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【イベントレポート】センス不要。凡案を名案に育てる発想のロジック

「自由にアイデアを出してください。」
この一言に、苦手意識を持っている人は意外と多いのではないでしょうか…?
かくいう筆者も、いきなり言われると身構えてしまいます。
何から話すべきかわからなかったり、伝えたいことがまとまり切らなかったり・・・。
(そもそも思い浮かばないこともあるのですが…)
“何かを考える”ことが求められる場面は多いのに、「どう考えればいいのか」「いくつかアイデアがある場合はどう絞ればいいのか」を体系的に教わる機会は、実はそこまで多くないと思ってます。

そこで今回は、THE CREATIVE ACADEMY主催の勉強会『センス不要の思考術。迷わないアイデアの出し方・選び方』のイベントレポートをお届けします。

スピーカーは、The Breakthrough Company GO THE CREATIVE ACADEMY コンテンツディレクター小比類巻洋太。“ひらめき”を感覚論ではなく「構造」で捉える考え方について、実際のワークや事例を交えながら学んでいく勉強会でした!

THE CREATIVE ACADEMY
Contents Director
小比類巻 洋太

2018年竹中工務店入社。
GOが事業展開する教育プログラム「THE CREATIVE ACADEMY」に出会い、クリエイティビティで現象を起こす仕事に惹かれたことをきっかけに、建設業界から広告制作会社のコピーライターに転身。同プログラムの超実践コースを経て、2022年5月よりGOに入社。朝日広告賞受賞。現在は教育事業にてコンテンツプロデュースと運営に携わる。
一般社団法人日本認知科学コーチング協会認定プロコーチ。




「良い案を出そう」が、思考を止める

講義冒頭では
「名案じゃなくてOK。凡案でいいから、まずは量を出す」
というお話がありました。 

アイデアを考える時、多くの人は一回で“優れたアイデア”を思いつこうとしてしまいます。
しかし、
(耳が痛い話でした…)


さらに講義内では、「書店の売上を上げるアイデア」を制限時間内にできるだけ多く考えるワークも実施しました!

講義を聞くだけではなく、その場で実際に考えながら参加する空気感があり、その場で思い浮かんだ気づきも、リアルタイムで共有されていました。

単なる一方通行のレクチャーではなく、参加者同士のリアクションや対話を通して、アイデアを広げていくような時間になっていたことが印象的です。

また、

  • 商品・サービスの特徴

  • ターゲットの気持ち

  • 競合との比較

  • 時代・社会における役割

といった複数の視点を行き来しながら考えることで、アイデアは広がり、深まっていくと解説。  
「思いつかない」のではなく、“考え方の切り口”をまだ持っていないだけなのかもしれないと感じました。


アイデアは「既存要素の新しい組み合わせ」

講義を通して、何度も登場したキーワードがあります。
それが、
「アイデアは、既存要素の新しい組み合わせ」
という考え方です。  
つまり、“完全にゼロから生まれる発想”ではなく、すでにあるもの同士を掛け合わせることで、新しい価値が生まれるということです。

普段は「なんとなく面白い」で終わってしまう事例も、“構造”として捉えると、発想の型が見えてくる。
そして、その型を理解することで、“ひらめき”の再現性が上がっていくのだと気づきました。

▼講義内で紹介されていた書籍


「驚嘆」と「共感」が、人を動かす

後半は、「大量に出した案の中から、どうやって“良い案”を選ぶのか?」というテーマへ。

 

そこで提示された判断基準が、

  • 驚嘆

  • 共感

の2つでした。

驚嘆とは、
「なるほど!」「その手があったか!」と思わせる意外性。
共感とは、
「よく言ってくれた」と感じる納得感。

つまり、“新しいだけ”でも、“正しいだけ”でも、人は動かない。
両方が重なった時に、人は初めて「気になる」「誰かに話したい」と感じる。

また、勉強会ではNetflix『ラヴ上等』や、SNSで話題になった投稿なども例に挙げながら、「なぜ人が反応したのか?」を構造で分析していました。

特に面白かったのは、

  • フリ(普通はこう)

  • ボケ(え、何それ!?)

  • オチ(なるほど)

という流れで、SNS投稿や企画を分解していたこと。

ただ“面白い”だけではなく、「違和感」と「納得」がセットになっているから、人は振り向き、シェアをする・・・

普段なんとなく見ているコンテンツも、まずは分解し、「フリ」「ボケ」「オチ」のなど、自分なりの型に当てはめて見つめ直す、ということを大事にしていきたいですね。“構造”で見ると全然違って見えるのだなと勉強になりました!


良いアイデアは、“ストック”から生まれる

勉強会終盤では、「型をストックする」という話も。  
小比類巻も、

  • SNSのタイムライン

  • ACC*入賞作品

  • 販促コンペの入賞作品

  • トレンド記事

などを日常的に観察し、“なぜ伸びたのか”を分解しているそうです。 

*ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
テレビ、ラジオCMの質的向上を目的に、1961年より開催されてきた広告賞「ACC CM FESTIVAL」を前身とし、2017年よりその枠を大きく拡げ、あらゆる領域におけるクリエイティブを対象としたアワード。名実ともに日本最大級のアワードとして広く認知されている。

重要なのは、“綺麗に整理すること”ではなく、構造を見るクセをつけること

・なぜこのコピーはターゲットに、世の中の人に刺さったのか。
・なぜこの企画は話題にになったのか。
・なぜ違和感を覚えて、スルーできなかったのか。
事象から人の感情を動かした“型”を抽象化し、自分の中に少しずつ蓄積していく。

「“バカだな”“アホらしい”と思えるものこそ、まずは出してみることが大事」
「正しさを求めすぎると、アイデアは小さくなる」

だからこそ、
・まずは案を出す!
・試す!
・分解する!
ということが大事だと分かりました。


考えるヒントとして役立つ、発想の「6つの型」


(※6つの発想の型のひとつ、「連想」)

また、勉強会内では、

  • 連想

  • 類推

  • 仮想

  • 組み合わせ

  • 仮説

  • 逆転

という6つの「発想の型」も紹介されました。  
特に印象的だったのは、「センスがある人」は特別な才能を持っているのではなく、“視点のズラし方”を無意識に繰り返しているだけ、という話です。
“アイデアマン”という存在が、少し現実的に感じられる勉強会でもありました。

今回のレポートはここまで。
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【編集後記】
振り返って特に印象的だったのは、「ひらめき」も偶然ではなく、視点の移動や組み合わせによって生まれている、というお話です。普段何気なく見ているSNS投稿や広告も、「なぜ気になったのか?」を構造で見るだけで、一気に学びの対象になるのだと感じました…。
まずは、’’これでいいのかな”と思う案でも、無邪気に一度出してみることからやっていこうと思います!(文:THE CREATIVE ACADEMY インターン 礒本みゆ)

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