トリリオンボーイ「タフネスな接戦上手」
トリリオンボーイ
牡馬・2022年生まれ(2025クラシック世代)
父:マクフィ
母:フィメールモナーク
母父:ルーラーシップ
【概要】
ダート短距離戦線で戦っている栗毛。
デビューから1年で16レースを戦うハードなスケジュールながらも、怪我なくしぶとく戦い抜いているなんともタフな馬。成績は安定しづらいものの、母数の多さ故か少しづつちゃんと勝ち上がっており、「なんかいつ見ても彼が走ってるな……」という印象も合わせて応援したくなる馬。
脚質は後方からの追い込みで、最後の直線が最高の見せ所。しぶとい脚で先頭を捉えてくれる。
なんとなく右回りコースのほうが成績が良く、特に中山は好走している。
名前の由来は、trillion + boy(英語で「1兆 + 少年」の意味)。名前についてる数字が大きい栗毛チャン暫定一位。
【過去レース時のブログ記事】
2024年 2歳未勝利戦
中山競馬場/ダート1200m/良馬場
2枠3番/1番人気/横山武史
468kg(±0)
結果:先行3番手で進み、最後の直線でもうひと伸び、後ろを突き放した勝利。
(レース後のブログ)
デビューは昨年の6/9、函館競馬場。同世代の中でもかなり早めのデビューを果たしたものの、そこでは14頭中13着。それ以来福島・新潟・東京・中山と転々としながら未勝利戦を8戦積み重ねる。鞍上も変わりに変わりまくって早10戦目。年末、中山大障害が行われるその日の第一レース。これまで苦戦してきた9戦を振り切るかのように、最後の直線でジワリジワリと伸びる末脚が止まらない。中山の冬、遅い朝日を受けた栗毛が輝き、悲願の初勝利をあげた。ここから一皮むけた活躍ができるか。
2025年 3歳以上2勝クラス
京都競馬場/ダート1200m/良馬場
7枠13番/5番人気/岩田康誠
482kg(±0)
結果:最内からジワジワと進出し、3頭での先頭争いの間をこじ開けるようにピッタリと差しきり勝ち。
(レース後のブログ)
ジャパンカップにて、ラストランを迎えたブレイディヴェーグ(5歳牝馬)、成績は13戦4勝。長い現役生活、今年のスプリンターズSでついにG1を制覇したウインカーネリアン(8歳牡馬)、成績は33戦9勝。彼らからもわかるように、日本競馬では2歳~3歳頃に競走馬としてデビューすることを考えると、1年間にこなせるレース数は3~5戦程度におさまることが多い。年間10戦だとか、はたまたデビューから2年連続で年間10戦とか、そんなのはよっぽど丈夫な馬でないとやらないローテだろう。
よっぽど丈夫な馬、トリリオンボーイです、こんにちは。
昨年6月デビュー、3歳ながらすでに戦歴は21戦3勝と歴戦の猛者のような風格を持っている。タフなのか元気なのか、とにかく出走間隔が短めで、中1週で月2回出走を3ヶ月連続で繰り返す、みたいなことを平然とやる。所属する武井厩舎の方針かと思いきや、アーバンシックやシュトラウスといった他の所属馬はそんなローテではない(むしろちゃんと休んでる)ので、やはりトリリオンボーイがとにかくタフなだけ疑惑。
そしてそのタフさはレースで活きる。パリッと切れる脚ではないが、やはり終盤での粘り込みは優秀だった。馬群の中団から後方、最内枠に陣取って脚を貯めると、直線に入って最内から進出開始。
ところが残り200mというところで厳しくなったか、前を行く各馬との脚色が変わらなくなり距離が詰まらなくなる。このまま終わるか、と思っていたところで再び末脚が息を吹き返し猛進。一気に先頭まで捉えきり3勝目を見事な差しきりで飾った。最後の最後で力を出せる、接戦に強い馬、それがトリリオンボーイだ。
2025年 御影S(3歳以上3勝クラス)
阪神競馬場/ダート1400m/重馬場
8枠15番/7番人気/岩田康誠
484kg(+2)
結果:終盤で最内から大外へ一気に展開し、しぶとく伸びて昇級初戦を快勝。
(レース後のブログ)
年明け2月から走り始めて毎月1~2戦。春や夏に長期休みを挟むこともなく、そのままのペースで年末のまで走り続けた結果、年間12戦を達成。
ただトリリオンボーイがすごいのは、そんなハードなスケジュールの中でも連対率3割以上をキープし、1勝クラスからオープンクラスまで上り詰めたことだ。ただ走っているだけではなく、結果まで残すのがトリリオンボーイなのだ。
そんな彼が昇級初戦で挑んだ今回のレース。スタートは出遅れて最後方、しかも先行勢が激しく競り合い1ハロン10~11秒台前半のハイペースな走りを見せてくるため、トリリオンボーイとの差は開いていく。そしてこの差はなかなか縮まらない。第3コーナー、最終コーナーと最内枠を通りペースを上げていくものの、なかなか先頭は遠いままた。
状況が変わったのは直線残り200mほどのところ。最内にいたトリリオンボーイだが、進路の無さを悟りここで一気に大外へ展開。ハイペースで飛ばし続けてきた先行勢もようやくバテ始め、しぶとく脚を伸ばし続けるトリリオンボーイに抵抗する術がない。そのままズズッと抜け出してゴールイン、昇級初戦で見事に3勝クラスを突破しオープンクラス入りを決めた。
実は去年も12月末の年内最終レースで未勝利クラス突破を決めており、年末に強い可能性がある。もう少し長い距離走ってみない?東京大賞典っていうのがあるんだけど……
