見出し画像

伊藤美来がインタビュー🖊️KAZOO&Smile 紗季<前編>

今回は、伊藤さんをデビュー当時から見守り続けてきた振付/演出のKAZOOさん、そしてバックダンサーとしてステージを共に支えてきたSmile紗季さんを伊藤さんが逆インタビューする記事をお届けします!!


16歳の「借りてきた猫」 

伊藤:今日はお忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございます。よろしくお願いします!

KAZOO・Smile 紗季:よろしくお願いします!

伊藤:えーっと、まず、KAZOOさんと最初に出会ったのは……、正式に「はじめまして」ってなったのが、どこでしたっけ?

KAZOO:一人の俳優さんとして「よろしくお願いします、一緒に仕事をしましょう」って挨拶したのは、きっとユニットの時だよね。

伊藤:そうですね。当時のこと、覚えてますか?私はたぶん16歳とかだったと思うんですけど。

KAZOO:初見はね……思いっきり「借りてきた猫が一生懸命頑張ってるけど、どうすればいいかわかんない」感じ(笑)。それがすごく印象的で。

伊藤:(笑)。でも16歳だったらそうですよね。

KAZOO:なのに先輩は厳しいし(笑)。

伊藤:私もあの時なんの技術も追いついていなかったから、縋るところもあまりなく、何を縋ったらいいかすら分からないみたいな状態だったので、当時から助けていただいたという記憶がございます。
紗季さんは、最初がバックダンサーでしたっけ?振り付けをお手伝いしてもらった?

Smile 紗季:お仕事としての最初って言われると、多分「伊藤美来 4th Live Miku's Adventures 2018 〜LiveisMovie〜」でバックダンサーに付いた時。なんかすごい緊張してたような気がする。

KAZOO:知らない人たちと一緒にステージ作るっていうのが、初めてだったじゃん。突然4人と一緒に作るの、多分緊張してただろうなーって、今思えば。

Smile 紗季:私もバックダンサーというものの経験はあったし、大人数でバックに入るのは色んなところでやらせてもらったけど、たった4人のダンサーの中に入ってやるって多分初めてだったから。

伊藤:へぇー!すごい!

Smile 紗季:だから、「これは頑張ってやらねば」みたいな感じで緊張してたけど、それよりもなんか「楽しみだな」が強かったのがこの時だった気がする。

伊藤:私の印象って覚えてます?

Smile 紗季:「わあ、あー、かわいい!」みたいな。「かわいい!」って。

伊藤:ずっとそのスタンスで変わらずにここまでやってきてくれてるのも嬉しい!(笑)

ダンスの進化:動くことから「踊る」ことへ

KAZOO:一生懸命やってきて、振りも入るようになって、パフォーマンスができるようになって。ある時「あ、踊ってる」ってなったの。それまでは「動いてる」っていう感じだったのね。ちょっとオーバーに言うとだけど。

伊藤:動いてる(笑)

KAZOO:間違ってる、間違ってないじゃなくて。動きが「踊り」になった。音で踊るようになって、いつかそれが今度は「魅せる」っていう表現に変わる時が来て。日に日に、あれ?って。今はきっちり踊っていて、リズムに乗って楽しく見えるな、って。それが今度は、客席に届くようになったな、っていう風に。やればやるほど、どんどん段階がアップしていったから。

伊藤:最初のセンス的なところはどうでした?この子は、やればできるかな、とか……

KAZOO:「やればできるかな」って感じだったよ。だから、簡単にしなきゃいけないかな、っていう引き算は一切しなかったし。演出としてやりたいことを、すべて渡していった感じ。

伊藤:嬉しい。当時は一曲ごとに課題を与えてくれているような感じがしていて、「ここをクリアしたら次はここをクリアしよう」みたいな。新しいステップとか、ちょっと今回はバレエっぽくしてるとか。毎回、入れたよとは言われないけど、入れてくれているような感じがしていました。

目線が合う瞬間の信頼関係

伊藤:紗季さんは一緒にステージに立ってくれていますけど、一番近くでパフォーマンスする私を見た時に私っぽいな、と思う瞬間ってあったりするんですか?

Smile 紗季:みっくは基本的にお客さんのことを一番に考えてるじゃないですか。ずっと前から。それは後ろから見ててすごい感じるから。じゃあ、それに手を貸せるように、って。みっくが歌わなきゃいけないからできない部分を、バックダンサーが補うっていうつもりで私はいつも後ろにいました。「エフェクトやります!キラキラです今は!」とか(笑)。お客さんをどんどんノせよう、っていう気持ちでやってきたから。

伊藤:ありがたいです!

Smile 紗季:あと、その近い人たち。スタッフさんとか家族とかのことも大事にしているっていうのがやっぱすごく伝わるから。その中に入れたらいいなとも思うし。じゃあ、私たちもスタッフさんとかを大事にして進めていけるのが一番いいかなっていうのがみっくの現場で思うこと、な気がしています。

伊藤:ファミリー感というか、みんなでひとつな感じ。

Smile 紗季:KAZOOさんも、みっくが一番よく見えるように、不安にならないように、っていう作り方を基本的にはしてると思うし。無理しなくても目が合う、とか。そこで目が合ったらちょっと安心したり。それはバックダンサー同士でもそう。真っ直ぐ前しか見ないとか自分の位置しか見ないとかだと、やっぱり状況が分からないし。ダンサー同士で目線が合うことによって、行っちゃう?みたいな。

伊藤:かっこいい!

Smile 紗季:そういうメンバーが集まってたから、伊藤さんのライブってこうだな、みたいな。ずっと多幸感があって。本当にずっと言ってるじゃん。

KAZOO:ずっと言ってる。「三度の飯より多幸感」って。

Smile 紗季:実はその多幸感って、あ!これかっていうのが、私はこの前ちょっと答え合わせができた瞬間があったので。

伊藤:ええー、すごい。

Smile 紗季:それを毎年見に来てる人たちは、更新できてるんじゃないかなっていうのは感じる。

伊藤:そうだったらすごく嬉しい。

KAZOO:いいな、俺、会場の後ろから一緒に見てて、お客さん見たことないからわかんない。

伊藤:ね、そうですよね。

KAZOO:ステージに立って、あー、ってないから。

Smile 紗季:一緒に立つからこそかもしれないですね。

2018年、すべてがオリジナル楽曲になった転換点

伊藤:そして、2018年の「伊藤美来 4th Live Miku's Adventures 2018 ~Live is Movie~」からすべてがオリジナル楽曲になったんですけど。イベントのコーナーでミニライブがある感じだったところから、がっつりライブとかショーにしましょう、みたいな打ち合わせもあって。全部がオリジナル曲になったからこそ、とか、ショーというところを加味して演出とかも変えたみたいな記憶はありますか?

KAZOO:楽曲的なものっていうと、深掘りをしようかなとは思った。単純に『Live is Movie』はムービーだからムービーです、じゃなくて。ここでしかできない表現の仕方は何かなっていう、突飛なことをしようとか外れたことをしようとは一切なくて、今まであったものをさらに掘ってみて、どうしたらこの楽曲のひとつひとつの言葉が伝わるんだろうかっていうのは意識して組んでいったから。深掘りだけを延々と詰めていった感じはあって。

伊藤:なるほど。深掘りをしつつ、そこに初めてダンサーが来るから。

KAZOO:音として耳から来るだけじゃなくて、どうしても一人じゃ表現できないちょっとした視覚的要素としてやっぱりダンサーいたら良いし、逆にこの曲はいなくていいかな、とかやれることがいっぱい増えたから、楽しかったんだよね。

伊藤:KAZOOさん、真面目!

KAZOO:伊藤さんとかダンサーに会うまでが仕事なの。もう家でずっと煮詰まってるから。

伊藤:いやそうですよね。家で作って渡すまでが、めっちゃ大変だと思います。

『Every Day is a Gift』で見せた、座長としての決意

伊藤:紗季さんは、『Live is Movie』に限らず今までずっと一緒に踊ってきてくださって。横で一緒に踊ってて、私のこのライブのこの時、すごい印象的だなとか、変わったかも、みたいに思えたところとか瞬間とかってありますか?

Smile 紗季:私が思ったのは2023年の『ITOMIKU Live Tour 2023 Every Day is a Gift』の時かな。
その前の年の公演に私出れてないから、1年伊藤さんを見ない時期があって。久しぶりに伊藤さんの現場に入って会った時、「なんか決まったんだな」って思った記憶があって。会ってなかった期間に、何かが…まあ明確に何かがあったかは分からないけど、こう、決心がついたんだな、みたいなのを感じたのもすごく覚えている。

伊藤:決心?

Smile 紗季:「私が座長です」みたいな、こう意気込みとか、その気持ちみたいなのが見えたなって思ったのは、『Every Day is a Gift』の時。

伊藤:確かに。なんかずっと申し訳なかったんですよね。ダンサーの皆さんがついてくれたり、KAZOOさんに演出してもらったり、バンドさんついた時もそうでしたけど、なんか「え、お付き合いいただきありがとうございます、すいません、上手い歌も歌えないんですけど」みたいな気持ちだったんです。確か『』の前にいろいろ壁にもぶち当たりながらも4thアルバム『This One's for You』を完成することができたっていうのと、私自身もなんか大人になって、年齢重ねて、リーダーです、みたいになれたのかもしれないです。

Smile 紗季:なんかそう。今までもそのスタンスはあったんだろうけど、その時ぐらいから「私たちのライブ」ってMCで言うようになってて。

伊藤:え、気づいてなかったそれ。

Smile 紗季:私それすごい印象的だった。その自分が座長でみんなで作ってるんですっていうのを、はっきりちゃんとそのMCだったりとか、最初の、わあみんなー!って出てきた時とかに言ったと思って、それはすごく覚えてる。だから何かが固まったんだなっていうのは、すごく覚えている、この時。

伊藤:そうだったかもしれない。

Smile 紗季:なんかやっぱ続けていくこと、続けていこうと思ったら変えていかなきゃいけないことってたくさんあるから。ダンサーもこんなに長く半分は同じメンバーでやれることって、正直そんなにないから。
『伊藤美来Live Tour 2022 " What a Sauce!"』って本当にお客さん目線でBlu-rayでしか観てないから、そこから『Every Day is a Gift』に行くまでの移り変わりみたいなのが私は余計に濃く見えたというか。

伊藤:確かに、その時の演出も結構変えましたもんね。その『What a Sauce!』が舞台上のセットや機材がめっちゃくちゃこだわっていっぱい動いたりとかするやつ使って。『Every Day is a Gift』はもう私を見せようみたいな感じで作りましたもんね。

Smile 紗季:そうだった気がする。多分セットとして大掛かりだったのは、『Live is Movie』と『What a Sauce!』の2本じゃないですか。だから、なんかそれもあって、なんか地に足ついたじゃないけど、なんかちゃんと地面をちゃんと踏もうみたいなのが、見えたのかなとは、思わなくはないというか。

伊藤:思わなくもないかもしれない(笑)。でも確かにそうかもしれないです。私も心当たりが。

Smile 紗季:ありますか?

伊藤:本当に言われてみれば。2018年からってもう8年も一緒にやらせてもらってるってなかなかないから、そこもチーム感がどんどん出てきたからこそ見えてきたものかもしれないですね。

今回かなりのボリュームになりましたので、前・中・後の3回に渡ってお送りします。
なので、次回、中編に続く。