100点のテスト、元恋人からの贈り物─過去を手放して、今を選びなおす
ものを減らしていく過程で、
心の中にも少しずつ余白が生まれていった。
今回は、そのきっかけになった
「手放したもの」について書いてみる。
1.自分の過去を象徴していたもの
・昔100点を取った、学生時代のテストの答案用紙
・絵画コンクールの表彰状
・旅先で記念に買った、よくわからないキャラクターのキーホルダー
・昔の恋人からもらったアクセサリー
・会社員時代に着ていたスーツ
「あのころの私は頑張っていた」
「こんな場所へ旅行した」
そんなふうに、過去を思い出させてくれるものたち。
でも、ものがなくても
思い出は心の中に存在し続ける。
もし思い出せなければ、それは
“そこまで印象に残らなかった”
ということなのだと思う。
昔の恋人からの贈り物は、
もう役目を終えているように感じて
そっと手放した。
その時に交わしたやりとりは
ものがなくても私の中にしまわれている。
2.なんとなく持ち続けていたもの
・壊れたまま、直すことなく放置された家電
・まだきれいだけれど、着心地が悪くて袖を通さない服
・見た目は美しいけれど、身につけると肩がこるネックレス
これらがなくても、日常は問題なく回っていた。
それでも心のどこかに
「もったいない」「まだ使える」
という気持ちがくすぶっていたのだと思う。
こういうものは、見るたびに
「まだ修理していない」
「せっかく買ったのに、ほとんど身につけていない」
と、かすかな罪悪感をそっと植えつけてくる。
思いきって手放したあとは、不思議と心が軽くなった。
3.他人からのいただきもの
・友人の披露宴でもらった引き出物
・義理の親からもらった誕生日プレゼント
・結婚のときに親が持たせてくれた食器
人の気持ちが入ったものは捨てにくい。
だからこそ、私は自分に問いかける。
「いまの自分に、本当に必要?」
「これを見たとき、どんな感情がわきあがる?」
もらったときは嬉しかった。
でも、押し入れの奥にしまい込み、使うこともなく、
ただ「大事にしていないこと」への
後ろめたさだけが積もっていく。
そういうものが、私にはあった。
その人の顔がちらつくからといって、
いつまでも私の手元に置いておく必要はないと気づいた。
いただいたときの「ありがとう」だけを心に残して、
もの自体は手放す。
それでいいのだと思えた。
手放すことで得たもの
何かを手放すことは、失うことではなく
“自分にとって大切なものを選び直すこと”
なのだと思う。
手放すことに迷う日もあるけれど、
自分の心が軽くなる選択を
これからも少しずつ続けていきたい。
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