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【フフン賞】#毎週ショートショートnote

「被害者が握っていた紙にあったフフン賞ですが」
捜査会議の資料にはフフン賞と書かれた折皺を伸ばした紙の写真。その紙は少し特殊なもので、現場となった被害者宅から400kmほど離れたホテルのフロントが使っているメモの紙だった。
「フフン賞なる賞はなく、フフンの文字が他の文字である可能性も調べました」
フフソ、ヘヘン、ヘヘソ…写真の下に印字されている。
フフン賞なんてふざけた名前だと思っていたが、そこに並ぶ単語の中ではまともな方かもしれない。
「いずれも該当するものはありません」
そうだろう。
「このメモ用紙の出所であるホテルに問い合わせたところ、フロントのメモは時折、客が電話のメモを取るのに借りることがあるとのこと。ここ1ヶ月のフロントの防犯カメラには被害者は映っていませんでした」
「現在、防犯カメラの映像を解析してフフン賞と書いた人物がいないか確認中です」
フフン賞以外に手掛かりがないのか?
みんなフフン賞を気にしすぎじゃないか?



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