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食べ比べて、ちがいは分からないものなのか?

100字で要約

テレビ番組を観て、湧いた疑問は、「食べ比べでわからないものなのか?」そんな素朴な疑問から、実際に食べ比べ企画を実践した。全国各地を旅してから購入したおみやげと市販品を持ち寄せ、実施した結果は、いかに?


食べ比べ企画がやりたかった。

テレビ番組を観ていると、市販品と高級品の食べ比べ企画があります。ルール・種類は、番組によって異なるものの、食べ比べの番組を観ていると、そこまでちがいが分からないものなのか?と気になりました。ということで、知人を集めて実際にやってみました。

今回のルール

1.各々1品持ち込む

今回は、5人が参加しました。各自、1品を高いもの・安いものの組み合わせで持ち合わせました。自ら持ち込んだ品物を除いた4品を当てます。自分が用意した逸品は、各々が器に盛って提供します。

用意したものに関して事前にだれにどちらのものを渡すか、決めます。全員安いものでも構いません。全員、だれにどちらを提供するか、知らない状態のため、きれいに2品2品に分かれるとは限りません。全部、高いまたは安いことも考えられます。「だれに何を提供するか?」この瞬間に、駆け引きが始まります。

2.五感から考える

今回は、高いものまたは安いもののどちらか片方のみ提供されます。五感をすべて使って堪能します。五感で得られた情報から、noteを執筆するときに得られた知識、旅先の経験などのフィルターを通して、どちらを提供されたか当てるゲームです。

経験値フィルターから、高いもの・安いものの正体を見破り当てていきます。結果発表のときに、正体がわかります。正体を暴くことも裏のテーマにしていました。

3.当てた品数+提供したものについて、外した人数が得点になる。

今回は、当てた品数に加えて、自分が用意したものに関して、外した人数も得点となります。ここに勝負の妙が隠されていました。

本来であれば、高いもの、安いもののどちらかは、市販品としてシェア1位のものを購入すべきだと考えました。しかし、これは、勝負でもあります。ひとひねりを加えようと決めました。

食材を探す。

そうだ、大阪に行こう。

やろうと決めて0.8秒で脳内の回路がつながりました。高い方を求めて大阪へ飛びました。梅田の百貨店には、全国的に知られたお菓子のプレミアム版が販売されています。コストを無視して、その企業の思うままに理想を追求した商品があります。よりこだわり、洗練された商品が並んでます。

安いものにも意外性を持たせた。

安いものを赤箱の市販品にするか悩みました。市販品では、簡単に見抜かれると思いました。それであれば、なかなか食べられないものを提供しようと考えました。今回は、ソウルのスーパーで販売されているお菓子にしました。日本の赤箱のお菓子より一回り太く、焼き目が濃いです。ここが、プレミアム品との見分けるポイントでもあります。4人が見分けられるか、楽しみでもあり、何人か引っかかってほしいとも思いました。神様と悪魔の2面性がこのゲームの駆け引きに出ます。

2週間後、本番へ

2週間後、本番です。各々、高いもの安いもののペアを持ち出しました。提供する品の順番を決めてから、ゲームに臨みました。この辞典で、何を提供されるのか知ることになりました。500秒にわたるディスカッションの結果、トリとして提供することになりました。

1品目:りんごジュース

1問目は、リンゴジュースです。食前酒のような役割を果たしました。40cmから離れたところで見ると、ちがいはわかりません。まず、半分味わいました。最初に強い甘さがきました。まだ分かりません。しかし、ここから明らかな変化が見えました。後味にリンゴの風味、酸味が現れました。自信から確信に変えるため、半分飲んだところで、傾けて光に当てました。光に当てると、濁りが見られました。これが決定打です。ありのままの姿を見せる姿勢から、高級品と見ました。市販品は一度濾して、均一な色味を出してくる傾向にあります。ザラつきか見えないはずだと推測しました。

2品目:クリームチーズ

2問目はクリームチーズです。いいところを突いていきました。クリームチーズを比較して食べたことがありません。経験してないからこそ、思考で戦うしかありません。

酸味の強さから、熟成期間が長いだろうという製造コストの観点だけで、高い方と予想しました。値段の違いは、濃厚さが違うだろうと思いました。しかし、酸味に隠れて濃厚さはわかりません。生産量のなさか、製造期間の長さによるコストかという迷わされました。ここは、酸味の強さから、製造コストにかけました。

3品目:海苔

残り2問。2回連続で、高いほうが提供されていると考えました。さすがに、全部高いほうが提供されることはないだろうと思いました。

3問目の海苔は、黒いです。光に当てても海苔の葉緑体が見えないほど、色が濃いです。香りもくせがありません。厚みがあり、形が不規則で、和紙のような紙すきのようにみえました。ここが、決め手となりました。手すきの和紙のような質感から、高い方だと予想しました。

4品目:メロン

最終問題は、メロンです。北海道みやげで買ったメロンの経験が活きました。皮から見ます。維管束が不規則で、密度もマチマチという第一印象を受けました。中は鮮やかなオレンジ色です。しかし、見た目だけでは分かりません。食べてみて根拠を押さえることにしました。食べると、香り、甘さが足りてないように感じました。富良野メロンで味わったような甘さの余韻が感じられません。安価な方のメロンと見ました。

結果発表

ワールドカップの1試合が終わるほどの尺で5問勝負が終了しました。ドキドキする結果発表です。結果、全問正解でした。根拠を盛って答えを導き、当たった時の爽快感は、計り知れません。野球ゲームをしていて、采配がハマったときの感覚に似ています。クリームチーズを除いて、見る目を信じられるようになりました。

気になる順位は、クリームチーズに負け、2位でした。クリームチーズで外した人数の多さが勝負を決定づけました。全問正解しても負けた要因は、簡単に見抜かれたことにあります。一品ずつ当てても、買ったものについて、予想を裏切らなければ、点数が伸びないシステムがボディブローのように効きました。

比較すると、明らかにちがう。

ゲームを終えたあと、両方食べ比べました。両方比較すれば、明らかに違いが見えました。見た目で騙されず、味で確信をもつべきと思い知らされました。

1品目:リンゴジュース

リンゴジュースは予想通りでした。安いほうは、スーパーマーケットで購入できる市販品でした。甘さが強いかつ、繊維質なものが見られませんでした。高いほうは、青森県で購入したものだと聴いて、本気度を感じました。長期連休明けに開催するという計画が、功を奏しました。

2品目:クリームチーズ

クリームチーズは運よく当たりました。五感だけでは、正直高いか安いか判別するための根拠が見られません。高い方は北海道産生乳というこだわりはありました。生乳を使っているからと言って、発酵具合によっては、生乳ならではのフレッシュ感より酸味が感じられました。安いほうは市販品でした。万人受けするものも味・価格と思いました。生産量、製造コストも関係すると思いました。需要と供給のバランスという経済学の基本を突くところに不意打ちを喰らいました。

3品目:海苔

海苔は、高級品でした。これも予想通りです。安いものは、 業務スーパーで購入したものでした。業務スーパーで販売されている海苔には、安く提供するための企業努力が見られました。工業的に作られるため、コピー用紙のように、厚さも大きさも規則正しく整えられています。すかさなくても、葉緑体が分かるほど緑色に染まっていました。海の環境もあってか、洗浄が不完全だったのか、香りがワカメに近いです。海苔本来より、磯の香りが強すぎます。好みが分かれる風味は感じました。高い海苔と安い海苔には、和紙と洋紙のような差がありました。

高級海苔だから、有明海で購入したものだと思いました。しかし、気仙沼という意外な産地でした。宮城県産の1番摘み海苔を贅沢に使用した海苔です。推理の上をいく

4品目:メロン

今回いただいたメロンは、どちらのメロンも、茨城県でとれたものです。安いほうは、スーパーマーケットで購入した1玉1000円程度のメロンでした。一方、日本橋の百貨店で購入した1玉数背円ものメロンです。このゲームのためだけに購入したとのことです。この熱意にに思わず感動してしまいました。

高級メロンは、見た目から明らかに違いました。網目の密度が高く、中はくずれそうなほどの柔らかさでした。いかにも熟している感じが見られました。香りもあふれていました。

ただ、果肉の見栄えだけであれば、市販品のほうがよく見えました。食べると、明らかな違いがわかります。デパートに売っているような高級メロンは、甘さの持続力、実から漂う香りが強いです。メロンを食べているという余韻に浸る時間が長く感じられました。

食べ比べをしてみて分かったこと

企業努力を結集させていた。

安いほうを味わって思ったことは、企業努力の結集です。昔は、身分が高くなければ食べられなかったものの、今では、庶民でも手の届く範囲で購入できるようになりました。機械による量産化、輸入など、なんでも手に入る時代です。スーパーマーケットに行くだけで、手軽にこの味がいつでも、堪能できるようになった要因は、企業努力にあります。各メーカーがしのぎを削り、創意工夫もあって、安価でクオリティの高いものが隙なときに堪能できる時代になりました。特に、日本は、コストパフォーマンスが優秀です。

ホンモノを知ることも大切である。

一方、高いものを味わって思ったことは、ホンモノを知ることの重要性です。情報だけでお金を払っていることも否定できません。すべてを否定するわけではありません。しかし、実態は原価が安かったり、原料が輸入品だったり、名物とはいえ、製造場所が遠く離れていることもあります。これらの製品に出会うと、思わずガッカリしてしまいます。

10年前にあった食材偽装について、バナメイエビだろうが、芝海老だろうが、美味しいかつ正直に記載すれば、どっち使っていても気にしません。手に入らなければ、見栄をはらず。正直に話せばよいです。知らないで食べると、ちがいはわかりません。値段に惑わされず、ホンモノを知ることの重要性にも気付かされました。

高ければいい、安ければいいというわけではない。

高ければいいわけでも、安ければいいというわけでもありません。価格が正義ではありません。また食べたく味など、自分にとってちょうどいいものは、総合で判断すべきです。

食べ比べによる本気度に感謝。

第1回は、好評のうちに幕を閉じました。みなさん、思った5.2倍、企画に乗っていただけました。メロンがでてきたときには、頭が上がりません。クリームチーズなどの不意打ちは、次回以降の参考として学ばされました。

個人液なテーマとして、全国各地のこだわりの逸品に出会うこともありました。旅先でのおみやげの披露会を実施するという裏のメッセージもテレパシーを通じて送っていました。今回、長期連休を挟んだ目的は、そこにありました。

気仙沼の海苔は、勉強になりました。青森県のリンゴジュースは、ねぶたが描かれた缶が思い浮かんだものの、ビンに入ったジュースの美味しさに感動しました。おみやげの参考にしたり、家族へふるまおうと考えました。

第2回はあるのか?

次回もやろうという話で締めて第1回は終わりました。第2回も開催決定です。今回も、連勝記録を伸ばすことができるか、どんなこだわりの逸品が出るか、何を用意するか、頭を巡らせて、第2回へ移ります。

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