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「理想の組織」の源泉とは?

column vol.831

スタートアップに多かった「ネットワーク組織」ですが、最近は大企業でも取り入れるところが増えているようです。

〈日本の人事部 / 2022年10月31日〉

ネットワーク組織とは、特定のリーダーや上司を設けず、チームメンバーがフラットな立場で役割分担をしながらプロジェクトを進める組織です。

「ルース・カップリング(ゆるい連結)」とも呼ばれています。

従来のピラミッド型では上申のステップが多く、なかなかイノベーションが起こせなかったり、業務がスピーディーに進行しないことから、積極的に導入しようとする企業が増えているのです。

ピラミッド組織が多いわけ

とはいえ、ネットワーク型組織を理想通りに運用するのは難しいというのが現実なのではないでしょうか…?

ピラミッド型組織は、組織内の序列が決まっていることから、責任の所在が明らかで、トップダウンでの運営がしやすいというメリットがあります。

企業マネジメントのプロである株式会社識学吉原将之さんは、指揮系統はシンプルな方が良いと語ります。

〈幻冬舎GOLD ONLINE / 2022年11月2日〉

そして、何より一番大事なのが「責任の所在がはっきりとしている」ということでしょう。

やはり、人間「責任は取りたくない」

だからこそヒエラルキーをつくり、責任取る人に対して「あなたは地位が高くて、給料も多く貰っているんだから、責任とってね」と明確にする。

その代わり「あなたが決定して良いですよ」権限を与えるというわけです。

そしてその権限が「権威」を育んでいくのだと思います。

この権威が権限よりも大きくなっていけばいくほど、組織は硬直化していきます。

そして、人間は都合良く生きてしまう生き物…

「権威は欲しい」「責任は取りたくない」という人が増えていく…

「責任を取りたくない」という気持ちが上申のステップの多さ以上に組織を重くしているのだと思います…(汗)

上司の権威は「重荷」に変わった現代

だからこそ、権威に対して厳しくなっているのですが、これがちょっと難しい状況をつくり出している。

最近、ピラミット型が機能しにくくなっているのは、権威が薄まってきているということも原因に思うのです。

かつては、(もちろん喜ばしいことではありませんが…)「責任はとりたくないが権威は欲しい」という人がいたので、ピラミッドを上ろうとする人がいましたが、現在は権威を振りかざせば「パラハラ認定」が待ち受けています。

今の時代の上司は肩身が狭い

もちろん、権威に対して厳しくあるのは当然ということは前提として…!

そんなキュウキュウな姿を若い方が見れば、「うわっ、ちょっと給料が高いくらいであの立場になりたくないなぁ…」と思うのも必然…

出世を目指さず、副業など、責任から解放されて自由に活躍していく生き方を選びたくなるのもよく分かります。

結局は、大企業でネットワーク組織を取り入れたくてもピラミッド型との併用である「ハイブリッド型」で落ち着くのは、組織の「誰が責任者なの?」問題をつくらないようにしたいこともあるような気がしています。

「責任を取れる力」をもっと評価する

ですので、「ピラミッド型」であろうが、「ネットワーク型」であろうが、やはり「責任を取ろうとする」という気概がある人を生み出していかなければ、どのような組織体制にしても…というところはあるような気がします。

たとえ、「全員が自分事化して、みんなで決めていこう」と言っても、誰も何も決めないまま時が無駄に過ぎてしまう可能性が高い…(汗)

組織をもっと失敗許容主義にするなど、さまざまな体質改善案が浮かびますが、一番シンプルな形はトップが誰よりも責任への覚悟を持ち、誰よりも「責任を持とうとする人」を大切にすることなのではないでしょうか?

覚悟を持つ人がリーダーに立ってこそ、組織は覚悟を持てるからです。

結局、組織は人の集まり。

人が集まると「足し算」にも「引き算」にもなります。

足し算どころか、「かけ算」にしていくには、まずリーダーが覚悟を持つことで、メンバーの勇気と余裕が生まれる

ポジティブなマインドになれるから、(楽しみながら)頑張ることも、協力し合うことにも繋がると思います。

ということを考えると、リーダーシップの源泉は「覚悟」と言えますし、この能力って凄いのではないでしょうか?

例えば、医療技術やプログラミング技術、語学など、スキルは見える化しやすいから評価しやすいですが、「覚悟」を持つ心こそ実は非常に稀有で価値の能力なのではないかと思います。

もしも、覚悟がTOEICのように数値化できたり、覚悟検定1級、はたまた覚悟道初段など、その人の覚悟力が見える化できたら、社会はもっとその人を評価し、日本にもっと素晴らしいリーダーが生まれていくような気がしてなりません。

「覚悟を持てる人」ってどんな人?

…と、ちょっと…妄想が膨らみすぎてしまいましたが、覚悟を持てている人はきっと皆から慕われ、必要とされているはずです。

では、覚悟を持てる人とはどんな人なのでしょうか?

それは、やはり自立・自律できている人なのだと思います。

組織の中で地位や経験にあぐらをかかず、職位、年齢、時代の変化に合わせて、新しい能力を取り入れ、向上する。

それは社会を広く見渡しながら、決して社内だけで通用するスキル・ノウハウに留めない汎用性のあるものに昇華させておけると尚良いですね。

そうすれば、所属組織に執着しない自分に一歩近づけるのではないかと思っています。

少なくても自分は、覚悟を持てる人間でいたいと思いますし、組織がかけ算になっていなければ、それは自分の覚悟が足りなく、ひいては自立・自律のための努力が足りていないと捉えられる自分でいたいと考えています…

…と、私のことは置いておいて、「覚悟を持てる人」が組織に多ければ、ピラミッド型であろうが、ネットワーク型であろうが関係ないのでは?という話でした。

本日はこれまでです〜。

それでは、明日もぜひぜひよろしくお願いいたします。


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