そもそも、わきが(腋臭症)とは何でしょうか
情報が多数ある現在ですが、それでも初診の方で「わきがかも?」と診察を受けて違うという方も多数います。
なぜわきがと思ったかも、服から臭った、家族や他人に指摘された、他人が嫌な顔して避けていくなど様々です。
●まずわきが(腋臭症)とは何でしょうか
腋臭症は一般的には「ワキガ」と呼ばれるわきの下が特異な悪臭を放つ疾患です。
皮膚にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類の汗腺(汗を出す器官)がありますが、ワキガの原因となるのは主にアポクリン腺です。アポクリン腺から分泌されるアポクリン汗が皮膚の常在菌で分解されることによって臭いが発生します。そのため単純に汗臭い、というものとは異なります。

アポクリン腺はわきの下だけでなく、外耳道、乳輪、外陰部などの毛穴に分布し、その汗に含まれる脂質・タンパク質が皮膚表面の細菌の作用で分解され特有の臭いを生むとされています。アポクリン腺は思春期に発達しますので、思春期に症状が顕在化することが多いようです。

●臭いはいつから?
一般的には10~12歳頃の第二次性徴が始まる時期から発症することが多いです。最近では食生活や生活習慣の影響で、小学生(7~8歳)頃から症状が現れることもあります。
また発症時期やニオイの強さには個人差があり、女の子の方が早く発症する傾向があります。

●では、そもそも治療する必要があるのでしょうか
当院で実際に治療した方のアンケートによると、
「 脇の匂いが気になったため 」
「 他の人のワキガの臭いに気付いたとき、自分も周りにとって同じように臭っているんだろうなと思い改善したいと考えたため 」
「 脇の臭いと衣服が黄ばむのを根本的に治したいと思ったため 」
「 お風呂上がりでもすぐ臭いが出てきてTシャツに臭いが付くのが辛かった為 」
「 かなり前から汗をかくと臭いが気になる、制汗剤を使っても肌が荒れるので根本的な治療として手術を受けようと考えました」
「 脇の臭いと服の黄ばみに悩んでおり、対策としてのデオドラント等にコストがかかっていたため」

やはり、臭いが気になり、また周りの方の目が気になるということを診察ではお聞きします。
●では、治療方法としては、どのような方法があるのでしょうか
まず保険診療と自費診療があります。
保険診療では、手術(剪除法/せんじょほう・皮弁法/ひべんほう)、内服薬(多汗症治療として)、外用薬(多汗症治療として)などあります。
自由診療としては、 手術(イナバ式皮下組織削除法など)・吸引法(吸引シェービング法)・ミラドライ・ビューホット・ボトックス・制汗剤(塩化アルミニウム液)・レーザー脱毛などがあります。
当院では保険適用でわきが治療は、剪除法にて、半永久的にアポクリン汗腺(+エクリン汗腺)を除去する方法で治療しています。
医師がアポクリン汗腺(+エクリン汗腺)目で見て直視下に切除するのでとても効果があります。(腋臭症の臭いは80~90%改善)

なお他の治療方法は、当院ではボトックス注射以外は行っておりませんが、ご参考までです。
多汗症治療は、汗の量が減ることで細菌感染も少なくなり臭いを改善する可能性があります。
保険診療として、
内服薬(多汗症治療として): プロ・バンサイン
外用薬(多汗症治療として):ラピフォートワイプ(ふき取りシートタイプ)、エクロックゲル(塗り薬)


自由診療としては、
手術(イナバ式皮下組織削除法など):特殊な器具(シェーバー)を皮膚の下に挿入し、組織を削り取ります。切開する範囲が小さいため、術後の傷跡が目立ちにくいという利点があります。

吸引法(吸引シェービング法):腋窩に1㎝程度の穴を開けて吸引器具(シェービング機)を用いてアポクリン汗腺を除去する治療法です。 治療による皮膚へのダメージが少なく、ダウンタイムが短いです。
ミラドライ:専用の機器を使いマイクロ波で皮膚を切らずにアポクリン汗線・エクリン汗腺を破壊する治療法です。腫れはありますが、手術違い固定などなく生活の制限はありません。一度破壊された汗腺は再生しないため、半永久的な効果が期待できますが、効果は汗腺全体の70〜80%程度とされます。なお治療器には照射可能レベルが違う二つのモデルがあります。

ビューホット:専用の機器を使い、多数の極細な針から高周波(RF)エネルギーを照射して、アポクリン汗腺・エクリン汗腺を熱破壊する切らない治療法です。腫れはありますが、手術違い固定などなく生活の制限はありません。
ボトックス:ボトックス(ボツリヌストキシン)を用いて汗腺への神経伝達を麻痺させ、発汗を抑えます。

制汗剤(塩化アルミニウム製剤):塩化アルミニウム製剤は、汗孔や汗管を変性し汗を抑えてます。また殺菌効果もあります。皮膚炎などの副作用があります。
レーザー脱毛:脇毛を処理することで、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑え、毛穴の引き締めや汗の滞留抑制にも役立つため、臭い軽減できると考えられています。
