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メタバース経済圏が「生活圏」に

column vol.636

今年3月14日に仮想空間「メタバース」について関係者の情報共有ガイドラインの提言などを目指す一般社団法人「Metaverse Japan」が設立。

その共同代表理事に就任したPwCコンサルティング馬渕邦美さんが「東京デジタルイノベーション 2022」(日経BP主催)に登壇し、「2025年以降、メタバース経済圏が確立していく」と断言しました。

〈日経XTECH / 2022年4月21日〉

その理由の一つに、2025~26年普及型のVR(仮想現実)グラスが登場すると予測されています。

また、2030年頃の商用化が見込まれる6Gによって5Gより一層の高速大容量通信が可能になることも、メタバース普及を後押しすると見られています。

こうした技術の進化に伴い、「NFT(非代替性トークン)」を使って仮想空間上で不動産を取引したり、アバター(分身)の衣装を購入したり、ゲームで生活費を稼いだりといった「メタバース経済圏」が成立していくというわけです。

今日はその一大経済圏ができる前の予習として、最近のメタバース事情をご紹介いたします。

ファストフードの主戦場が仮想空間に?

ウェンディーズなどいくつかのファストフードチェーンは、すでにメタバースへの参入を開始しています。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2022年4月19日〉

ウェンディーズはMetaと提携し、今月、「ウェンディーバース」を開設。

ウェンディーバースのタウン・スクエアには、お馴染みのレストランの他、巨大なウェンディー像などの装飾が施されています。

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Wendy's
「メタバースが完成するのは何年も先かもしれないが、企業はメタバースでどのように存在感を示すことができるのか、今すぐ実験を始めた方がいい」

Metaのメタバース担当バイスプレジデント、ビシャル・シャーさんは、ウェンディーバースの立ち上げについて、上記のようにコメントしています。

そして、ファストフードの王者・マクドナルドも、AltspaceVRSpatialというプラットフォームを使い、旧正月を祝うバーチャルイベントを開催。

メタバースに踏み込みました。

同社は「実際の商品と仮想の商品を提供する仮想レストラン」「宅配をする仮想レストランの運営」についての商標を出願中とのことで、ウェンディーズ同様、来るべき日に備え、今のうちにさまざまなトライ&エラーを行っていきそうです。

航空会社の新たなブランド体験

続いては航空業界です。

エミレーツ航空は先週の金曜日、メタバースにおける特徴的なブランド体験構築計画および収集型・機能型NFTの発行を発表しました。

〈ASCII / 2022年4月25日〉

ドバイ国際博覧会跡地にあるエミレーツ館を技術革新の拠点として再利用し、メタバースNFTWeb3など、エミレーツ航空の未来を見据えたプロジェクトを実現するために世界中から人材を集めるとしています。

同社は、5年以上前から公式サイトとアプリでVR技術を採用しており、機内空間の没入型3D体験を提供。

仮想機内で、完全再現した客室インテリアをインタラクティブに体験することができます。

飛行機が好きなので、とても興味がそそられます。

「メタバース住宅展示場」が誕生

続いては住宅業界です。

大和ハウスが、アバターを用いて仮想空間上の住宅展示場を自由に見学できる「メタバース住宅展示場」を4月28日から公開。

同社によると、同様の取り組みは業界で初とのこと。

SNSの普及やコロナ禍で住宅展示場への来場者数が減少する中、オンラインを活用した戸建住宅の接客や販売を強化したいというのが同社の狙いです。

〈ITmediaビジネスオンライン / 2022年4月25日〉

メタバース住宅展示場は同社が運営するWebサイト「リブスタイル パートナー」の登録者限定で公開されます。

同サイトはWeb上で「家づくりタイプ診断」を行った上で、利用者の興味関心がある家づくり情報を提供するサービス。

建築・デザイン事例の紹介家づくりや暮らし方に役立つコラム、住宅展示場を360度動画で閲覧できる「おうちVR展示場」といったコンテンツを展開してきました。

メタバース住宅展示場では、スマートフォンやタブレット、パソコンから簡単に見学できることに加え、同社の担当者がアバターとなり、仮想空間上の住宅展示場内を案内。

また、アバターを用いて利用者同士での会話もできる他、ヘッドマウントディスプレイを装着して見学した場合は、実際の住宅展示場にいるかのような臨場感も体験可能としています。

仮想空間を通した新しい価値提供に胸が躍りますね。

「デジタル不老不死」が現実に??

最後はSFチックな話で締めたいと思います。

ヴァーチャルプラットフォームを展開するSomnium Spaceは、ユーザーが現実で死亡してもヴァーチャルの世界で生き続けるという「Live Foreverモード」を開発中とのことです。

〈GIZMODE / 2022年4月24日〉

Somnium Spaceは、アイテムやお家を購入しながらユーザーのアバターが暮らすプラットフォーム。

イーサリアムブロックチェーン上に構築されており、すでにいくつかのVRヘッドセットに対応しています。

今、開発中なのは、生前、ユーザーから収集・保存したデータをもとに、ユーザーの死後もSomnium Spaceの中で、ユーザーのアバターAIの力により動き、話し、暮らし続けるというもの。

しかも、何と他のユーザーはこのアバターとコミュニケーション可能なようです…(驚)

もちろん、自分自身が生き続けるわけではないですが、まるで私がAIアバターに乗り移り、永遠に存在するというのは、なかなかの衝撃ですね…。

と、まぁ…、死後の世界は置いておいて、メタバース経済圏は確実に私たちの足元の生活圏に入り込んでいると感じます。

5年後、馬渕さんが話すようにメタバース経済圏は確立するのでしょうか?

つどつど、これからも進捗をお届けしたいと思います。

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