帰省1 塩田ダム
妻と子供を連れて実家に帰った。昨年の秋に帰省した時には元気だった祖母、娘たちにとってはひいおばあちゃんは、冬に膝を悪くしてから急速に痴呆が進み、コロナと誤嚥性肺炎が重なって入院した。コロナからは回復したものの、そのまま施設に入ることになった。
実家に向かう車の中で娘たちに伝える。
「今回は栃木のおうちにはじじとばばしかいないよ」
「栃木のひいばあちゃんは?」
「ちょっと調子が良くないから、施設に入ったんだ」
「お母さんのひいばあちゃんみたいに?」
「そう」
妻の祖母は半年前に施設で亡くなった。その1ヶ月前に会った時には孫たちと楽しく時間を過ごしたのに。
その後、娘たちはそれまで音楽に合わせて歌っていたのをやめて、しばらく静かになった。
実家に着くと、娘たちはまずひいおばあちゃんの部屋に向かう。そこでいつも爆音のNHKが流れる中でひいおばあちゃんとお菓子を食べることになっていたのだ。
これまで永遠にかかっていたこたつ布団がなくなり、掘りごたつの中が丸見えになっている。お茶菓子の籠も空っぽだ。
その後、僕の父がいつもの通り子供たちを畑に連れて行った。妻もいつもの通りお昼寝だ。僕もいつもの通り妻と一緒にお昼寝のつもりだったが、目が冴えて眠れないので、近所のダムを見にいくことにした。
まずは塩田ダム。りんご農家がひしめきあう長井の集落を抜け、初見殺しの角を曲がってダムに向かってのぼっていく。






もやんとした気持ちが天気と同期して、写真も薄暗い。尾根を越えた向こう側に寺山ダムがあるので、そちらも見にいくことにする。
