「一期一楽」でいこう
vol.1535
本日49歳になりました。
この49歳というのは、私にとって非常に意味のある年齢で、それは父親が49歳を目前に他界したからです。
15歳の冬だったのですが、それ以来、何となく49歳まで生きたいと思ってきた節があります。
そして、その何となくの目標を達成した今、ちょっと新しい気持ちになっている。
それは、「一期一楽」の精神、という感じでしょうか。
「未来のため」は「今のため」
15歳から望んでいた49歳になった今日、改めて見えるのは、普段と変わらない景色です。
何か特別な変化があったわけではありません。
これは、過去に経験してきた全ての目標達成でも同じことが言えます。
例えばnote1つとっても、「年間100万PV」「1万人のフォロワー」など、何となく目標としていたものをクリアしたとて、何かが変わるわけではない。
それは、強く望んでいた目標であっても同じことです。
達成した瞬間は小躍りするほど嬉しくても、1日経てば、普段の日常に戻っている。
つまり、目標達成というのは人生を変える大きなパラダイムシフトになることはなく、あくまでも通過点を示す1つの目印にしかならない。
そんな感じがするのです。
けれど、過去を振り返ってみると、楽しい思い出や確かな成長を実感することはできる。
そう考えると、未来のために頑張ることは、実はそれによって恩恵を受けるのは過去だったり、今だったりするのかもしれません。
今回の話で言えば、49歳まで懸命に生きようと思ったからこそ、15歳以降の人生が充実したのだと思うのです。
そう考えると人生は有限だと考えることが大切だと言えます。
今後、生きられたとしてもこれまでの人生くらいですし、父親の年齢を超えた今、いつどうなるのかわからない。
だからこそ、一度きりの人生を一日一日、一度きりの楽しさであると意識しながら「一期一楽」の精神で過ごしていく。
そんな考えが49歳になった朝、頭に浮かんだのです。
増える「終活する若者たち」
世の中を見渡すと、「一期一楽」の精神を大事にする人たちは増えているのではないかと思います。
Webサービス「ことばの保険 tayorie」を運営する株式会社tayoriによると、お盆明けに若年層の利用者数が顕著に増加し、10代から40代の利用者が全体の約8割に達したそうです。
〈TABI LABO / 2025年9月2日〉
ちなみに「tayorie」とは、万が一の際に備え、大切な人へメッセージや情報を自動で届けるWebサービス。
2024年11月に開始され、ユーザーの生前に登録された「便り」を、一定期間の応答がないことなどをトリガーとして、指定の相手にLINEで自動送信する仕組みとなっており、1つの終活のカタチとして注目されています。
もちろん、まだまだ若者の終活が一般化しているとは言えませんが、同社が7月に行った調査によると
●親と「終活」について話したことがある人は32.3%
●67.7%は一度も話したことがない
と結果だったのですが、67.7%のうち、「話したことはないが、話したいと思っている」人は39.3%を占め、関心の高さは窺えます。
ある葬儀社のアンケートでも、20代で終活の準備をしている若者の割合が「約4人に1人」にものぼるという話もある。
〈カンテレNEWS / 2025年6月23日〉
東日本大震災や新型コロナ禍を経験した若年層は、突然の別れを「自分にも起こり得ること」として捉える傾向があり、万が一の備えとともに、一日一日を豊かに生きるという意識が高まっていると言われています。
若くして行う終活は決してネガティブなものではなく、むしろ、ポジティブなものである。
そんな風に思うのです。
有限だからこそ命を燃やす
霊長類学者・人類学者で、京都大学の第26代総長を務めた山極寿一さんも
「限られた時間軸のなかで死をとらえるからこそ、人は生きる意味を考えます。仮に人が死なない身体だとしたら、なんどでも無限にやり直せるし、いつまでにこれこれを達成しなければならないという必然は何もありません。時間軸のなかで、ゴールに向かって流れとして意味のある物語を作る必要はないわけです。
つまり、人間は『歴史的存在』であるために、死をゴールにすえた有限の時間のなかでみずからの生に意味を求めて、命を燃やすのです」
と仰っています。
〈文春オンライン / 2025年8月11日〉
人は死を前提に、有限の生のあり方を考えながら、生き方を考える。
子どもの頃から「一度きりの人生」だと知っているからこそ、幼いながらも「大谷翔平さんになりたい」といった感じで努力ができるわけです。
もしも、人生が無限であるならば、大谷選手を目指して頑張るのは100年先でも、1000年先でも良いことになり、いつまで経っても努力しないかもしれません。
有限だからこそ近い未来に目標を立てることになり、そこに向かって努力する。
結果、毎日が充実すると考えると、やはり、未来の目標は今のためと考えられますね😊
また、有限だからこそ一日一日の向き合い方も変わるでしょう。
例えば、人付き合いも、山極さんは
「一期一会の覚悟を持って生きる」
という言い方をされていますが、いつもそばにいる人が、明日いなくなるかもしれない。
そうした覚悟を持ったとき、人はその人に対するや想いや接し方が変わる。
結果的に、その人との関係がより豊かになっていくでしょう。
また、「日日是好日」という言葉があるように、どんな日も、あるがままに受け入れて、なるべく「良い日」にしていく。
限りある人生だからこそ、無駄に嫌な日を多くはしたくはないわけです。
そうやって有限であることをポジティブに受け止めていくことで、より人生は光り輝くものになっていくのだと思います😊
49歳になった今日、いつもと何一つ変わらない一日ですが、今夜は妻がご馳走をつくってくれるそうです。
「その料理は二度と食べられない」という覚悟を持ちながら、一期一食の精神で夜に臨みたいと思います(笑)
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
