず同じものが現れます。「見えない信用が、見える金に変わる瞬間」です。そしてその裏には必ず、帳簿と、刀と、泣いている中間層がいました。
いま第17巻まで書きました。全部で34巻の予定です。
■ 入口は、小説です
シリーズの序巻は『いつも苦しむのは中間層だ』という小説です。母と子ども二人の母子家庭が、住宅ローンと月謝袋と貯金の中で、バブルと恐慌に翻弄される話。
四千年の歴史を話す前に、まず「いま、私たちの生活で起きていること」から入ってほしかったからです。
物価高と円安の中で、お財布の一万円札の価値が毎月薄まっている。でもそれは、今に始まったことではありません。
■ 誰に読んでほしいか
高校生にも分かる言葉で書いています。でも、中身は手を抜いていません。
読み終わる頃には、地政学と、宗教と、資産という三つの目を持って歩き出せる——そういう本にするつもりで書いています。
お金の話は、お金の話ではありません。人が生きることの話です。
▼序巻『いつも苦しむのは中間層だ』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0H8SLJTTN
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