織姫と彦星に願いを込めて、快哉を叫ぶとき
日本語はよく主語を省く。
文脈で読み取ることができるのだ。ワタシが興味を持つスペイン語も(仕組みは違うが)主語を省けるのだが、これは英語と比べて大きく違うところである。
主語に限らず、親しい間柄では特に、いろいろ省いて話をすることも可能である。
「なぁ、あれどうなった?」
「ん、あぁあれ、あとちょっとかな」
「じゃあ明日よろしく」
「了解、流しそうめんも準備しとくわ」
日本語は、言葉による詳細な説明がなくてもコミュニケーションが取れるという特徴がある。これをハイコンテクストという。
ハイ‐コンテクスト(high context)
[名・形動]互いの文化や価値観が近かったり、背景や事情をよく理解していたりするため、言葉による詳細な説明がなくてもコミュニケーションが円滑にとれること。
しかしながら、省いてよいからと言ってなんでもかんでも省くのはよろしくない。文脈を共有しているからこそなのである。
いきなり色々と省かれると、流石に訳が分からない。なんのはなしですかと聞かざるを得なくなる。
例えばこうだ。いきなりだ。
「七夕って元気だよね」
これはもう少し説明を求めてもバチはあたらないだろう。むしろ説明して然るべき案件である。
なのだが、ウチのカミさんはこれに近いことをやる。さっきまでと全く違う話を、いろいろ省いてぶっ込んでくること度々である。
流石に10年以上も夫婦をしてるので、一瞬で正解にたどり着き、話を続けることもたまにある。何食わぬ顔をしているが、そんな時は心の中で、ヨッシャ正解!と快哉を叫んでいる。
ちなみに「快哉を叫ぶとき」は、敬愛するスカパラの楽曲であり、『J SPORTS STADIUM2022 野球中継テーマソング』だ。
その前年、2021年のテーマソングもスカパラだった。タイトルは「9(ナイン」である。
かように野球とも関わりのあるスカパラ。控えめに言って最高です。快哉を叫びます。
話を戻しまして、主語を略すると評判の皆々さまにお伝えします。
あなたのその会話により、相手は心の中で快哉を叫んでいるかもしれません。おめでとうございます。でもそうでないことも多いので、できれば分かりやすく、省くにしても控えめに、お話いただけると幸いです。
カミさんにも届け、と織姫と彦星に願いを込めて、どうぞよろしくお願い申し上げます。


