【私訳 エミリー・ディキンソン】The Snow 雪
The Snow
It sifts from leaden sieves,
笛吹川には橋があり
It powders all the wood,
パウダーのように河川敷に生えている落葉樹が白い
It fills with alabaster wool
妹のマフラーはアラバスター風に満たされており
The wrinkles of the road.
道端の風の中のなかに
It makes an even face
見ばえのよいルックがかたちづくられてゆく
Of mountain and of plain, —
山があり、荒地とヒースクリフが
Unbroken forehead from the east
東から吹く風が——おぼえてもいない記憶を
Unto the east again.
くりかえし寄せてくる、もう冬なのだけど、秋波みたい
It reaches to the fence,
フェンスのこちらでわたしたちは話した
It wraps it, rail by rail,
なんの意味もなかったしそれは知っていたけど
Till it is lost in fleeces;
それは誰もがそうなのだし、国道を
It flings a crystal veil
ガラスの破片はどこにでもあった、その破片の一片をゴム製の草履で踏んで
On stump and stack and stem, —
あ、そうなんだ
The summer's empty room,
もう夏のことがなつかしい
Acres of seams where harvests were,
そう思わないかとどちらからも言い出せず
Recordless, but for them.
ほんとうは君の話していることを一字一句全てたがわずに記録したい、わすれるのが怖くて腕と上半身と脚の付け根がぶるぶる震える
It ruffles wrists of posts,
この手紙を送れなかったのはそういう理由です
As ankles of a queen, —
そもそもそんな手紙はまだ書いてもいません
Then stills its artisans like ghosts,
笛吹川の周辺ではおびただしい男や女が死んだ
Denying they have been.
その理由は、そういう家に生まれたからだが、わたしたちにほぼまるで関係がない
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