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W杯は終わっても、消費はこれから決算に乗る。閉幕後に効いてくる「後追い」20銘柄

2026年のFIFAワールドカップは、カナダ・メキシコ・米国の3カ国を舞台に、6月11日から7月19日まで開催されました。出場国は従来の32から48へ、試合数は64から104へ拡大。グループステージだけでも72試合が組まれ、ラウンド16終了時点の累計観客数は625万人を超えました。日本代表もグループ2位で決勝トーナメントへ進み、ラウンド32ではブラジル代表と対戦。国内ではDAZNが全104試合を配信し、NHK、日本テレビ、フジテレビも日本戦などを放送したため、テレビだけでなくスマートフォン、飲食店、パブ、屋外イベントへ観戦接点が分散した大会となりました。


ただし、投資家が見るべきなのは大会期間中の盛り上がりだけではありません。6〜7月に発生したユニフォーム、スポーツ用品、飲料、外食、テレビ、広告、航空券、ホテルなどの売上は、企業によって異なる決算期間へ時間差で反映されます。12月期企業なら第2四半期、3月期企業なら第2四半期、8月期企業なら第4四半期、9〜10月期の旅行会社なら下期や第4四半期に入る構図です。大会終了直後の7月21日時点では、ワールドカップ効果を切り出した決算開示がまだ出そろっていない企業も多く、「既に株価へ織り込まれた話題」と「これから月次や決算で検証できる数字」を分けて考える必要があります。

本記事では、単にサッカーと接点があるだけの企業ではなく、大会中の消費が今後の決算へ表れやすい20銘柄を選びました。スポーツ用品、飲料・外食、家電、広告・放送・ゲーム、旅行予約の5分野に分け、直近業績と比較すべきKPIを整理します。大会効果が公式に開示されていない銘柄については、効果があったと断定せず、既存店売上高、商品別売上高、広告収入、予約総額など、次の決算で確認したい指標を明示します。

免責事項

本記事は2026年7月21日時点で確認できた情報に基づき、投資判断の材料を提供する目的で作成しています。特定銘柄の購入や売却を推奨するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。情報の正確性には万全を期していますが、その完全性や将来の業績を保証するものではありません。決算修正、資本政策、上場状況などの最新情報は、必ず各企業のIR資料や適時開示でご確認ください。

熱狂を「競技参加」と物販へつなぐスポーツ用品・専門店

大会を見て終わるのではなく、ランニング、フットサル、部活動、観戦ファッションへ行動が移ると、用品メーカーと専門店に追加需要が生まれます。大会期間をまたぐ四半期の商品別売上高と在庫回転が確認点です。

【走る熱量を日常需要へ変えるブランド】アシックス(7936)

◎ 事業内容:

ランニングシューズを中核に、競技用シューズ、スポーツウエア、スポーツスタイル商品を世界で展開しています。「ASICS」「Onitsuka Tiger」など複数ブランドを持ち、海外売上比率が高い点が特徴です。直営店、卸売、電子商取引、会員基盤「OneASICS」を組み合わせて収益を得ています。

・会社HP:

◎ 注目理由:

ワールドカップ後にジョギングや球技を始める層まで取り込める、参加型スポーツ消費の有力候補です。2026年12月期第1四半期の売上高は前年同期比29.7%増の2,702億円、営業利益は36.5%増の607億円となり、いずれも第1四半期として過去最高でした。海外売上高は31.8%増の2,217億円で、連結売上高に占める割合は82.0%です。カテゴリー別では「SportStyle」の売上高が69.6%増、「Onitsuka Tiger」が33.8%増となり、競技者以外にも顧客層を広げています。OneASICS会員数は2026年3月末時点で2,430万人と前年同期比25.8%増、電子商取引売上高も401億円まで拡大しました。会社は2026年12月期に売上高9,500億円、営業利益1,710億円を見込んでいます。大会効果の個別開示はまだないため、第2四半期ではランニング、コアパフォーマンススポーツ、ECの伸びが第1四半期の高い成長率を維持できるかが判断材料です。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1949年に鬼塚喜八郎氏が神戸で創業し、バスケットボールシューズの開発から事業を始めました。その後、ランニングをはじめとする競技用シューズへ領域を拡大し、現在はグローバルブランドへ成長しています。2026年12月期第1四半期には主要カテゴリーと全地域が増収となり、通期業績予想を売上高9,500億円へ設定しました。

◎ リスク要因:

海外売上比率が高いため、為替変動、関税、物流費の影響を受けます。スポーツスタイル商品の流行変化や急拡大後の反動、在庫過多も利益率を左右する要因です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

◎ 参考URL(カブヨミ):



【サッカーと総合競技を横断する老舗】美津濃(8022)

◎ 事業内容:

「MIZUNO」ブランドで、ランニング、サッカー、野球、ゴルフ、競泳など幅広い競技用品を開発・販売しています。競技者向けシューズや用具に加え、スポーツスタイル商品、学校・施設向け用品、スポーツ施設の運営受託も手掛け、国内外の専門店やECを通じて販売しています。

・会社HP:

◎ 注目理由:

サッカー用品の直接需要と、大会後のランニングや総合スポーツ需要を同時に取り込める点が特徴です。2026年3月期の売上高は前期比7.8%増の2,590億4,500万円、営業利益は8.8%増の226億300万円となり、純利益も20.6%増の183億円へ伸びました。国内や欧州での販売に加え、フットボール、ゴルフ、スポーツスタイルカテゴリーが成長をけん引しています。2027年3月期は売上高2,800億円、営業利益255億円を計画しており、それぞれ前期比8.1%、12.8%の増加を見込んでいます。ワールドカップ中に購入されたスパイク、ボール、レプリカウエアの一部は2027年3月期第2四半期へ入るため、フットボールカテゴリーの売上高と粗利率が確認点です。既に過去最高圏の利益水準にあることから、単発の大会需要だけでなく、競技人口や海外販売の拡大につなげられるかが中期的な評価を分けます。

◎ 企業沿革・最近の動向:

1906年に水野利八氏が大阪で創業し、運動服や野球用品の販売から事業を広げました。現在は競技用具からライフスタイル商品、スポーツ施設まで扱う総合スポーツ企業です。海外展開を強化しており、2026年2月にはインド市場での販売拡大を目的に「Mizuno India」を設立しました。

◎ リスク要因:

為替や原材料価格の変動に加え、競技別の製品サイクルと大会後の需要反動が業績を左右します。海外拠点の立ち上げ費用やブランド間競争にも注意が必要です。

◎ 参考URL(みんかぶ):

◎ 参考URL(Yahoo!ファイナンス):

◎ 参考URL(カブヨミ):

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