見出し画像

第108回全国高等学校野球選手権大会 12日目

どうも、おはようございます。
今日でベスト8が決まります。
昨日も、白熱した戦いが4試合行われました。ほぼ実力が拮抗してる同士の戦いは、一つの四死球や、一つのミス、一つの失策で一気に流れが変わったりします。紙一重ですね。今日も楽しみな4試合です。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。

大会第12日 第1試合

佐野日大(栃木)VS健大高崎(群馬)

【佐野日大、エース鈴木の好救援で神村学園を振り切る】

佐野日大が神村学園との2回戦を3-1で制し、3回戦進出を決めた。3回に桜岡の適時三塁打で2点を先制すると、4回に神村学園に1点を返されたが、9回に小島の適時打で追加点を挙げ、そのまま逃げ切った。

投手陣は先発・沖崎が4回を1失点・自責点1にまとめ試合をつくると、4回途中からエース・鈴木が救援登板。5回を無失点・被安打3、与四球1に抑える好投で試合を締めくくった。1回戦の聖隷クリストファー戦では9回102球を1人で投げ抜き完封勝利を収めていた鈴木だが、この試合は先発ではなく救援での起用。それでも安定した内容を見せ、エースとしての信頼感を改めて示す形となった。

打線は9安打3得点。桜岡が三塁打を含む2安打2打点で先制打の口火を切り、小島が9回に決勝の適時打を放った。チーム打率.265と派手さはないが、要所で長打・適時打が生まれ、着実に加点する内容だった。

先発・沖崎が試合をつくり、エース鈴木の救援がしっかり締めくくった佐野日大。3回戦は健大高崎との対戦が控える中、鈴木がどのような起用で試合に入ってくるかが注目される。

【健大高崎、佐藤・北田・石垣の継投で東海大甲府を完封】

健大高崎が東海大甲府との2回戦を1-0で制し、3回戦進出を決めた。0-0のまま迎えた5回裏、一死一・二塁から佐藤の適時打で挙げた1点を、そのまま最後まで守り切る展開となった。

投手陣は先発・佐藤麻恩が6回を投げて被安打6、与四球2、失点0とゼロ行進を続けると、7回から北田が2回を無安打・無失点、9回は石垣が1回を無失点にまとめ、3投手による完封リレーを完成させた。1回戦の八幡商戦では石垣が9回を1人で投げ抜き、11奪三振・自責点0という完封級の内容を見せていたが、この試合は先発を佐藤に譲り、最後を締める継投の一角としての起用。前戦とは違う形で試合を作り切った内容だった。

打線は8安打1得点にとどまったが、要所での一打が光った。石田雄星が3打数2安打、豊永も3打数2安打と上位・中軸で安打を重ね、決勝打を放った佐藤麻恩は投げても6回無失点とまさに投打で存在感を示した。萩原も1安打を放ち、上位から下位まで幅広く安打が生まれた内容だった。

3投手の完封リレーと、決勝打を放った佐藤の二刀流的な活躍で東海大甲府を振り切った健大高崎。1回戦の石垣単独完投から、この試合は3投手での継投へと形を変えており、3回戦は佐野日大との対戦が控える中、投手起用の柔軟さがどこまで生きてくるかが注目される。

【展望】

エース鈴木の好救援で神村学園を3-1で振り切った佐野日大と、佐藤・北田・石垣の継投リレーで東海大甲府を1-0で完封した健大高崎。ともに投手力を軸に接戦を勝ち上がってきた対戦となる。

投手陣を見ると、佐野日大はエース鈴木が1回戦で9回完封、2回戦でも5回を救援して無失点と、ここまで合計14回を投げている計算になる。頼れる存在である一方、3回戦でも同様の起用が続けば負担は決して軽くない。対する健大高崎は、1回戦で石垣が9回11奪三振の完封級投球を見せながら、2回戦は先発を佐藤に譲り、石垣は最終回を締めるだけの起用にとどめた。北田も含めた3投手で試合をつくれる層の厚さがあり、エース級を温存しながら勝ち上がれている点は大きい。

打線では健大高崎の方が地力を見せている。1回戦は5回に一挙6点を奪う猛攻で7得点を記録しており、2回戦の1得点はあくまで相手投手陣の出来も影響した結果と見るべきだろう。佐野日大も3回・9回とそれぞれ加点し、下位打線からも得点を生んでいるが、爆発力という点では健大高崎に一日の長がありそうだ。

投手陣の負担の軽さ、そして初戦で見せた打線の爆発力を踏まえると、ここは健大高崎をやや優勢とみたい。ただし佐野日大も鈴木という信頼できる投手を擁しており、僅差の展開になる可能性は十分にある。

大会第12日 第2試合

有明(熊本)VS東日大昌平(福島)

【有明、2試合連続の逆転で長崎日大を振り切る】

有明が長崎日大との2回戦を3-2で制し、3回戦進出を決めた。1点を追う2回裏、相手の悪送球で追いつくと逆転に成功。3回にも実田の場面で1点を追加し、3-1とリードを広げた。9回に1点差まで詰め寄られたが、そのまま逃げ切った。1回戦の立命館宇治戦も9回に一挙4点を奪う逆転劇だっただけに、2試合連続で流れをひっくり返す勝ち上がり方となっている。

投手陣は1回戦から続く工・斉藤の左腕二枚看板が再び試合をつくった。工は4回を投げて自責点0、斉藤も5回を投げて自責点1とまとめたが、9回に長崎日大の反撃を受け1点を返される場面もあった。それでも二人合わせて7奪三振と、地方大会で見せていた奪三振力の高さは健在だった。

打線は4安打3得点にとどまったが、永田が二塁打を含む活躍を見せ、十文字・工・新谷もそれぞれ安打を放った。相手の失策も絡めて加点する形が目立ち、長打や一発ではなく、じわりと得点を重ねる勝負強さが光る内容だった。

2試合続けて逆転で勝利をつかんだ有明。「足を使わないと得点できない」という永田の言葉通り、機動力と勝負強さを武器に、3回戦は東日大昌平との対戦が控える中、この粘り強さがどこまで続くかが注目される。

【東日大昌平、5回一挙5点の猛攻で青森山田を撃破】

東日大昌平が青森山田との2回戦を6-2で制し、3回戦進出を決めた。4回裏に金沢の適時打で先制すると、5回表に青森山田に追いつかれる場面もあったが、直後の5回裏に小内の勝ち越し二塁打を皮切りに一挙5点を奪い、試合を決定づけた。

投手陣は先発・照沼が9回112球を1人で投げ抜き、被安打7、与四球1、奪三振6、失点2・自責点2の完投勝利。1回戦の白樺学園戦でも9回141球を投げ抜いていただけに、2試合連続の完投となった。それでも今回は球数を抑えた投球で、疲労の蓄積を感じさせない内容だった。

打線は8安打6得点。金沢が4打数2安打・打点3と大暴れし、小内も3打数2安打・打点1と勝負強さを見せた。1回戦はチーム全体でわずか2安打という乏しい内容だったが、一転してこの試合は5回の一挙5点をはじめ、上位から下位まで幅広く得点に絡む打線に生まれ変わった。

わずか2安打の辛勝から一転、5回の猛攻で快勝をつかんだ東日大昌平。照沼が2試合連続の完投を続ける中、3回戦は有明との対戦が控える中、この打線の上向きがどこまで続くかが注目される。

【展望】

2試合連続の逆転勝ちで長崎日大を振り切った有明と、5回一挙5点の猛攻で青森山田を撃破した東日大昌平。ともに初戦とは異なる形で勝ち上がってきた対戦となる。

投手陣で気がかりなのは東日大昌平の照沼だ。1回戦で9回141球、2回戦も9回112球と、2試合連続の完投で計253球を1人で投げ抜いている。3回戦でも先発となれば、疲労の影響が出てもおかしくない負担量で、ここは明確なリスク要因だ。対する有明は工・斉藤の左腕二枚看板で継投を続けており、1人あたりの負担は照沼よりも軽い。

打線では東日大昌平が上向きを見せている。1回戦のわずか2安打から一転、2回戦は8安打6得点と、金沢・小内を中心に得点力を取り戻した。一方の有明は4安打3得点にとどまり、相手のミスも絡めながらじわりと加点する形が続いている。

照沼の連投による負担は無視できないが、それを差し引いても東日大昌平の総合力は有明を上回るとみる。打線の破壊力を取り戻しつつある勢いと地力を評価し、ここは東日大昌平をやや優勢とみたい。ただし照沼の状態次第では、接戦の終盤に有明が食い込んでくる展開も十分あり得る。

大会第12日 第3試合

英明(香川)VS花巻東(岩手)

【英明、松本・冨岡の継投で大分商に快勝】

英明が大分商との2回戦を6-1で制し、3回戦進出を決めた。3回に高田の内野ゴロで先制すると、6回に太田の犠牲フライで加点。均衡した展開が続いたが、9回に池田・松原・松本と3者連続の適時打で一挙4点を奪い、突き放しての快勝となった。

投手陣は先発・松本倫史朗が5回を無失点・被安打3にまとめると、6回からエース・冨岡が救援登板。4回を被安打3、失点1に抑え、2投手のリレーで試合を締めくくった。1回戦の関東第一戦では冨岡が9回104球を1人で投げ抜く完投勝利を収めていたが、この試合は先発を松本に譲り、救援での起用。前戦とは違う形での勝ち上がりとなった。

打線は7安打6得点。9回の一挙4点が試合を決定づけ、高田・太田・池田・松原・松本がそれぞれ適時打で得点に絡んだ。1回戦で4打数3安打・打点3と大暴れした松原は、この試合でも4打数2安打とコンスタントに結果を残しており、上位打線の勝負強さが継続している内容だった。

先発・松本が試合をつくり、エース冨岡の救援が試合を締めくくった英明。1回戦の冨岡単独完投から、この試合は2投手での継投へと形を変えており、3回戦は花巻東との対戦が控える中、投手起用の柔軟さがどこまで生きてくるかが注目される。

【花巻東、7盗塁・先発全員安打の猛攻で岡山学芸館を撃破】

花巻東が岡山学芸館との2回戦を4-1で制し、3回戦進出を決めた。1回に赤間の適時二塁打、古城の適時打で幸先よく2点を先制すると、6回にも1点を追加。7回には赤間・古城のダブルスチール、さらに赤間のホームスチールも絡めて1点を加え、終始主導権を握る展開となった。

投手陣は先発・菅原が6回1/3を無四球・被安打6・5奪三振に抑える好投を見せると、7回途中からは打っても走っても躍動した赤間が救援登板。2回2/3を被安打2、3奪三振、失点1にまとめ、二刀流ぶりを発揮した。1回戦は萬谷・赤間・菅原の3投手継投だったが、この試合は菅原・赤間の2投手で完投リレーを完成させている。

打線は14安打4得点。菊池が4打数4安打の固め打ちを見せたのを筆頭に、先発全員が安打を記録する隙のない攻撃だった。機動力も光り、チーム全体で7盗塁を記録。中でも赤間は打点1・4盗塁・ホームスチールと、投打走すべてで存在感を示す活躍だった。

先発全員安打・7盗塁という圧巻の総合力で岡山学芸館を退けた花巻東。3回戦は英明との対戦が控える中、この機動力と打線の厚みがどこまで通用するかが注目される。

【展望】

松本・冨岡の継投で大分商を6-1で振り切った英明と、7盗塁・先発全員安打の猛攻で岡山学芸館を4-1で撃破した花巻東。ともに投打がかみ合った内容で3回戦へ勝ち上がってきた対戦となる。

投手陣を見ると、英明は1回戦で冨岡が9回104球の完投、2回戦は松本が先発し冨岡が救援という形で、エース冨岡の負担をうまく分散できている。花巻東も1回戦は萬谷・赤間・菅原の3投手、2回戦は菅原・赤間の2投手と、複数投手を回せる層の厚さを見せており、両校とも一人に頼り切らない継投で3回戦を迎える。負担面では大きな差がなく、純粋な投球内容の比較になりそうだ。

打線では花巻東の破壊力が際立つ。2回戦は14安打4得点、先発全員安打というほぼ死角のない内容で、7盗塁という機動力も加わり、相手にとっては脅威となる打線に仕上がっている。対する英明は7安打6得点とこちらも決して見劣りしないが、9回の一挙4点に頼った面もあり、序盤からの安定感という点では花巻東がやや上回る印象だ。

投手陣は互角、打線と機動力では花巻東に分があるとみる。ただし英明も松原を中心に勝負強さを見せており、僅差にもつれ込めば互いに譲らない展開になりそうだ。総合力を評価して、ここは花巻東をやや優勢とみたい。

大会第12日 第4試合

霞ケ浦(茨城)VS横浜(神奈川)

【霞ケ浦、菊地の3点三塁打で鳴門渦潮を突き放す】

霞ケ浦が鳴門渦潮との2回戦を5-1で制し、3回戦進出を決めた。2回に野口の適時打で先制すると、3回には満塁から菊地の3点適時三塁打、渡辺の犠牲フライで一挙4点を追加。試合を優位に進めた。4回に鳴門渦潮の反撃を1点に抑え、そのまま逃げ切った。

投手陣は先発・小林が5回を投げて被安打3、与四球1、失点1・自責点0とほぼ完璧な内容。1回戦の中京戦では与四球4を出しやや制球に苦しんでいただけに、この試合は大幅に立て直した投球だった。6回からは稲山が4回を無失点にまとめ、継投で試合を締めくくっている。

打線は8安打5得点。村上が3打数3安打の固め打ちを見せ、菊地は1本の三塁打で3打点を稼ぐなど、少ない安打数で効率よく得点を重ねた内容だった。西野・渡辺・野口もそれぞれ安打を放ち、上位から下位まで幅広く得点に絡んだ。

小林の制球が大幅に改善し、菊地の一発が試合を決定づけた霞ケ浦。3回戦は横浜との対戦が控える中、この安定した投打の内容がどこまで通用するかが注目される。

【横浜、江坂の満塁弾で日南学園に大勝】

横浜が日南学園との2回戦を10-1で制し、3回戦進出を決めた。3回に小野の適時打で先制すると、4回に一度追いつかれたが、7回に千島・小野・池田の適時打で一挙4点を勝ち越し。9回にも江坂の満塁本塁打などで5点を追加し、突き放しての大勝となった。

投手陣は先発・小林鉄三郎が5回を無四球・被安打5、失点1・自責点1にまとめると、6回からエース・織田が救援登板。3回を被安打1、失点0に抑えた。1回戦の沖縄尚学戦では織田が8回2/3・139球を投げ抜く熱投だったが、この試合はわずか3回・40球の登板にとどまり、明確に負担を軽減した起用となった。

打線は10安打10得点。小野が5打数3安打・打点2、池田も5打数2安打・打点2と勝負強さを見せ、江坂は9回に満塁本塁打を放って4打点をマーク。千島も3打数1安打ながら2打点と、上位から下位まで得点に絡む隙のない攻撃だった。

エース織田の負担を抑えながら、江坂の一発を含む大量得点で快勝した横浜。3回戦は霞ケ浦との対戦が控える中、この投手起用の余裕と打線の破壊力がどこまで通用するかが注目される。

【展望】

菊地の3点三塁打で鳴門渦潮を突き放した霞ケ浦と、江坂の満塁弾で日南学園に大勝した横浜。ともに投打がかみ合った内容で3回戦へ勝ち上がってきた対戦となる。

投手陣を見ると、霞ケ浦は先発小林が5回1失点・自責点0とほぼ完璧な内容を見せ、稲山との継投で試合をつくれている。横浜も小林鉄三郎が先発5回を無四球でまとめ、エース織田は3回・40球の登板に抑えられており、1回戦の139球から負担を大きく軽減できている。投手陣の状態という点では、どちらも大きな不安要素は見当たらない。

打線では横浜の総合力が際立つ。10安打10得点と圧巻の内容で、小野・池田・江坂・千島ら3年生の中軸が試合を決定づけた。一方でスタメン9人中5人を占める2年生(小林大雅・田島・川上・安食・脇山)は、この試合そろって目立った結果を残せておらず、上位・下位を問わず打線の半数以上がまだ本調子ではない状態だ。ここが上向いてくれば、横浜の打線はさらに隙のない形に仕上がりそうだ。霞ケ浦も8安打5得点と決して見劣りしないが、村上・菊地ら少数の一打に頼った面があり、横浜ほどの厚みは感じられない。

投手陣は互角、打線の総合力では横浜が上回るとみる。スタメン過半数を占める2年生がまだ伸びしろを残している分、横浜にはさらなる上積みも期待でき、ここは横浜をやや優勢とみたい。

いいなと思ったら応援しよう!

ビル サポートは必要ございません。皆様のお役に立てたのなら光栄です。