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【詩】けもののゆうき

ウクライナの兵士を
幼い子どもが叩いていた

泣きじゃくりしがみつく
丸い
小さな指は
短くそろえた髪をつかめず
めりこむほどに爪を立てた

わたしはテレビの前で
あふれる涙に戸惑っていた

揺りかごで寝ていたおまえは
いま
あの子とおなじくらい大きくなった

いまならわかる
あのとき
あの子だけが正しかった

叫んで
わめいて
顔中クシャクシャにして
すがりつき
ひっつかみ
叩いて蹴って
血のにじむほど爪を立て
喉もとに噛みついてでも
引き止めたい

けもののゆうきを

わたしにも

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