四大カニに出会える北海道の朝市
結論
タラバガニ→稚内で特に盛ん。食べ応えのある太い脚が魅力的。
ズワイガニ→オホーツク海側は紋別市、日本海側は江差町が名物。上品な甘さに魅了される。
毛ガニ→海域を変えることによって、年中楽しめる。濃厚なミソと身が印象に残る。
花咲ガニ→根室半島で秋にとれる。濃厚な甘さと圧倒的な安さは脱帽する。
北海道の市場に行くと、カニがズラリと並んでいます。水槽で飼育されたり、茹でられています。カニは、クール便で全国発送(一部地域除く)も対応しています。
札幌市場外市場では、カニ丼を食べました。カニ丼には、北海道4大カニの身が贅沢にご飯を埋め尽くしていました。今回は、4種類のカニを味わいながら、解説します。

タラバガニ(写真の左上)
オホーツク海側でとれます。1~5月、9~10月に漁が行われます。稚内市が水揚げ一位です。タラの漁場でとれるから、タラバガニと言われています。
4大ガニの中でも、脚の太さ、筋肉質において格が上の存在です。がっちりした体格は1m近くあり、4大カニの中でも、最大です。生の状態は、甲羅が紫色がかっており、火を通すことによって、鮮やかな赤色に変化します。甲羅はトゲがあります。
タラバガニはカニの王様と言われており、四代カニの中でも、最高級品です。海産物の安い北海道とはいえ、1パイ1万円は軽く超えます。
筋繊維一本一本が太く、ジューシーな肉汁が出てきて、食べ応えがあります。トゲの痛みの先にある味わいです。焼きも至福です。トゲの黒、殻の赤色のコントラストも美しく感じられます。
ズワイガニ(写真の左下)
オホーツク海側では、4~5月、日本海側では、11~3月にとれます。オホーツク海側の紋別市では、日本一の水揚げ量を誇ります。日本海側は、礼文島、江差町が有名な水揚げ地です。
ズワイガニは、本ズワイガニ、紅ズワイガニ、丸ズワイガニの3種類あります。中でも、本ズワイガニが美味しいです。本ズワイガニは、脚が太く、身もギッシリ詰まっています。
本ズワイガニと紅ズワイガニは、見た目がそっくりです。生の状態では、本ズワイガニは、褐色に対して、紅ズワイガニは、茹でる前にすでに赤いです。紅ズワイガニは、カニの食べ放題でよく見かけます。
丸ズワイガニは、見た目が巨大なワタリガニです。
札幌の市場に行くと、内子の詰まった小さなメスのカニは5月の札幌場外市場で3匹で1000円で販売されていました。一方、大きなオスのズワイガニは、1匹10000円払えばお釣りが出る程度の価格で販売されていました。
カニミソに和えられた状態で、身が盛り付けされていました。ミソから漂う磯の香りはほとんど感じられませんでした。パッと感じてサッと消える花火のような甘さでした。
毛ガニ(写真の右上)
短い毛に覆われたカニで、砂泥の海底に生息しています。正式名称はオオクリガニです。しかし、短い毛でおおわれた見た目から、毛ガニと呼ばれています。身を守るために、毛があります。水の流れを感知して、敵の存在を察するためのセンサーの役割を果たしていると言われています。
時期によってとれる場所は変わります。オホーツク海沿いでは、春、噴火湾沿いでは、夏、道東地方太平洋沿いでは、秋、日高、十勝地方沿岸では、冬に旬を迎えます。時期がバラバラなことにより、年中食べられます。枝幸町、稚内市、根室市、えりも町が有名な産地です。
札幌場外市場に行くと、生きた個体、茹でられた個体が販売されていました。1杯5000円前後しました。
カニ味噌が多く、人気です。塩茹で、焼きが好まれています。身を取り出して酢の物、サラダにもされています。毛ガニの濃厚な甘さを感じることができました。
花咲蟹(写真の右下)
4大カニの中で圧倒的にオトクです。6~9月、北海道東部の根室半島(花咲半島)近海でとれます。花咲半島で獲れるから、殻のトゲが花が咲いているように見えるから、花咲蟹と呼ばれるようになりました。1960年代までは根室でしか見られませんでした。甲羅、脚にトゲがあり、食べられないように身を守っています。茹でると真っ赤に染まります。
大柄な個体は、釧路市、札幌市など都市部の市場に並んでいました。3000円で販売されていました。しかし、根室市の魚屋さんで販売されていた花咲蟹は、500g前後と小ぶりかつ、1000円でお釣りが来る安さでした。100gあたり180円で販売されています。
身の取り出しにくさは、四大カニの中で一番です。身は、タラバガニにも負けないほど濃厚な甘みが広がります。花咲蟹をぶつ切りにして、味噌を加えて煮ることにより、花咲カニの出汁を抽出した鉄砲汁も根室市の名物です。
根室に行って花咲ガニを食べた話は、こちらの記事をお読みください。
おまけ
美味しいカニを見分けるコツ
タラバガニ、ズワイガニの甲羅の上に暮らすカニビル。カニビルは、ミミズのような生き物です。黒いつぶつぶは、カニビルの卵です。カニビルは、脱皮とともにいなくなります。カニビルが多くついているカニは、成熟していて美味しい証拠になります。カニビルは、人体に害はないものの、食べられません。
アブラガニ
ニセタラバガニとも呼ばれています。タラバガニにそっくりな見た目、味なのに、タラバガニの半分以下の値段で買えます。タラバガニにそっくりとは言っても、鮮度の落ちたタラバガニの味らしいです。鮮度の落ちたタラバガニを食べてみないと、本物との違いが分からないと思います。
タラバガニとの大きなちがいは、甲羅のトゲの数です。少ない方がアブラガニです。見た目が、がっちりしているようで、甲羅を見ると、滑らかさを感じる場合、アブラガニを疑った方がいいでしょう。
オオズワイガニ
かねこさんの動画で知りました。日高地方沿岸で大量発生して、漁師の方々が困っていました。見た目は、ベニズワイガニと本ズワイガニを足して2で割った雰囲気、味も、ズワイガニにそっくりという噂があります。カニと目を合わせると、口が水平な個体は、ズワイガニ、口元がM字に見える個体は、オオズワイガニです。オオズワイガニは、地元で1パイ100円で販売されているらしいです。
参考文献
地球の歩き方編集室,(2023),北海道2023~24 (地球の歩き方W),学研プラス
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