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askad
駅のホームからこんにちは
駅のホームにいる。目の前には広告の看板がある。
そこには、頑固な汚れを落とすための薬剤のボトルが、デカデカと描かれていた。見たことのない商品だ。最近売り出したのだろうか。メーカーの力の入れ具合がうかがわれる。
そういえば前に似たものを買って、ガンコな風呂の黒カビを落としたものだ。
カビルンルンたちとの激闘を振り返りながら、目の前のボトルをぼんやり眺める。そんな私の目に突然、「酒」という文字が飛び込んできた。
思考にノイズが走る。何かがおかしい。広告、薬剤、カビルンルン、アンパンマン、酒。脳内の処理が追いつかない。落ち着け私。
よく見ると、ボトルは薬剤ではなかった。いやボトルはどう見ても薬剤なのだが、認めがたいのだが、これはお酒の広告だった。
私は混乱した。頭では理解できた、つもりだが、心が追い付かない。このボトルを傾けたら、白い薬液が出てくるところしか思い浮かばない。
更にしばらく眺める。落ち着け私。これは広告だ。ならば、ここには意図がある。いったいどんな人に向けて、どんなメッセージを発しているのだろう。
あえて、薬剤のようなイメージを持たせたのではないか。
なら、キーは汚れが落ちるということだ。ここから導かれる結論は?
整いました。これを飲んだら、腹の中の汚れがおちるのです。つまり腹黒が治る。気持ちよく酔って腹の中をさらして、すっきり生きていきましょうというメッセージです。
シンプルな広告でした。そんなシンプルさの中に、ここまでのメッセージを込めるクリエイターの皆様には脱帽です。それでは皆さまご機嫌よう。駅のホームでは歩きスマホにご注意ください。
この記事では商品を特定できないとは思うものの念のため。ネタにするために話を誇張していることを、お詫びとともに申し添えます。


