『チャリンチャリン太郎』
俺の名は、筑わぶ太郎。姓は筑、名はわぶ太郎。
あだ名はもちろん…まあ、いいだろう。
勧誘がしつこかったが、ちくわ部には所属したことがない。
職業は小学校の教員だ。
我が4年1組に、初めて転校生がくる。
その子の名は「チャリンチャリン・太郎」、ある国と日本人とのハーフ&ハーフだ。
子供たちの悪意なき、興味津々の質問攻めが怖い。教室をコントロールできるだろうか。
そして、朝のホームルーム、略してチャ太郎くんの自己紹介が始まった。
「ハジメマシテ、チャリンチャリン(5秒ためて)ターロウデス。ミナサン、コンゴトモヨロシク」
………ん
………あれ
………もしや
特に何も質問はなく、平和に自己紹介が終わった。
「よし、ターロウ!名前順にならんでるから、君の席はチロル・チョ子の前だ!」
この学園自体が、変わった名前を集められた特殊な学園だったので、みんな気にならなかったらしい。
よい子のみんなは、変わった名前だからって、その子をからかわないようにね。
