映画 名無し 感想?
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鑑賞日:2026/5/23土曜日
#映画感想文 #ネタバレ
2026年日本作品。ビスタサイズ。
ひと(他人)と違う主人公が人生に絶望し、希望(?)を見つけて亡くなる話。
サスペンスとして魅せるためのアイデアは満載だが、で?という感じ。事件は被疑者死亡で解決するが、謎は解決されない。いや、観客にも説明されない。共通理解としては「理不尽」だろうか。
知識は識別により広がる。違いを認識し整理する…名前を付けるのだ。名前の無いものは認識されないも同然。とすれば…主人公の右手は名前を奪う。そして名前を奪われると認識されなくなりこの世から消える。消えるといっても認識されないだけなので物理的には存在する。生物にとって社会から、世界から認識されないということは死に値する(イギリスで最大の侮蔑は無視することらしい)。だから死を迎える。
この右手は完璧ではない。主人公が本当の名前と認識した名前しか奪えない。当然誤認もあるであろうが本作での追求はない。
主人公は「名無し」であるからこそ名前を奪い続けなければならないのか?右手の力に主人公は神を呪う。神(という名前)を呟きながら天に触ろうとする、右手で。
クライマックス主人公の幼少期と同じ容貌を持つ少年が登場する。実体か幻か。少年はラストカットで天にツバを吐く。右手で触ろうとするでなく。(ツバは自身に降ってくるんだけどね)
右手と名前について考えてみた、というか考えさせられた。「名無し」というタイトルからの自分なりの解釈(妄想)である。似たような「言い伝え」があるとか、力を継承する「血族」が居たとか、設定をそれらしくする仕掛けが本作には無い。エンターテイメントとしてダメだと思う。ヒントさえ無いのだ。制作側も答えを持っていないのであろうとさえ感じる。残念。
(※原作コミック未読)

