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しきじ→さわやか 静岡整い旅 後編

 サウナしきじを出た後は、再び自転車シェアリングサービス「パルクル」を使って静岡駅方面へ向かいます。

 午前中は新静岡駅すぐそばの駿府城公園を散策。

 本丸の中庭に静岡おでんの店もあり、観光客らが訪れていました。

 駿府城は徳川家康が1589年に築城。将軍職を息子の秀忠に譲った後の1607年に江戸から移り住み、隠居した後も「大御所」として幕府の実権を握り続けたとされています。

 城の前身は駿河国の大名だった今川義元らが居宅としていた今川館(やかた)。愛知県の岡崎城で生まれた家康は、8〜19歳まで今川義元の人質として駿府で過ごしており、この地を終の棲家にも選びました。血筋の異なる2人の戦国武将が本拠地に構えた静岡市は、典型的な城下町であると言えます。

 公園の隣には静岡市歴史博物館がありました。

 1階の常設展では、博物館利用者278人に聞いた「あなたの推す、静岡の歴史上の人物」のコーナーが目を引きました。

 結果は今川義元が徳川家康を抑えて1位。「家康を人質としてではなく、大切に育ててくれてありがとうと言いたい」「信長に負けてなかったら、もっと歴史が面白くなっていたかも?」など、県民目線の歴史観がユニークでした。

 お腹もすいたところで、静岡プチ旅行のもう一つの主要な目的であるランチへ。向かった先は「炭焼きレストランさわやか 新静岡セノバ店」。静岡県民のソウルフードとも呼ばれる「げんこつハンバーグ」のチェーン店です。

 ところが、店舗を訪れて愕然としました。平日の正午前にもかかわらず、店の前には既に行列が。レジ横には「90分待ち」のボードが掲げられています。学生さんが春休みに入っていたのを失念していました。

 「この空腹状態から90分間待つのは正直つらいな」。Googleマップで調べてみると、3〜4キロ南の方に静岡インター店があるのが分かりました。自転車で経路検索すると20分足らず。「またシェアリングのお世話になるか」。近くのステーションから急きょ向かうことにしました。

 その名の通り、東名高速道路の静岡インターそばにある店舗には、近くの自動車学校に設置されたステーションから徒歩数分でたどり着きました。

 結果的に、この選択は正解でした。時刻は正午を回っていましたが、待ち時間は15分ほど。店員さんにメニューをお借りして眺めたり、写真に収めたりしていると、ほどなく座席に案内されました。

 さわやかを訪れるに当たって、後から「下調べをしておけば良かったな」と思ったことがあります。それはホームページで各店舗の待ち人数と待ち時間を確認できるということ。

 立地が良いからでしょう。新静岡セノバ店は屈指の人気店舗であることも知りました。

 ホームページだけでなく、スマホ用には「さわやか待ち時間」なるアプリも配信されており、近くで空いているお店がひと目で分かる以外に、過去の待ち時間もグラフで表示されるようです。
 さわやか、すごいな!

 さて、こちらが待ち時間中に撮影した写真。新静岡セノバ店にはなかったランチメニューがありました。

 頼むのは一番人気の「げんこつハンバーグ」と決めていたのですが、ランチタイムは250gのハンバーグにライスかパン、ランチスープが付いて税込み1760円と少しお得な料金に設定されています。
 よし、それにしよう!

 さわやかに来て気づいたのは、接客サービスが素晴らしいこと。セットを注文する際、注文を取りに来た店員さんに「焼き具合もオーダーする必要がありますか」と尋ねると、「赤身が苦手でなければ通常はミディアムレアでお出ししております。よく焼いた方がお好きでしたら、そのようにいたします」との返答。「ファーストコンタクトは王道を」と、ミディアムレアを選択。さらに一番人気のオニオンソースを付けてもらうことにしました。

 また、当初はご飯と一緒に食べようと思っていたのですが、口コミを見ると「パンが美味しい」と絶賛する声が多数。ライスとの相性の良さは想像がついたので、パンとのマリアージュを楽しんでみることにしました。これって王道から外れているのかな?

 最初に出てきたランチのオニオンスープを味わっていると、ほどなくジュージューと音を立てるハンバーグが運ばれてきました。店員さんがげんこつ大の塊を目の前で切り分け、熱々の鉄板の上に上半分をひっくり返した後、オニオンソースを掛けてくれます。いよいよ実食!

 中はまだうっすらと赤身がのぞくハンバーグは粒が大きく肉々しい。肉汁の甘みとオニオンソースの酸味も渾然一体となった旨味となり、腹にしみ渡りました。赤身の状態でひき肉を提供できるなんて、肉の鮮度はもちろん、衛生管理も徹底していないととても無理です。付け合わせのニンジン、ブロッコリー、ジャガイモ、カボチャのソテーも手抜かりなく、感動を味わえる一皿。「これは行列ができるわけだ」と納得しました。

 焼き立てのようにホカホカの状態で提供されるライ麦パンも。外はカリッ、中はフワッとした好みのタイプ。ハンバーグにはライス派だった私の概念を覆しました。
 「ハンバーガーで育った西洋人も、これほど美味しい組み合わせはなかなか食べられないんじゃなかろうか?」と。

 五感を研ぎ澄ませたランチが終わる頃、隣の席から店員さんの「カンパーイ!」との声が響きました。メニューに載っているランチタイム110円のカンパイドリンクを頼むと、掛け声を贈ってくれるようです。
 見れば、女子高生グループの全員が笑顔を浮かべていました。「地元客に愛されているんだな」との思いを胸に、お会計を済ませて店を出ました。

 「サウナしきじ」から「さわやか」のハンバーグ。サウナ好きの方には、胸を張っておすすめしたい黄金ルートです。


 さて、せっかく自転車で郊外に出たこともあり、引き続きサイクリングを楽しむことにしました。
 静岡インターの先にある駿河湾に出ると、海沿いを一路東へ。

 徳川家康が祀られている久能山東照宮に立ち寄ったり、

 日本三大松原の「三保の松原」では絶景の富士山を眺めたり、

 天女伝説で知られる「羽衣の松」も見ることができました。

 ペダルをこぐこと1時間半。約18キロの道のりで、冷凍マグロの水揚げ量日本一を誇る清水港に着きました。

 海鮮料理の店が並ぶ「清水港 河岸の市」に立ち寄ると、うーん、マグロ丼も美味しそう!

 結局、しきじサウナ→さわやかハンバーグ→サイクリング→清水港のマグロ丼と、肉も魚も堪能する旅になりました笑。汗を流し、運動もよくしたので、まっいいか!

 清水港で当初の目的だった友人との再会も果たし、帰りはJR清水駅前から高速バスで新宿へ。
 1泊2日の静岡サウナ&グルメ旅はとても楽しい思い出となりました。(おしまい


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