創造性のカギは「休む」「歩く」
vol.1569
本日は有給休暇5日消化義務の関係で、我が社はお休み。
朝は妻と2時間以上ウォーキングし、若干疲れています…
私たちマーケター・クリエイターにとって、創造性を発揮するには、この「ちゃんと休む」「しっかりと歩く」が大切だと言われています。
えっっ??そんなの聞いたことない…!
…と思う方が多いでしょうから、本日は2つの相関関係についてお話しすることにいたします。
どんな職業の方にも創造性は重要ですので、きっと参考になるはずです😊
「休む」が創造性を育むワケ
まず、「休む」ことの重要性です。
皆さん、「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)という言葉を聞いたことはないでしょうか?
こちらは、特定の課題や目的に集中していない「ぼんやり」としている無意識的な状態のときに、活発に活動する脳機能ネットワークのこと。
自動車でいえば「アイドリング」状態です。
人は、集中して仕事や作業に取り組んでいるときよりも
「シャワーを浴びているとき」
「ふと空を眺めてボーッとしているとき」
など、何も考えていないときに、思いがけない閃きを得ることがあります。
この閃きが生まれる要因が、DMNなのです。
DMNは、過去の記憶を整理し、未来の可能性を思い描き、自分自身や他者との関係性を省察するなど、「内なる思考」を司るネットワークだと言われています。
つまり、何もしていないように見える時間こそ、脳は静かに、しかし確実に創造の準備を進めている。
現代は「効率」「スピード」が重視される時代ですが、高い創造性や新しい視点を生み出すためには、忙しさの合間に “無為の時間” をあえてつくることが重要なのです。
もちろん、忙しさの合間にということがポイントでして、DMNによる閃きは、大量のインプットと、これ以上ないくらいの熟考が前提になります。
そうした努力をせずに、ただただボーッとしていてもアイデアは閃かないので、ご注意くださいませ(笑)
「歩く」が創造性を育むワケ
脳科学者の茂木健一郎さんは、DMNを意図的に働かせるのに最適な方法の1つに「ランニング」を挙げていらっしゃいます。
〈PRESIDENT Online / 2025年10月29日〉
茂木さんは毎朝、1時間ほどランニングしているそうなのですが、それはDMNを優位にするためだそうです。
「『街路樹の葉っぱが濃くなったな』
そんなふうに木を見上げたりしながら自由にのんびりと走ります。ですから、私がやっていることはほとんど子どもと変わりません。
AIが進化すればするほど、生活の中でゆったり脳を使う時間を確保することが難しくなっていくような気がしています。そう考えると、あくせく働く一方で、ゆったりすることの価値が高まっていくかもしれません」
と仰っているのですが、私も30代の頃はマラソンに打ち込んでいたので、ランニング中にアイデアが浮かぶということは、よく体験しました。
ただ、もし走るのがキツかったらウォーキングでも良いでしょう。
マインドフルネス指導者・森林療法士の枡田智さんも
「結果を出す人ほど歩いている」
と指摘されています。
〈PHP online / 2025年10月24日〉
より効果が上がる散歩のポイントとして、このように仰っています。
「自然のある静かな場所で散歩するのがおすすめです。繁華街などの人混みよりも、公園や川沿いなど、刺激の少ない落ち着いた場所が理想的です。
歩いている間は、五感に意識を向けてみましょう。体の感覚、風や空気の感触、耳に入ってくる音、目に映る風景――そういった感覚をただ感じながら歩きます。
なるべく意図的な思考はせず、自然に浮かんでくる思考も、あまり気にせず放っておきます。
そのようにして10分~20分ほど歩いていると、ヒラメキが生まれやすくなるはずです」。
なるべくリラックスできる環境をつくり
「意識のスペースを空ける」
「感覚を使う」
ということを重視する。
我が社は目黒川沿いにあるのですが、季節の良いときに、中目黒駅までの間10分程度歩いていると、やはりアイデアが浮かびやすくなります。
ただ、歩くだけではなく環境も大切なのです。
アイデアを分割で閃かせる
一方、枡田さんは散歩DMNについて「一度に得られるアイデアの量には限りがある」とも仰っています。
そこで、オススメされているのが "分割ダウンロード法" です。
「分割ダンロードの場合、最初のダウンロードですべての答えがわかるわけではありません。何かしらの疑問点が残ります。その残った疑問点(問い)をノートにメモしておきます。
そして後日、その問いをテーマにして再び同じ方法を実践します。すると、続きのアイデアがダウンロードされます。ダウンロードがいったん終わると、次の問いが残ります。その問いに対しても、後日また同じことをします。
それを繰り返していくうちに、答えが出そろってきて、「もう大丈夫」と思えたところで、ダウンロード完了です」。
なるほど、オフィスでたっぷり考えたあとに、帰りの道中で散歩DMNを計画的に行うと、通勤によるメリットが得られそうな予感です😊
やはり、「休む」「歩く」というのは、創造性を高めるために非常に効果的だと感じますね。
もちろん、繰り返しますが、DMNによる閃きを生むためには、大量にインプットし、さらには熟考を重ねる必要がある。
さらに、茂木さんは閃きを生みやすい状況づくりとして「プレッシャーをかける」ことも推奨されています。
例えば、締め切りを設けるということもそうでしょう。
私もプレゼン日ギリギリでアイデアが浮かぶことが、よくあります。
まさに、火事場の馬鹿力。
茂木さんは、モーツァルトもバッハ、夏目漱石も、皆才能だけではなく締め切りがあったからこそ名作が生まれたと仰っているので、やはり、適切なプレッシャーは必要なのかもしれませんね…😅
ちなみに、ある高名な作家は、「執筆の動機は何か?」という質問に「預金通帳の残高が減ることだ」と言ったそうです…(汗)
私もときに自分でも驚くようなグッドアイデアが天から降ってくるときがありますが、「締め切り」「生活費」というプレッシャーの賜物なのかもしれません(笑)
いずれにせよ、自分を知り、脳をよく知ることで、一番最適な創造性発揮法が見つかるのかもしれませんね。
ぜひご自身の仕事やnote執筆に活かしていただければ幸いです。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
