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褒めるのが苦手なリーダーへ | 信頼が育つ声かけ「フレーズ」5選

チームマネジメントサポーター、Noriです。

「褒めたほうがいい」とは分かっているけれど、実際には褒めるのが苦手。
そんなリーダーやマネージャーの声を、これまで何百人と聞いてきました。

そこで今回は── “褒めなくても、信頼を築ける” そんな5つの声かけフレーズをご紹介します。


「何を褒めていいか分からない」
「褒めても、白々しく思われそう」
「褒めても満足してしまって成長しないのでは?」

そう思っているリーダー、あなただけじゃありません。

実は私自身も、褒めることにずっと苦手意識をもっていました。
でも、ある“ちょっとした声かけ”を意識することで、 褒めなくても信頼が深まり、チームが前向きに動き始めたんです。


本記事では、褒めるのが苦手なリーダーでも 「自然と言葉にできる」5つの声かけフレーズを紹介します。

どれも明日から使えるものばかり。
チームの空気を変えたい、信頼関係を育みたいと思う方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


フレーズ1:「ありがとう」の倍増

「ありがとう」、最近ちゃんと口にしていますか?

多くのリーダーにとって、この言葉は当たり前すぎて見過ごされがちです。
ですが、実はここに大きな信頼構築のカギがあるんです。

ある調査では、「上司に言ってほしい言葉」第1位が、 シンプルにして力強い「心からのありがとう」でした。

ところが現実には、業務報告を受けてもスルー、 仕事を引き受けても「助かる」や「了解」で終わってしまう── そんな場面が日常にあふれています。

私が出会ったある組織では、リーダーが変わってから、 チームが急に明るく前向きに変わったという声が多く聞かれました。
理由をインタビューしてみると、ほぼ全員がこう言ったんです。

「今のリーダーは、何かあるたびに“ありがとう”って言ってくれるんです」

驚きました。たったそれだけで?と思われるかもしれません。 でも、だからこそ、この言葉が、どれだけチームに響くのかを痛感しました。

“ありがとう”は、言えば言うほど、相手の中に「自分は価値のある存在だ」という感覚を植えつけていきます。

それが、行動の継続にも、会話の活性化にもつながっていく。

私自身、過去に関係がこじれてしまったメンバーとのやりとりで、 メールの冒頭に「報告ありがとう」と毎回添えるようにしただけで、 少しずつ少しずつ、相手の態度が変わっていった経験があります。

心からそう思えなくても、まずはリーダーから“ありがとう”を始めてみる。

このシンプルな習慣が、驚くほどの変化を生み出すことがあります。


フレーズ2:「助かったよ」の乱用

「助かったよ」──これも、実はとても強力な声かけです。

ただ「助かったよ」と言うだけでは、相手に伝わりづらい。
何に対して助かったのか、どんな場面でのことか、そこまで伝えることで初めて“効く言葉”になります。

たとえば、こんな言い方があります。

  • 「皆が業務で手一杯のときに、率先して動いてくれて助かったよ」

  • 「メンバーが落ち込んでいたとき、フォローしてくれて助かったよ」

  • 「リスクに気づいていなかったところを、教えてくれて助かったよ」

ここでのポイントは、自分に直接関係していなくてもいいということです。

チームや他のメンバーにとって価値があったと感じたなら、 それを見つけて「助かったよ」と伝えてみましょう。

言われた側は、 「チームの役に立てた」「貢献できた」という実感が得られ、 自然と前向きな感情が湧き上がります。

たとえるなら── 電車で席を譲ったときの、あのちょっと誇らしい気持ちに近いかもしれません。

心理学の研究で、人は誰かに親切にしたとき、 脳内でポジティブな感情や幸福感が生まれると言われています。

「ありがとう」と「助かったよ」は、まさにハッピーセット。
セットで使えば、信頼関係に与えるインパクトは何倍にもなります。

些細なこと見逃さずに。
メンバーの小さな貢献に「助かったよ砲」を炸裂させてみてください。


フレーズ3:「いいね!」から始める

メンバーから提案やアイデアが出たとき、あなたの第一声は何ですか?

「うーん」「でも」「ちょっと待って」──そんな否定的な言葉が無意識に出てしまっていないでしょうか。

もしそうなら、今日からぜひ、「いいね!」から始めてみてください。

実際に、私が関わったある外資系企業では、こんなエピソードがありました。
ずっと赤字だった事業部に、新しいリーダーが着任。 すると、わずか1年で黒字化し、2年目には全社トップの利益率を叩き出したんです。
そのリーダーの口癖は、何かあればすぐ「Great!」と言うこと。 「おはよう」と言われれば「Great!」、アイデアが出れば「Great!」 そのうち、周囲からは“Mr. Great”と呼ばれるようになったそうです。
するとどうなったか? メンバーたちが、「この人なら提案を聞いてくれる」と感じ始め、 それまで眠っていたアイデアがどんどん出てくるようになったんです。
「いいね」は、内容に対してではなく、提案してくれた“行動”に対する承認です。

たとえ提案の中身を採用できなかったとしても、 「言ってくれたこと自体」にまず“いいね”を返す。 それだけで、次もアイデアが出てきやすくなります。

私自身も、「お〜いいですね」が口癖になっているようで、 クライアントや研修参加者から「その反応、職場でも真似したい」と言われることがよくあります。

会議・チャット・対面でも── 提案の第一声には、ぜひ「いいね!」を添えてみてください。


フレーズ4:「その行動、続けてほしい」

このフレーズは、特にメンバーが失敗したときにこそ、威力を発揮します。

リーダーの言葉ひとつで、 「挑戦しないチーム」にも「挑戦を重ねるチーム」にもなってしまう。 そんな場面で使ってほしいのが、この声かけです。

結果が出なかった時、人はつい行動全体を否定しがちです。

「うまくいかなかった=全部ダメだった」と捉えてしまうメンバーも多い。

そこにリーダーからの追い打ちで「なんで失敗したんだ!」と責めてしまうと、 挑戦そのものが封じられてしまいます。

失敗の中にも「続けてほしい行動」はきっとある。

たとえば──

  • 「結果は出なかったけど、そのチャレンジする姿勢はぜひ続けてほしい」

  • 「企画は通らなかったけど、あのアイデアは良かったよ。次もぜひ出してほしい」

そうやって、リーダーが“価値ある行動”に目を向けて伝えることで、 メンバーは「行動を認めてもらえた」と感じ、また前に進めるようになります。

大切なのは、“再現してほしい行動”を具体的に伝えること

抽象的すぎると、受け手の解釈でズレてしまうことがあります。

ある企業では、幹部の「大事な案件は、いつでも答えられるようにしとけ」という一言が、 部下に“書類を常に携帯する文化”を生んでしまった例もありました。
リーダーの意図は「優先順位を高く意識してほしい」だったのに、 伝わり方が変わると、行動もまったく違う方向にいってしまうんです。

だからこそ、「この行動は続けてほしい」と明確に言語化する。

再現してほしい行動を具体的に伝えないと、 望んでいない行動を熱心にし始めてしまう可能性もあります。

また、改善してほしい点を伝える前に、「この行動は続けてほしい」と肯定的に伝えておくことで、メンバーは改善の言葉を受け入れやすくなります。

このフレーズを使い続けると、チームに「挑戦する文化」が育まれていきます。


フレーズ5:「どうしたらうまくいくと思う?」

このフレーズは、自己肯定感が低めのメンバーや、 失敗に引きずられがちなタイプの人に特に効果的です。

多くの人は失敗すると、 「なんでうまくいかなかったんだろう」と過去を振り返り、 つい自分を責めてしまいます。

その状態で「なんでこんなことになったんだ!?」と問い詰めると、 自己肯定感はさらに下がり、行動のエネルギーを失ってしまう。

そんなときこそ、「どうしたらうまくいくと思う?」という 未来形の質問が有効です。

この質問には、視点を「過去」から「未来」へ、 そして「人の責任」から「仕組みや方法」へと転換させる力があります。

実際、チームはある場面で大きく2つに分かれます。

  • 失敗を責任追及の材料にするチーム

  • 失敗を学習の材料にするチーム

前者では、「誰のせいか」を探す時間が多くなり、 最終的には「気をつけます」「申し訳ありません」で終わってしまう。

でも後者は、同じ問いでも“未来志向”で投げかけることで、 チーム全体で改善の方向に向かっていけるのです。

「次、どうしたらうまくいくと思う?」
「他にどんなやり方があるかな?」

そう問いかけることで、 失敗が“経験”として昇華され、次に活かす土壌が生まれます。

個人の責任ではなく、チームで乗り越える文化をつくる。
その第一歩が、リーダーの未来に向けての一言かもしれません。


まとめ:褒めずに信頼を築く5つのフレーズ

ここまで紹介してきた5つのフレーズは、 どれも「褒めるのが苦手」なリーダーでも、自然に使える言葉です。

もう一度、振り返ってみましょう。

フレーズ1:「ありがとう」の倍増
当たり前の行動にも感謝を言葉にすることで、信頼の土台を築く。

フレーズ2:「助かったよ」の乱用
行動の価値を具体的に伝えることで、貢献意欲を引き出す。

フレーズ3:「いいね!」から始める
提案の内容ではなく、提案してくれた“行動”を肯定する。

フレーズ4:「その行動、続けてほしい」
失敗の中から価値ある行動を見つけて、挑戦を後押しする。

フレーズ5:「どうしたらうまくいくと思う?」
責任追及ではなく、未来志向の問いでチームを動かす。


この5つの言葉を意識して使っていくと、 自然と「信頼されるリーダーのふるまい」が身についてきます。

そして気がついたときには、 あなたのチームの中に、ポジティブな循環と温かいエネルギーが生まれているはずです。

全部を一気に取り入れようとしなくても大丈夫。
まずは、あなたが「これなら言えそう」と思ったフレーズを、ひとつだけでも良いので選んで試してみてください。

明日からの言葉が、チームの未来をつくっていきます。


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👤 執筆者:Nori(チームマネジメントサポーター)
EQ×組織(チーム)開発を軸に、「働く人のポジティブチェンジ」を支援。

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