令和“Z”の本音
vol.1482
“若者” といっても皆同じではないのは分かっているのですが、それでも時代背景など、同じ時代を同じ世代として生きている分、共通点はある。
ですから、若い人たちの傾向を知らせる記事があれば、会社経営やマーケティングの参考に目を通すようにしています。
実際、私が若者だった20年以上前では見られなかった傾向もある。
今日は最近、興味深いと感じたトピックスをご紹介したいと思います。
“身の丈志向”の若者たち
まずは「住まい」についての話から。
アメリカでは、物価高などの影響もあり、賢い選択として親と同居する若者が増えていると聞きます。
〈AMP / 2025年6月23日〉
成人後に実家に戻る「ブーメラン世代」という言葉が定着しており、Z世代の約半数が親と同居中らしいのです。
日本でも経済的な理由で実家暮らしをする20代は多いようで、LIFULL HOME'Sの調査によると、その割合は何と37.7%。
一人暮らし(27.7%)を大きく上回っています。
ちなみにその理由の1位は
「貯金をしたいから」
とのこと。
さらに、「友だち親子」という言葉をよく耳にする通り、仲の良さから同居を選択するパターンもあるようです。
実際、若者へのヒアリングで
「地元から離れた場所に就職したくない」
という意見も多い。
誰もが知る大企業の内定をもらいながらも、転勤がイヤという理由で、地元の中小企業に就職した人もいるくらいです。
また、先ほど同居の理由は「貯金」であると紹介しましたが、お金に関する令和の傾向も見えています。
内閣府の「国民生活に関する世論調査」によると、若い世代は
「将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか」
という質問に対し
「現在より将来に備える」
と回答した割合が、コロナ危機後に大きく増加しているのです。
また、消費者庁の「消費者意識基本調査」で、品目別に
「今後お金をかけたいこと」
と
「お金を節約したいこと」
に分けてみると、旅行や交際など一部品目を除いて節約傾向にあります。

実際、若年層の消費性向は、過去10年間低下している。
こうしたことから、“身の丈” を大事にする堅実な若者たちの姿が見えてきますね。
“しゅう活” に勤しむ若者たち
堅実といえば、“しゅう活” に励む若者たちが最近増えているようです。
えっっ??就活を頑張るなんて、当たり前じゃん!
と思ったはずですが、それは “しゅう活” 違い。
何と「終活」なのです。
〈カンテレ / 2025年6月23日〉
しかも、カンテレによると、「20代の若者の4人に1人」が既に終活を始めているとのこと…
…調査元が葬儀会社なので、真偽は微妙ですが…、そもそも人生のラストシーンに向かい合う若者がいるということ自体が驚きです…
ちなみに正式には「デス活」と呼ばれており、終活とは異なります。
終活が死後の準備を指すのに対し、デス活はより内面に向き合う行為。
「そもそも自分はどのように死にたいのか」
「死とは何か」
「死を前に、どう生きるのか」
といった、より感情的・哲学的な問いに向き合う時間であり、準備するための活動というよりも、”考えること自体が目的” なのです。
逆に、「どう生きたいか」を重要視する、静かで深い問いかけとなります。
「明日が来ないかもしれない」
と想像し、今日という一日を、もっと大切にしていく。
禅の思想に通ずる考えですね。
ちなみに、カンテレで紹介されていた葬儀会社では、1,100円で入棺体験もできるとのこと。
自分の人生を明らかにするというのは、良いことではないでしょうか😊
変わる“ごちそう”の概念
“デス”の話のあとは、“生”の話で締め括りたいと思います。
生きる上で基本となるのが「食」です。
私たちの体は毎日の食べるものからできている。
だから当然、「ごちそう」にはテンションが上がるわけです〜
私が若い頃はステーキ、寿司などが、ごちそうの代表格でしたが、令和時代の若者たちは、ひと味違うようなのです。
〈ピンズバNEWS / 2025年6月13日〉
「ステーキよりも焼き肉や寿司を食べたい」
「ステーキ食べるおカネがあったらスイーツに使いたい」
ピンズバNEWSがSNSで若者の声を集めたところ、もはやステーキはごちそうではなくなっている…
その理由としては
「いっぱい噛まないといけないから疲れる」
「脂っこくて胃がもたれる」
「高いわりに満足感がない」
といった意見が多いそうです…
私も来年50歳なので、もちろんステーキを食べ過ぎると胃もたれしますが、それでも「ステーキ」と聞けば、テンションは上がる。
…ですから、こうした若者の声に驚いています…(汗)
また「噛み疲れ」を指摘する声もありますが、Z世代の中には、子どもの頃から柔らかい食べ物に慣れ過ぎていて、噛む力が弱くなっている人も多いとのこと。
では、令和時代のごちそうとは何なのか?
それは、
「自分が本当に食べたいと思うもの」
「好きな人と一緒に楽しめるもの」
が、何よりのごちそうであり、それがたとえ、コンビニのチキンや、カフェで食べるサンドイッチであっても、そこに自分の気持ちが宿っていれば、それは十分に贅沢になるそうです。
そして、その奥底には
●自分の価値観に正直でいたい。
●無理して誰かに合わせたくない。
●見栄を張ったりせず、「今の自分にちょうどいいおいしさ」を選ぶことに意義を感じる。
といった彼らの心理がある。
やはり、ここからも “身の丈志向” の若者たちという姿が見えてきますね。
もちろん、今回の話は令和の若者たちの1つの側面であり、一部です。
ただ、若者は時代の変化を一番柔軟に受け止めている世代。
時代の変化に気づくためにも、引き続き若者ウォッチは続けていきたいと思います😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
