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スリランカ初日、身体で祈る文化を観た。キャンディアン・ダンスは宗教・王権・精霊信仰の集合体だった

スリランカ初日。Kandyに来た。ここから3週間、ホステルでボランティアをさせていただく。

日本語が話せるクマラさんに誘われて、日本から来たゲストの方と一緒に、Kandyan Danceを観に行った。料金は990円ほど。観光客向けで、衣装はカジュアルなものだと聞いた。ただ、歴史がある。キャンディ王国、セイロン(旧スリランカ)の文化や芸術に触れられる場だったので、調べながら観ることにした。

現場は大歓声だった。音楽が、とにかく素敵だった。



自己紹介

たつき。男。22歳。伸び盛り。
ZEN大学1年生。経営者6年目。世界放浪4年目。
多言語学習オタク。アトピー性皮膚炎患者。ADHD。
20時就寝・朝4時起床。今月はイヤホンを片耳なくした。
本名:三橋龍起(みつはし たつき)。

「たつきの大学行きながら世界放浪記」

17歳で起業、21歳で3カ国の飲食店経営を経験した、たつきの次なる挑戦。
中学英語レベルから世界を放浪しながら、多言語で本をつくる物語を発信しています。

🟥 通信制大学の1年生。通信の強みをフル活用して世界を旅している
🟦 言語にハマり、海外放浪4年目の22歳
🟨 飲食店3カ国開業。大赤字の5期目の会社を立て直し中

訪問した国・地域
🇯🇵🇦🇺🇻🇳🇲🇾🇵🇭🇮🇩🇮🇳🇰🇭🇹🇭🇹🇼🇸🇬🇨🇳🇰🇷🇦🇿🇰🇼🇴🇲🇦🇪🇷🇸🇧🇬🇪🇬🇰🇬🇰🇿🇲🇴🇹🇯🇭🇰🇭🇺🇲🇩🇷🇴🇺🇿🇱🇦
+ 沿ドニエストル共和国、カラカパクスタン共和国

自己紹介ページはこちら
https://note.com/tatsuki32841/n/n0a48ebfe52c3?sub_rt=share_pw



今日観たやつ:KANDYAN DANCE(キャンディアン・ダンス)

KANDYAN DANCE / Sri Lanka 🇱🇰
@ KANDYAN CULTURAL CENTRE
(The Kandyan Art Association - Government sponsored)
Sangaraja Mawatha, Kandy, Sri Lanka
(5:00 p.m. to 6:00 p.m.)(午後5時〜6時)
Chethiya 連絡先 - 077 81 25 772
JAPAN

ここでやっていたのは、スリランカ(旧セイロン)の「王権・仏教・民間信仰・農耕文化」が混ざった、“生きた文化の展示”みたいなものだった。



キャンディアン・ダンスの核:仏教×ヒンドゥー神×精霊信仰

特徴はこれ。
• **仏教 × ヒンドゥー神 × 精霊信仰(民間信仰)**が混ざっている
• キャンディ王国(Kandyan Kingdom)の文化として洗練された
• 太鼓・火・衣装・アクロバットが「身体で祈る」表現になっている

キャンディアン・ダンスの土台は、もともと**民間儀礼(シャーマニズムに近いもの)**だった。

特に有名なのが、**Kohomba Kankariya(コホンバ・カンカリヤ)**という儀式。
目的は、長時間の太鼓と踊りで神に祈って、
• 病気
• 不運
• 呪い
• 精霊・悪霊の影響

を鎮めることだった。

それが16〜19世紀に存在したキャンディ王国の時代に、「国の儀式」として洗練されていく。
• 宮廷の儀式
• 神への奉納
• 王の威厳の演出
• 仏教寺院の祭礼

この時代に、踊りは宗教・政治・社会の中心に入っていった。



植民地時代:消えかけたが、消えなかった

スリランカは、
• ポルトガル
• オランダ
• イギリス

に支配される。

伝統的な儀式は「迷信」として抑圧されることも多かった。
それでも、寺院や地域コミュニティが守ったことで、完全には消えずに残った。

ここがポイントで、これは「踊りが上手い」ではない。
踊ること自体が神への捧げものだった。



今日の演目メモ(パンフから)

パンフに載っていた演目と意味を、できるだけそのまま残す。

01 法螺貝+太鼓

→ 神に「始めます」と告げる儀礼的サイン

02 礼拝の舞

→ 神へ捧げる

05 孔雀の舞(スカンダ)

→ 守護神の物語・加護を呼ぶ

06 武士の踊り・アクロバット

→ 戦士の魂=強さ・守りの象徴
(バク転は「戦士の身体の証明」「武の証明」みたいな意味に見えた)

08 収穫の舞

→ 生活の繁栄

09 火の舞

→ 試練に勝つ・護身・信仰の証明

10 ヴェスの舞(最重要)

→ 正式なダンサーの最高位、神聖な衣装

12 火渡り

→ 信仰の究極の証明、物語と身体での誓い



パンフ本文(誤字だけ整えた版)

01. マグルベラ(儀式用の太鼓)

法螺貝の響きが伝統的な行事の始まりを告げる。太鼓(ベラ)の響きとともに、儀式には不可欠な要素だ。土地の守護神に加護を求めて祈る時、音楽を奏でるのがシンハラの古くからの習わしだ。

02. プジャ・ナトゥマ(礼拝の舞)

オイルランプを持った少女たちが、巧みなダンスを守護神に捧げる。(プージャ:礼拝)
※NATUMAはダンス、舞という意味。

03. ナガ・グルル

(本文なし:タイトルのみ記載)

04. ラバン

ラバンという、太鼓に似た楽器を使った伝統的な民族舞踊。よく使われるアス・ラバン(ハンド・ラバナ)は直径がおよそ1フィート(約30センチ)。男女の踊り手が様々な形で演奏し、巧みにあやつっていく。ラバンの演奏には歌も伴う。

05. マユラ・ナトゥマ(孔雀の舞)

神話によると、セイロンの軍神スカンダは仏教徒もヒンズー教徒も崇拝しており、孔雀に乗って移動する。少女たちがその踊りを表現する。
※パンフの「潔癖」は「優雅」など別語の可能性がある。

06. ベインターナ・ナトゥマ(ベインターの舞)

踊りの名前は、タンバリンによく似た楽器であるベインターに由来する。伴奏のドラムも同時にリズムを刻む。踊りそのものは、戦さに向かうシンハラの戦士たちを表す。力強くアクロバティックでリズミカルな舞を繰り広げるダンサーたちが、ベインターを巧みにあやつる。

07. サルー・バリヤ

(本文なし:タイトルのみ記載)



裏面(08〜12)

08. クル・ナトゥマ(収穫の舞)

村の乙女たちが豊作を祝って踊る伝統的な民族舞踊。穀物の刈り入れから収穫をめざす様子までを踊る。国旗に描かれている剣を持つライオンの足取りに合わせて踊る、という説明だった(ここは一部読み取りが怪しいので保留)。

09. ジニ・シラ(炎の舞)

これはセイロンのファイヤーダンス。火に打ち勝つ護身の祈りの力と、人間を試す27の試練を表現する。ファイヤーダンサーたちの絶対的な信仰心が炎から身を守り、火を食べる場面もある。
※「27の試練」は読み取れた範囲で確度高め。

10. ヴェス・ナトゥマ(ヴェスの舞)

キャンディアンダンスの中で最も重要な踊り。ヴェスはキャンディアン・ダンサーの伝統的な衣装で、64個の装飾品があしらわれ、その踊りは太陽の光を象徴すると伝えられている。一人前のヴェス・ダンサーになるまでには、何年もの厳しい訓練が必要。

11. 太鼓の独奏

KANDYAN(キャンディアン)では太鼓も重要な役割を担う。通常、1日3回の仏陀への祈りの儀式で使用される。
※この段落は写真の反射で一部文の重複/欠けの可能性があるので、原文のニュアンスは崩さずに置いた。

12. 火渡り

この演目は、ラーマ王子とシータ妃、インドからシータ妃を誘拐したセイロンのラーヴァナ王の物語にまで遡る。シータの夫ラーマ(インドの王)がシータを取り戻したとき、妃はラーヴァナ王に捕らわれていた間の貞節を証明した。火渡りを行う信者たちは、裸足で火の上を歩く。
※「祖は〜」の部分は原文が怪しいので、ここも保留。

パンフが入れていたのは、まさに**ラーマーヤナ(インド叙事詩)**の文脈だった。正当化の根拠として強い。

有名な要素として、
• シータが貞節を証明するため火に入る:アグニ・パリークシャ(Agni Pariksha)
• カンダ神/カタラガマ神(Kataragama deviyo)

も絡む。

**孔雀の踊り(マユラ・ナトゥマ)**がある理由は、スカンダ神(カタラガマ神)の“乗り物”が孔雀だから、という説明で理解が通った。



会場について:Kandyan Art Association & Cultural Centre

会場は、**キャンディ芸術協会(Kandyan Art Association)**が運営する「キャンディ文化センター(Kandyan Art Association & Cultural Centre)」だった。
• 協会設立:1882年(英国統治下)
• 現在の文化センター(新館)の建設:1982年〜1984年
• 建設理由:創立100周年記念事業。1815年のキャンディ王国滅亡後、王室というパトロンを失い衰退の危機にあった伝統工芸や芸能(キャンディアン・ダンスなど)を保護し、職人たちの生計を支援する活動拠点を拡張する必要があった。
• 設計:スリランカを代表する女性建築家 ミネッテ・デ・シルヴァ(Minnette de Silva)
• 様式:批判的地域主義(Critical Regionalism)(近代建築と伝統様式の融合)
• 敷地の既存要素:歴史的に重要な建物 Kunam Maduwa
• 王政時代(〜1815年):輿(こし)置き場(Kunam Maduwa)
• 英国統治時代:1876年頃に軍事病院として転用された時期があり、その後1924年に芸術協会が移転

示唆として面白いのは、
「植民地支配と文化保護」のパラドックス(設立者:英国政府の役人 ジョン・フレデリック・ディクソン)と、独立後の「アイデンティティ再定義」、そして「無形文化遺産が観光資源として生き残った」という構造だった。



音の正体:楽器と、途中の“歌”

キャンディアン・ダンスの音楽は、メロディよりも**リズム(鼓動)**を重視する。
• ゲタ・ベラ(Geta Bera):主役の太鼓
• タランポタ(Thalampota):小型シンバル
• ホラナワ(Horanawa):スリランカのオーボエ
• ハク・ゲディ(Hak Gedi):法螺貝

途中で入る「歌」っぽいやつは、主に
• ヴァンナム(Vannam):朗読歌(記述的な歌と踊りのセット)
• タナマ(Thanama):リズムを口で唱える口唱歌(「タ・ジ・ト・ナ…」みたいなやつ)
この2つの可能性が高い。



三橋龍起の感想(所感)

ダンスや音楽に精通しているタイプではない。PC文化的な人間でもない。
ただ、海外の文化・歴史・音楽に触れると、その国の「当時の価値観」や「何を信じていたか」が、衣装や踊りの修行の形として残っているのが分かる。

観光は景色を見て終わりになりやすい。けど芸術は、身体と音で、その社会の奥の思想に触れられる。これはすごくビジュアルで、プラクティカルだった。

バク転は、上手さの誇示というより、戦士の身体の証明に見えた。
火を渡ることも、賞やパフォーマンスではなく、苦行による信仰の証明だった。

スリランカは「仏教国家」のイメージが強い。けど実際は、仏教だけではなく、ヒンドゥーや民間信仰(精霊・悪霊・護法神)が幾重にも重なっている。孔雀が神の乗り物として舞に出てくることや、ライオンの動きを真似する踊りがあることも、その層の厚さを感じた。

知らないものを、調べ学習しながら、現地の音と踊りで楽しむ。
脳も目も耳も心も踊る、素敵な時間の過ごし方だった。

クマラさんの話も良かった。子どもの時に2年このダンスを学んだが、難しくハードだったので芸術の道へ進み、今は陶器なども作っているらしい。素敵だった。


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