ゲームと私[作品別編]:プロップサイクル
♪そ~らを じゆうに とびたいな~
ハイ、ラペロプター!😆
ゲームセンター。
そこはかつて、
「そこでしかプレイ出来ない、至高のゲーム体験」を
楽しむための、雑多な空間だった。
そんな"ゲーセンでしか体験出来ない"作品の中に
「体感ゲーム」がある。
時には名も無き戦士として時空を飛び、
時には(仮想)彼女とともに海岸線をドライブし、
また別の時にはパイロットとして大空を舞う。
ゲーム筐体に身を預け、ハンドルや操縦桿を握る。
そこに広がる世界は、まさに夢の空間だった。

その技術力は群を抜いていた。
ストII以降の、いわゆる対戦格闘ブームに入った
90年代に入っても、こうした体感ゲームは一定の
ニーズ、そして何よりも人の目を引くであろう
その"存在感"で店頭を賑わし続けた。
そんな作品の中に『プロップサイクル』がある。

こちらはDX筐体と呼ばれる大型の筐体だ。
「空を自由に飛びたい。」
人類が抱く永遠の夢。
それを表現したゲームである。
古くはレオナルド・ダ・ヴィンチの時代から描かれる、
人力でペダルを漕いでプロペラを回して飛ぶという、
有り得そうで有り得ない、あの飛行機。
あれを体感出来るゲームなのだ。

基本は3ステージ+最終面の4面構成。
最初の3つのステージはいわばテストのようなもので、
ステージ内の風船を体当たりで割っていくことで
スコアを稼ぎ、一定以上のスコアでクリア。
そしてこの試験をクリアすることでいよいよ本番。
最終ステージへと挑むことになる。
ある理由で地上から切り離された村を救うため、
一定時間内に貼られた結界を破壊し、装置を
停止させる、というのが目的である。
1つでも結界を張る玉(?)を割り損ねると
雷に撃たれしまうので、ここは一発勝負!
コンティニューも出来ないという仕様になっている。

このゲーム、まさに「体感ゲーム」である。
ひたすらペダルを漕ぎ、ハンドルを傾けて
"ラペロプター"を操作するのだが、このペダルも
ハンドルも普通の自転車に比べて重い。とにかく重い。
風の抵抗を受けながら飛んでいる、というのを
表現するためなのだと思うが、これがまぁ
滅茶苦茶疲れる!
冬場でもプレイ後は汗だくになる程である。
まぁ私は人一倍汗かきなのでそれもあるのだろうが😅
しかも、そんな重いハンドルで要求される操作は
かなりシビア。
制限時間内にコースに設置された風船や結界を
割るためには、時には急上昇、時には垂直落下(!)、
といったコース取りが必要になってくる。
ひたすら漕いで上がって、そこから落下していき、
失速した状態を立て直すために、またひたすら漕ぎ・・・
当時20代前半だったからこそクリアも出来たが、
もし今プレイしてもいいトコ2ステージくらいで
もう体力的に無理なんじゃないだろうか。

真剣に遊び出すともう大変である。
このゲーム、デラックス(DX)という大画面の筐体と
スタンダード(SD)というより設置面積の少ない
筐体の2種類がある。
そのうちDX筐体にはその名も"風体感装置"という
装置がハンドルのところに付いている。
早い話がただの扇風機なのだが、この装置、
名前の通り漕いでスピードが上がるほどに
風も強くなる。
(それでも扇風機でいえば"弱"くらいなのだが)
そのためにひたすら漕いでスピードを上げながら
最適なコース取りで風船を割りつつ風を強くし、
休めるところは涼みながら休む。
こうして体力とともに滴り落ちる汗をも
コントロールするのである。
ゲーセンの一時代の華、体感ゲーム。
その存在は"アイコン"としてゲームセンターを彩り、
その空間を「外とは別の世界」へと誘うものだ。
もはやレースゲーム以外ではほとんど見かけることも
なくなってしまったのは残念ではある。
もしまだ稼働しているところがあれば、試しに
遊んでみるのも一興だ。
その体験は、まさにその時、その場所でしか
出来ないものだから。
「Go for "Solitar"!(行け、ソリターへ!)」
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