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現代が終末であることの証明/原理講論研究(41)

原理講論の第三章「人類歴史の終末論」の第四節「終末と現世」を読んでみたいと思います。

原理講論の著者は、いわゆる三大祝福が復帰されていく現象を指摘することで、現代が終末であることを立証できると考えています。原理講論において、終末とは、サタンの支配する世界から神の支配する世界へと転換する時代のことです。三大祝福とは、堕落した人間が本来の人間へと復帰する第一祝福、個性を完成した人間が神を中心として家庭を築く第二祝福、神を中心として家庭を築いた人間が被造世界を支配する第三祝福のことを言います。

⑴第一祝福が復帰する現象

原理講論はこの現象について、①神と霊通する信徒の出現、②神の前に出ていく自由の回復、③人間の創造本然の価値の回復、④人間相互の愛の関係の回復、という四つの項目を挙げています。

①神と霊通する信徒の出現

これについて、原理講論は次のように説明しています。

〈堕落してしまった人間が、復帰摂理の時代的な恩恵を受けるようになるに従って、漸次その心霊が復帰されるので、終末に至っては、使徒行伝2章17節に「終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう」と言われたみ言のように、多くの信徒たちが、神と霊通するようになるのである。〉(p. 158)

② 神の前に出ていく自由の回復

人間は堕落によってサタンの支配下に置かれるようになったので、神の前に出ていくことのできる自由を失ってしまいました。しかし、現代においては、肉体の命を捨ててまでも、信教の自由や良心の自由を求めようとする感情が高まっています。これは、個性が完成されて、神の前に自由に出ていくことのできる時代に入っているからなのです。

③ 人間の創造本然の価値の回復

この点について、原理講論は次のように説明しています。

「現代に至り、民主主義思想が高潮して、人々は奴隷解放、黒人解放、弱小民族解放などを主張しながら、人権擁護と男女平等、そして万民平等を叫ぶことによって創造本然の個性の価値を、最高度に追求するようになったのであるが、これはとりもなおさず、終末となり、堕落人間が失った神の第一祝福を復帰できる時代に入っているということを実証するものである。」(p. 159)

④人間相互の愛の関係の回復

これについては、現代における博愛主義思想の高まりが指摘されています。

⑵ 第二祝福が復帰する現象

「神の第二祝福は、アダムとエバが真の父母として完成し、善の子女を繁殖することにより、善主権の家庭と、社会と、世界を成就するようになることを意味する。」(p. 160)

原理講論は、キリスト教の特徴が「神の創造本然の大家族の世界を復帰する」(p. 161)ことを目的としている点にあると理解しています。しかも原理講論は、キリスト教におけるイエスと聖霊を人類の真の父母と理解しています。さらに原理講論は、現代において、このキリスト教が世界の中心となって、一つの文化圏を形成していることの中に、神の第二祝福が復帰する現象が見られると指摘しています。

このような現代の特徴は、民主主義世界と共産主義世界の分立として説明されます。原理講論の著者はこの点について、次のように述べています。

「今やこの人間世界は、天の側の主権を立てようとする民主主義世界と、サタンの側の主権を立てようとする共産主義世界との、二つの世界に分立されている。(中略)目的が相反するこの二つの主権は、決して共存することができない。したがって、人類歴史の終末に至れば、これらは必ず一点において交差し、理念を中心として内的に衝突し、それが原因となって軍事力を中心とする外的な戦争が行われ、結局サタン主権は永遠に滅び、天の側の主権のみが永遠なる神の単一主権として復帰されるのである。それゆえ現代は、善主権を指向する天の側の世界と、サタンを中心とする悪主権の世界とが対立して、互いに交差しているときであるから、ここから考えてもまた、終末であるといわなければならない。」(p. 163)

⑶ 第三祝福が復帰する現象

神の第三祝福は、人間が被造世界を統治することを意味しています。原理講論は主管性という言葉を使っていますが、ここでは統治という言い方で説明したいと思います。この統治には、内的な統治と外的な統治があります。

内的な統治というのは、人間が神と同一の心情を抱いて、被造世界を愛することを言います。この内的な統治は、宗教、哲学、倫理の発展と関係づけられます。原理講論の著者は、これらの発展によって、現代においては、人間が被造世界に対する統治者の資格を取り戻しつつあると指摘しています。

次に外的な統治というのは、科学による統治を意味しています。原理講論の著者は、科学の発達によって、現代における人間が、被造世界に対する外的な統治者の立場を取り戻しつつあると考えています。

以上の議論から、原理講論の著者は、現代が終末であると結論づけています。私たちは、終末という転換点の時代を生きています。次回は、この終末という転換点の時代の生き方を学んでみたいと思います。

🟦 世界平和統一家庭連合『原理講論』光言社、1994年。

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