2022年のバレンタイン事情
column vol.551
一月も最後の土日を迎えてしまいました…。
今月は猛烈に忙しかったので、元旦にお参りに行き、箱根駅伝で盛り上がり、七草粥を食べたぐらいしか記憶に残っていません…(汗)
光陰矢の如しで進んでいく時間の中で、少しでも生活実感を感じるために歳時を前以上に意識するようになりました。
次は節分。今年は「北北西」を向いて恵方巻を食べたいと思います。
その次はバレンタインです。
私が子どもの頃は「告白の日」として一大イベントでしたが、モテない私は、「貰えることを期待している」と少しでも思われたくなかったので、部活が終わったら、一目散に家に帰っていました(笑)
そんなバレンタインも年々趣旨が変わってきています。
今やバレンタインは「家族行事」
ご褒美チョコに、友チョコなど、バレンタインは時代のニーズを捉え変化しています。
少なくとも「告白の日」から、自分に向けてということも含め「感謝の日」という認識の方が、今は主流なのではないでしょうか?
そんな中、2022年は「家族行事」傾向が強まっています。
〈PRTIMES / 2022年1月28日〉
くらし情報メディア「ヨムーノ」を運営する株式会社くらしにくふうが、同居する家族のいる方を対象に「バレンタインの過ごし方」に関するアンケートを行ったところ、78.9%の方が「家族に贈る」と回答。
多くの家庭がバレンタインを家族で楽しむ予定であることが分かりました。
ちなみに、自分へのご褒美が33.3%、友人が18.9%です。
これは、ぐるなびの調査でも同じ傾向にあり、「誰のためにチョコレートを購入する予定か」という問いの1位が「配偶者」で47.6%でした。
〈ITmediaビジネスオンライン / 2022年1月29日〉
これはコロナの影響が大きいでしょう。
一時期、席巻した友だち同士であげ合う友チョコも、今はなかなかあげにくい状況です。
オミクロンが猛威を奮っている現在の状況にも鑑みると、企業としては確実性の高い家族需要を取り込んだ方が賢明と言えるでしょう。
今年はどんなチョコに注目?
あげる人の次はチョコのトレンドです。
社会意識が高まる昨今の潮流を捉えてか、今年はSDGsをテーマにしたチョコが多く見られています。
例えば、そごう・西武では、「SDGs」に関わる商品に力を入れています。
〈流通ニュース / 2022年1月6日〉
リーシング本部リーシング二部フード担当の西山知里さんは
「『SDGs』は、今のトレンドで商品の押さえるべき点になっている」
と説明。
ガーナのカカオ農家を支援するマーハチョコレートが出店するなど、「社会貢献」テーマを打ち出しています。
他にも、外出などお金を使うことが制限されているからこそ「日本の素材を使った高級感」のある商品や、海外に行けない今だからこそ「海外ブランド」の充実も図っているとのこと。
「コロナ禍の今だからこそ」をどのように商品として表現しているかがポイントになりそうです。
ちなみに、個人的に気になるのが「銀のぶどう」や「ねんりん家」を運営する株式会社グレープストーンの新業態スイーツブランド「Very Ruby Cut」。
発売1ヵ月で12万個販売し、SNSで「宝石スイーツ」として話題になっています。
〈PRTIMES / 2022年1月28日〉

昨年、12月に品川駅にオープンし、公式オンラインショップにて取り扱いスタートするのですが、今年のバレンタイン商戦でも注目されそうです。
デジタルの世界にもバレンタインの波
最後はデジタル分野でのバレンタインの盛り上がりを締め括りたいと思います。
オンラインゲーム『戦国†恋姫オンライン ~奥宴新史~』がバレンタインイベント『ちょこっとちょこれーと争奪戦』を開始。
〈PRTIMES / 2022年1月28日〉
イベントマップを攻略しながら限定アイテムを集めてイベント限定ショップにて様々なアイテムと交換することができるなど、バレンタインならではの仕掛けが施されています。
今はゲームの世界は一大経済圏になっています。
いかに限定性を生み出すことかが重要になっており、歳時に絡めて商機をつくることが求められます。
今後、メタバースがさらに深度化すれば、一般企業の仮想空間進出はさらに進むでしょう。
今のうちに、ゲームエコノミーを研究することが得策ですね。
続いて、動画のニュースです。
世界150か国以上で利用されるソフトウェアを手掛ける、株式会社ワンダーシェアーソフトウェアが、手軽にクオリティの高い動画が作れる動画編集ソフト「ワンダーシェアーフィモーラ」に使える素材サイト「ワンダーシェアーフィルムストック」にて、バレンタインデーやSFがモチーフの7種類のエフェクト素材パックの販売を開始いたしました。
〈PRTIMES / 2022年1月28日〉

ここにも歳時に絡めた限定性をしっかりつくっていこうという意図がヒシヒシ感じます。
小売の世界ではよく「売り時をつくる」という言い方をしますが、デジタル分野の歳時との連携は、ますます見られていくでしょう。
ちなみ動画を使って、普段の気持ちを伝えていくというのは良いですね。
手紙だと、ちょっぴり気恥ずかしい相手への気持ちも、動画だともっと感性的に、ポップでユーモアに、そしてさり気なく伝えることができるからです。
動画時代だからこそできる、新しいバレンタインデーの贈り物になりそうです。
いずれにせよ、バレンタインは時代の色が色濃く反映されている歳時の一つです。
バレンタインをどう解釈するのか?各社マーケターのセンスと腕が試される行事とも言えるでしょう。
次の2023年に向けて。マーケターとしては脳みその汗が止まりません…(汗)
