ウォーターリヒト 「下位人気から迫る末脚」
ウォーターリヒト
牡馬・2021年生まれ(2024クラシック世代)
父:ドレフォン
母:ウォーターピオニー
母父:ヴィクトワールピサ
【概要】
芝マイル戦線を中心に活躍する栗毛。
3歳秋ごろから大きく成績を伸ばし、4歳シーズンには東京新聞杯を制して重賞馬に。同年、安田記念&マイルCSという春秋のマイルG1にも出走。
鋭い末脚を持ち味としている追込み馬で、上がり3ハロン33秒台を叩き出せる。
人気がないときに好走しがち。
名前の由来は、冠名(ウォーター)+Licht(ドイツ語で「光」の意味)
【過去レース時のブログ記事】
2025年 京都金杯(G3)
中京競馬場/芝1600m/良馬場
8枠16番/4番人気/ 田辺裕信
結果:鋭い末脚も、サクラトゥジュールを捉えきれず2着まで。
(当時のブログ)
2連勝で挑んだ初めての古馬重賞。府中で鍛えた抜群の末脚が中京でも炸裂する。
冬の中山に鮮やかな栗毛。大外から飛んでくるそのカッコよさは、栗毛チャンloveな我々にとってはたまらない…!
序盤、ハイペースなラップタイムを刻む先行勢とは少し離れた最後方からの競馬に。田辺裕信騎手は「最初は流れに乗るのが難しかった」と言っていたが、結果的には後方待機で脚も溜めることができ、中盤以降は先行勢から離されることなく追走。最後は末脚を発揮する得意の形が決まったので、結果的にはよかった。
ちなみにこちらも、昨年はシンザン記念3着・きさらぎ賞2着と冬場に強い。ネオユニヴァース系の特徴なの?
(※そういうわけではないようですが、特定の時期に強い可能性はあるそうです→ネオユニヴァース系)
2025年 東京新聞杯(G3)
東京競馬場/芝1600m/良馬場
6枠12番/3番人気/ 菅原明良
結果:府中の坂で大きく伸び、河内洋調教師に最後の重賞勝利をプレゼント。
(当時のブログ)
シンザン記念で穴馬から活躍することでおなじみ、ウォーターリヒト&ウォーターガーベラ兄妹の兄の方。冬に強いなあ、この兄妹は…昨年は4月からのクラシック戦線に入るにつれ徐々に戦績を落としていたが、今年はどこまで行けるのか。
差し馬なウォーターリヒトは京都金杯に続き今回も後方からの競馬を進める。道中は外目を回り、最終コーナーまで外枠・後方というすみっこぐらし状態で待機。しかし直線に入ると末脚が弾ける。もともと府中の直線は得意としていたコースであり、上り坂の終盤でグングン加速すると大外から先頭に襲いかかる。まさに「河内の夢も飛んできている!」状態。
結果、上がり3ハロン33.2秒というメンバー最速の末脚を記録。
河内洋調教師といえば、騎手時代にはアグネス冠の一族を4代乗りこなしてきた名手であり、2000年のダービーを筆頭に数々の名勝負を作り出してきたファンタジスタ。記事の冒頭にも書いた、「河内の夢か、豊の意地か」という名実況が有名やねんけど、調教師としてはここ数年重賞勝ちから遠ざかっており、久々の「夢」を見た。
2025年 安田記念(G1)
東京競馬場/芝1600m/良馬場
7枠14番/5番人気/ 菅原明良
結果:大外から伸び終盤戦に加わるも、周りも脚色が良くて突き抜けられず、5着。
(出走前のブログ)
栗毛チャン!!!
京都金杯2着、東京新聞杯勝利と最近のマイル重賞で活躍を続ける賢い栗毛チャン。河内厩舎の最後の重賞勝利を飾った彼が、次は石橋厩舎に最初のG1勝利を送れるか。末脚は抜群に強い。ここ4戦、ずっと上がり3ハロン最速。とにかく終盤戦をいい位置で迎えられれば。
明るい色の栗毛チャン。また水色のメンコつけてくれへんかな。似合っててんけど。
2025年 マイルCS(G1)
京都競馬場/芝1600m/良馬場
2枠3番/15番人気/ 高杉吏騏
結果:巧みな位置取りと得意の末脚で、人気をひっくり返す3着。
(出走前のブログ)
最後方から強烈な末脚を使う追い込み馬。上がり3ハロン33秒台は当たり前、展開が良ければ32秒台もたたき出すことができる。
今年は年明けに京都金杯2着、そして東京新聞杯で初の重賞制覇と上々の滑り出しを見せたウォーターリヒト。春以降は相変わらずの強い末脚がありつつも結果にはなかなか繋がっていない。追切には高杉騎手が自ら乗り、陣営としても久々の活躍に向けて気合十分な様子だ。
京都競馬場はビザンチンドリームとハナ差の接戦を演じたきさらぎ賞以来の舞台。差し馬が多そうな今回の出走馬たちの中で、彼の末脚の真価が問われる。
あとなんか、馬体重が+20kgって聞いたんですが、それは何?
(出走後のブログ)
→人気があとからついてこい。
シンザン記念、17番人気から3着。
きさらぎ賞、10番人気から2着。
キャピタルS、8番人気から1着。
そしてマイルCS、15番人気から3着。
煮え湯を飲まされたすべての競馬ファン(私含む)は、肝に銘じてください。「人気がないときのウォーターリヒトは怖い。」
もともと抜群の末脚を誇る1頭であり、春には東京新聞杯を制した重賞馬ではあったものの、この夏は成績が低迷していたことや体重が大幅増していたこともあり18頭中15番人気というかなり低い評価に甘んじたウォーターリヒト。しかしその実力が牙をむく。
最内枠のスプリンター、トウシンマカオが単騎で逃げると、それを追うように昨年2着馬エルトンバローズや安田記念覇者のジャンタルマンタルらが追う。第3コーナーから最終コーナーにかけて、少し早めに先行勢がスパートを始めるも中団にいたウォーターリヒトは直線まで待機。前にいたジャンタルマンタルが伸び始めたのを合図に、空いたコースから一気に伸びてジャンタルマンタルの背を追う。
流石に位置取りの差は埋まらず、ジャンタルマンタルに追いつくことこそなかったものの、上がり3ハロン33.0秒の末脚は有力馬たちをきっちり差しきり、2着のガイアフォースとハナ差の3着、持ち味を活かしきっての大善戦を見せてくれた。
馬自身の末脚の強さは言うに及ばないが、初騎乗かつG1騎乗2回目でここまでの結果を残せる高杉吏騏騎手の位置取りの良さも相まっての今回の結果。4歳馬&2年目騎手という今後が楽しみな1頭と1人の活躍が年末に見られて良かった。
今はここまで。今後、活躍があれば更新されていきます。
