ハイハイからの大空へテイクオフ
なぜかムスメ(7)が、ハイハイして目の前を通りすぎた。
チラッとこっちを見て通りすぎた。終始笑顔だ。ドライヤーをかけていた私は、そのままドライヤーをかけ続けるより他なかった。
ムスメももう小学生だ。久しぶりにハイハイをする面白さに、テンションが上がっていたのだろうか。あるいは何かの遊びだったのかもしれない。
いずれにしても普段から童心なムスメであるが、更なる童心に帰って遊ぶその姿は、いい年をした大人にとっては眩しく見える。
私もいい年をした いい大人である。今思い返すと、きっと着いていったら楽しかった。童心に帰って子どもと遊ぶ、あるいは遊んでもらうのだ。
親子ハイハイである。
楽しそうだ。楽しそうにやっていたら、きっとムスコも合流するだろう。カミさんはどうだろうか。聞いてみたがやらないそうだ。さもありなん。
そういえば昔は、よく電車ごっこもした。目的地を隣の駅にし、出発進行とやったものだ。よし、目的地は隣の駅に決定だ。行くぞムスメよ。
短パンを履いていたら気をつけなければ。膝がいたくなってしまう。水筒に飲み物を詰めて出発進行。ハイハイでGo!
「◯◯駅〜、◯◯駅に到着しまーす」
空想の中、そうして振り向くとムスメは普通に立っていた。もう飽きたらしい。今度は飛行機ごっこをご所望だ。ムスコは結局合流しなかった。
一抹の寂しさとともに、飛行機は大空へテイクオフ。飛行機なのに目的地は隣の駅ですかそうですか。ひとときの空の旅をお楽しみください。次はUNOをご所望だそうです。


