見出し画像

シェイクユアハート「善戦の殻を破った相棒」

牡馬・2020年生まれ(2023クラシック世代)

父:ハーツクライ
母:ルンバロッカ
母父:Sri Pekan



【概要】

芝の中距離戦線で戦う栗毛。
良い差し脚と、高い安定感が持ち味であり、その一方で実力は十分なのに勝ちきれないレースが多く、3勝クラスに2年間留まっていたことも。
最近になってようやく勝利に結びつき始め、2025年には中日新聞杯で悲願の重賞初制覇を成し遂げた。

古川吉洋騎手はデビュー6戦目以降、27回のレースを共にした相棒であり、3勝クラスを突破して「この日が来たわ!」と叫んでいたり、中日新聞杯では大きくガッツポーズを見せたりと並々ならぬ思い入れがありそう。

名前の由来は、Shake your heart。英語で(心を震わす)という意味。マッツ・ミケルセン主演の映画のタイトルとしても有名。


【過去レース時のブログ記事】

2025/06/07 垂水S(3歳以上3勝クラス)

阪神競馬場/芝2000m/良馬場
7枠12番/3番人気/古川吉洋
454kg(-4)

結果:先行4番手、仁川の坂を懸命に伸びてマッチアップを制する勝利。

(レース後のブログ)
シェイクユアハートはなんと、2年前から3勝クラスで戦い続けており今回で15戦目。その殆どを共にした古川吉洋騎手は喜びもひとしおやったらしく「この日が来たわ!」と叫んだとか叫んでないとか。

直線では1番人気のバッデレイトと激しい競り合い。際どい差し脚勝負となったもののわずかに勢いが勝ったか、クビ差の接戦を制して、ついにオープンクラスに手が届いた。


2025/07/20 小倉記念(G3)

小倉競馬場/芝2000m/良馬場
3枠6番/3番人気/古川吉洋
444kg(-10)

結果:最終コーナー、馬群の先頭の一角で押し切りに行くものの勝馬との斤量差4kgに泣かされて、届かず2着。

(レース後のブログ)
良くも悪くも、連対はお手の物。

3勝クラスへの昇格は2023年の秋。そこから約2年後の昇格までに15戦を走り、2着は7回。実力は確かだが惜しくも勝てないというレースを多々経験し、それを乗り越えてきた彼にとっては今回の2着も、また乗り越える壁でしかない。また2年位勝てないとか言わんといてね……

ただ今回の敗戦は、斤量差も一因ではある。

終盤、スパートをかけて先頭集団で最終コーナーを回り、直線でも勢いを落とさず一時は先頭に立つという走りはペース配分含めてなかなかの好走。そのまま勢いで押し切れそうな雰囲気やったけど、自らより負担が4kg軽いイングランドアイズの勢いには敵わなかった。

母父スリペカンは英国で活躍したものの、産駒は日本ではあまり奮わず。ただその産駒でありシェイクユアハートの母でもあるルンバロッカはハーツクライとの相性が良いようで、シェイクユアハートを筆頭にオープン馬リンディーホップや、3勝クラスで8歳まで活躍したレッドイグニスなどの産駒がいる。


2025/12/13 中日新聞杯(G3)

中京競馬場/芝2000m/良馬場
4枠8番/3番人気/古川吉洋
458kg(±0)

結果:後方待機からの最終コーナー、4頭での先頭争いを内から3番目のコースで攻めて頭一つ抜け出す快勝。

(レース後のブログ)
→長い苦難のはて。

接戦を1頭抜け出しゴールする瞬間、鞍上の古川吉洋騎手は右手で大きくガッツポーズを決めた。
2着9回、3着5回。善戦しつつも勝ちきれなかった苦難の日々をともに過ごしたコンビが、ついに、栄冠に手が届いた瞬間だった。

その道程は長く、3勝クラスでは巧みなペース配分を見せつつも一歩届かないレースが続き、2年間を過ごす。今年の6月についに勝利しオープンクラスに昇格するも、小倉記念2着、アンドロメダS2着と再び苦しい日々へ。足りないのは実力ではなく勝利だけ。そんな馬だった。

古川吉洋騎手は、そんなシェイクユアハートのデビュー6戦目から主戦を務める。彼のことを知り尽くした相棒と挑んだ、キャリア27戦目、中日新聞杯

最内枠のホウオウプロサンゲ、それに続き5枠のピースワンデュックが先頭に立ち、その後ろに長く馬群が連なる形でレースは進む。
第3コーナーから最終コーナー、前方の馬群がギュッとつまり激しい順位争いが始まると、それまでレースを引っ張ってきた逃げ馬たちは苦しくなり、一気に差し馬が台頭。内枠からレッドバリエンテが仕掛けて早めに先頭に立つと、外からはジューンテイク、それを追うようにシェイクユアハートも仕掛ける。さらに大外からはシンハナーダが飛んできて4頭でトップを競り合うゴール前、しかし、シェイクユアハートの勢いが一つ抜きん出ていた。内にいた2頭をかわし、1馬身前に出たところでゴールイン!長い旅路の果てに、ついに重傷の栄冠を手に入れた!!
やっぱり相棒は凄い、仕掛けて抜け出すタイミングが良い……

余談だが、後に撮られたこのツイートの3枚目の写真、大はしゃぎ感あって凄くいい。


2026/03/15 金鯱賞(G2)

中京競馬場/芝2000m/良馬場
6枠9番/8番人気/古川吉洋
462kg(+4)

結果:人気馬の外から一気に伸びて、得意コースで差しきりを決める。

(レース前のブログ)
長い3勝クラスを突破した上、年末には中日新聞杯で初の重賞制覇を達成した遅咲きの栗毛チャン。古川吉洋騎手とは長い付き合いの名コンビ。
また、前走で京都記念を制し今回も人気が集まりそうなジューンテイクに対し、中日新聞杯のときは先着もしているので、彼への対抗馬としての期待も高い。中京2000mは中日新聞杯と同じ舞台であり、相性の良さからも活躍が期待される。

(レース後のブログ)
→どこまでだって伸びてやる。

2勝クラス突破から3勝クラス突破まで。1年と8ヶ月。
3勝クラス突破からG3制覇まで。6ヶ月。
G3制覇からG2制覇まで。3ヶ月。

鰻登りに成長曲線を描くシェイクユアハート。そして苦戦していた頃からその背を知る相棒・古川吉洋騎手。彼らにもついに、G1への道が開かれた。

舞台は中京競馬・開幕週の重賞である金鯱賞。勝馬には春のG1・大阪杯への優先出走権が与えられるトライアルレースだ。当然出走馬の層も厚く、昨年末に同じ舞台で中日新聞杯を制したシェイクユアハートですら8番人気となるほどのメンバーが揃った。

中京競馬場といえば、ゴール前には坂がある。皆それは承知のうえ、体力を後半に温存したい思惑がぶつかり合い、ジョバンニやセキトバイーストらが逃げていくものの序盤は1ハロン12秒台のスローなペースで進む。シェイクユアハートは後方から3番手、先行馬に有利なペースでレースが進んでいくが、ここは焦らない。

そして勝負の上り坂。クイーンズウォークが、ドゥラドーレスが、後方で脚を溜めていた人気馬が一気に末脚を展開し先頭集団に襲いかかる中、外から栗毛が伸びてくる。シェイクユアハート、その末脚は鋭く伸びる。上がり3ハロン33.5秒、メンバー最速の末脚は競り合う差し馬や粘る先行馬をまとめて捉えきり、ゴール寸前、ハナ差で鮮やかに差しきった。

これで大阪杯への優先出走権を確保。出走するかどうか、宮徹調教師は「オーナーと相談」と語る。
G1ともなると今回とは比較にならないほどレベルが高い。特に今年は中東情勢の悪化により、ドバイに行かない馬が大阪杯を目指してくる。去年と一昨年のダービー馬、クロワデュノールにダノンデサイル。宝塚記念を逃げ切ったメイショウタバル。ライバルは多く、準備期間も短い。
しかしそんな不利な条件でも、今のシェイクユアハートと古川吉洋騎手のコンビなら行けるのかもしれない。心震わせる大舞台を目指せ!


今はここまで。今後、活躍があれば更新されていきます。




いいなと思ったら応援しよう!