テニス漫画「ベイビーステップ」に学ぶ本能と理性の話
0.はじめに
こんにちは。てぃーです(Twitterアカウント)。
私が好きなテニス漫画「ベイビーステップ」から学んだ”理性と本能”について述べていきます。この概念はテニスだけでなく、研究を含む私生活でも使えると思っています。
ベイビーステップとは?
【あらすじ】高校での成績がオールAのことからあだ名が「エーちゃん」の丸尾栄一郎は軽いきっかけでテニスを始めた。持ち前の勤勉さをうまく上達に活かしていき、どんどん上手になってテニスにハマっていくお話。
【感想】初心者からうまくなっていくステップが一つずつ丁寧に書かれています。本作はテニスの試合で最高のプレーをして勝つためには?というのが一貫している問いなのですが、解決策としてショット自体や技術などのテニス固有の話だけではなく、プレーする時の精神状況や勝負の駆け引きなどの他にも応用が効く要素が沢山組み込まれています。
また、主人公は体が大きいとか足が速いとか特別な才能に恵まれているわけではない中で「どう勝っていくか?」という勝利への渇望や、「試合で勝つために練習をたくさんしなきゃ」と焦ってオーバーワーク気味になるシーンなど心の機微も丁寧に書かれており、とても共感したり、エネルギーをもらえる作品です。
この漫画は、テニスのためになる知識や考え方が沢山詰まっていますが、テニス以外にも使えるものがあり、その一つを紹介していきます。
(伝えたいことの都合上、少しネタバレを含みます。)
今回伝えたいのは「本能と理性の話です。」
8巻参照
1. あらすじ
主人公(エーちゃん)は、テニス歴が浅いため全日本ジュニアで優勝したらプロになるという目標を掲げて、両親ともその約束をした。その決戦の全日本ジュニアまで残り2ヶ月。「残り時間も少ない1秒も無駄にできない」「これに負けたら自分のテニスの道は閉ざされる」「でも勝つためには、あれもこれもやらなきゃいけない」と重圧と葛藤にさらされ、練習がオーバーワーク気味になってしまう。それを見たコーチがした理性と本能の話のシーンです。
2. 語句の説明(私なりの解釈)
理性「~しなきゃ」(文化的や自制心とも言える)
: 物事の良悪の判断はできるが、身体を制御できる範囲は狭かったり時間がかかる
本能「~したい」(生理的な欲求とも言える)
: 物事の良し悪しの判断はできないが、身体の大部分は制御しており瞬間的な動作を行うことができる
例 ご飯を食べながら、真面目な話をする
真面目な話をする→頭を使ったり相手の話を意識して聞いている→理性が担当
ご飯を食べる→毎回「手を動かして、箸を持って」「口を開けて、ご飯を入れて、噛んで、飲み込む」とかを意識してやっているわけではない→本能が担当している
個人的なイメージとしては、象と乗っている人間です

乗っている人間:理性
象:本能
乗っている人間の方が色々判断できるけど力は少ない。だから、象が本当に嫌がったり、好きなものに向かわれると止めるのが難しい。
3. 理性と本能が向く方向
(a)理性と本能が同じ方向を向いている

この状態は
理性「Aをしなければ!(りんごを食べさせたい!)」
本能「Aをしたい!(りんご食べたい!)」
と向いている方向が同じことです。このバランスにおいて一番ベストな状態であり、頭と心身のパフォーマンスが発揮しやすい状態とも言えます。
(b)理性と本能がずれている
一方、同じ方向を向いていない状態とはどんな状態でしょうか?
本能が優勢

理性「Aをしてはいけない!(りんごは高すぎるので買えない)」
本能「Aをしたい!(りんご食べたい!!)」
力関係は象のほうが上なので、欲求が強いことであれば理性は負けてしまいます。
例 寝たい・ゲームしたい・ジャンクなもの食べたい・何も気にせず自分の思っていることを話したい
理性が優勢

理性「Aをしたい!(ラーメンは美味しいので食べたい!)」
本能「Aをしたくない!(象にとってラーメンは美味しくない…)」
理性が無理矢理に本能を動かしている状態なので、動かなくはないですが、パフォーマンスはとっても悪いです。
例 無理して身体を動かしている、義務感で動いている状態、行きたくないけど行かなくちゃなー…
この状態は無理して身体を動かしている状態なので、本能の方に「嫌い」という気持ちが蓄積されている状態です。この「嫌い」が一定ラインに達すると身体が動かなくなったりしてしまいます(いわゆる鬱の症状?)。
4. どうしたら同じ方向を向けるのか?
本能はコントロールできないです。
ですが、本当にふとしたきっかけでやる気になったり、やる気を失ったりします。雨が降ったり、飲み物こぼしたりちょっとしたことで失います。逆に、天気が良かったり、髪型がいい感じになったりとかちょっとしたことでもやる気になります。この辺は、環境・個人・タイミングととても複雑です。
なので、やる気になるには「待つしかない」です。
ですが、その前に「やる気になった状態がわかる=本能の声を聴く」ことはとても大事です。
日本(主語大きい?)は「ルールに完璧に従う、~はこうあるべきだ!」というのが良しとされる教育を受けるので、義務感にがんじがらめになっております。言い換えると、本能の声を閉ざして無理矢理に動ける能力に長けている人が多いと思います。(それがメリットに働くケースも沢山あるんですけどね。)
本能の声を聴く練習
ベイビーステップ本巻でもやっているのですが、「~すべき」というものを排除したいので、予定を全部キャンセルしてください。
そして、「やりたいことだけをやる」。
ご飯も食べたい時に食べる、お風呂も入りたい時に入る(入りたくなかったら入らなくても可)、昼夜関係なく寝たい時に寝る。
これをやると、自分の頭の中に浮かんでいることで「やりたいこと(本能)」「やるべきこと(理性)」の区別がつくようになってきます。
5. おわりに
今回は本能と理性の話をしました。どうしても真面目に動きがちですが、やり過ぎると心身ともに疲弊してしまい、なかなか回復しないダメージを受けてしまうことがあり、悲しい結果になります。
これを防ぐためにも、ぜひ自分の本能の声は聴けるようになってもらえたらなーと思います。
