AirPods Max 2レビュー|Pro 3や初代Maxと比較して、自分はこっちを選びます。
僕の仕事の一つは「音楽を聴くこと」です。
音楽系TV局「MTV」から社会人キャリアをはじめ、音楽雑誌やWebメディア、CD封入解説文などでの取材・執筆活動、そして現在は音楽系のYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営しています。
そんな立場からすると、ヘッドホンは趣味の道具であるだけでなく、仕事道具でもあります。
今回、話題のヘッドホン「AirPods Max 2」を発売前にAppleからお借りできていたので、約1週間ほど使ってのレビューをお届けします。
そもそも僕は前作「AirPods Max」ユーザーですし、イヤホン「AirPods Pro 3」も日々愛用しているので、その辺りとの比較なども行いますのでぜひ最後までチェックしてみてください。
筆者プロフィール:照沼健太
ポップアート2.0作家、YouTuber、音楽家。テレビ東京やNetflixのメディア運営、レディオヘッドら数々のアーティストのCD封入解説文、HIKAKIN、米津玄師、押井守、藤本タツキなどのクリエイターや多くのビジネスパーソンの取材を担当。2023年末からはYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営(2025年9月末時点でチャンネル登録者数約6万人)。
結論、僕は「AirPods Max 2」を選ぶ

僕は初代AirPodsから基本的にすべてのAirPodsシリーズを使ってきました(AirPods 3だけスキップ)。
そんな中、現在僕が使っているのは
初代AirPods Max(USB-Cモデル)
AirPods Pro 3
の2つですが、今回「AirPods Max 2」を使ってみての結論は
AirPods Max 2
AirPods Pro 3
の2台体制への移行です。
なぜイヤホンではなく、ヘッドホンを使うのか?
Q. そもそも「AirPods Pro」と「AirPods Max」どう使い分けてるの?
こんな質問が聞こえてきそうなので、最初にお答えしておきます。
A. 運動時と夏場以外はAirPods Maxを使います。
つまり、基本的には「AirPods Max」を優先して選ぶということですね。
僕はスピーカーやサブウーファーを鳴らして体感するように音楽を聴くのが好きなので、自宅で音楽を聴く際にヘッドホンを使うことは基本的にありません。そのため、ヘッドホンやイヤホンは外出時に使うのですが、ジム以外のシチュエーションでは「AirPods Max」一択です。
これにはロジカルな理由があるのではなく、自然と手に取るのが「AirPods Max」というだけ。でも、逆にそこに本質がある気がします。
きっとトータルで「AirPods Max」の方が快適、なんですよね。
「大型のドライバーを採用しているゆえの音響的なナチュラルさ」もあれば、「イヤホンにはない包まれるような装着感」もあって、それらが総合してコンフォートな使用感があるのではないでしょうか。
一方で「AirPods Pro 3」をジムでの運動時や夏場に使うのは、そっちの方が激しく動いたり汗をかいたりするシーンでは快適だから。
とてもシンプルな理由ですが、その裏には音質や着用感などが複雑に絡み合っていると思います。
初代「AirPods Max」からの変化は?
僕は初代「AirPods Max」に関してはLightning端子モデルも、カラバリが変更されたUSB-Cモデル使ってきました。
今回2になって大きく変わったのは「音質」「ノイキャン」。そして僕の用途では「首振りジェスチャーへの対応」が結構大きなポイントでした。
順番に説明していきます。
正統進化で「100%わかる」音質向上
まず「音質」。初代と比べて、かなり変わりました。
方向性としてはAirPods Pro 2からPro 3への進化に近い印象で、全体的にしっとりと艶やかなトーンで、なめらかな音になっています。
基本的にオーディオの音質向上は、
低ノイズ化→全体がしんと静かで落ち着いた印象になる
音の定位がハッキリする→「空間のイメージ」が掴みやすくなる
解像度が上がる→音の密度/情報量が上がる
これら3つにつながると思っていますが、今回の進化はまさにその通り。
とくに低音の情報量が向上し、以前は感じた「耳元でヘッドホンが鳴っている感覚」がかなり薄れて、頭の周りに音楽が広がる印象が強まったと思います。
初代AirPods Maxと、今回のAirPods Max 2を並べてブラインドテストしてみましたが、100%正解することができました。
「層の厚み」が違うノイズキャンセリング

初代Maxも当時は最強クラスのノイキャン性能でしたが、明らかに良くなっています。
2の後に初代をつけると、周りを囲っていたノイズキャンセリングの膜が薄くなった感じがするので、Appleの公称値「最大1.5倍」は、体感としても納得できる数字です。
ただし「AirPods Pro 3」の超強力なノイキャンと比較すると、個人的にはPro 3の方が強く感じます。この辺はインイヤーとオーバーイヤーの構造による違いもあるでしょうが、ノイキャン重視ならば個人的にはPro 3をおすすめしたいと思います。
とはいえ、AirPods Max 2のノイキャンも、普通に外を歩きながら使うにはちょっと危険なレベルで効きます。
普段使いにおすすめの新機能「適応型」
AirPods Max 2は新しいH2チップを搭載したことで、適応型オーディオに初対応しました。これはノイズキャンセリングと外部音取り込みを環境に応じて自動ブレンドする機能です。
つまり「ちょうどいいノイキャン」を実現できる機能で、徒歩移動中などはこれがおすすめ。ノイキャンの効き具合はマニュアルで調整することも可能です。
他には、会話感知(話し始めると自動で音量を下げる機能)も新搭載。僕はフリーランスなのであまり使う機会はないですが、職場での使用など、音楽を聴いているときに話しかけられることが多い方には便利だと思います。
もうひとつ個人的に大きいのが、先述の「Siriへの首振りジェスチャー」対応です。
毎朝カフェに行く途中でApple Watchから「ウォーキングしてますか?」と聞かれるのですが、AirPods Pro 3なら首振りで返事できていたのに、初代AirPods Maxを使っているではいちいち画面をタップする必要がありました。地味なことに聞こえるかもしれませんが、毎日の面倒が一つ減るのは結構デカいです。
AI時代ただでさえ画面を見っぱなしなので、画面を見る機会はできるだけ減らしたいなとも思うので。
USB-Cロスレスってどう?
AirPods Max 2はUSB-C接続で24bit/48kHzのロスレスオーディオに対応しています(初代もUSB-Cモデルは途中から対応)。
これ、あまり使わない人も多そうなのですが、有線で接続できる環境ではぜひ使用をお勧めします。
明らかに音の質感の豊かさ、臨場感が変わります。
正直に言えば、いきなりヘッドホンを渡されて「これロスレスだと思う?」と聞かれたら自信はないです。でも、BluetoothとUSB-C有線を比較されたら100%当てられるレベル。
Appleはこれを「アーティストがスタジオで意図した音を体験できる」と表現していますが、まさにそういう感覚ですね。音が「良くなる」というより、「情報量が増える」という方が正確かもしれません。
また、USB-C接続時はsub-15msの超低レイテンシーを実現しており、Logic Proでのリアルタイム作業にも対応し。とくに空間オーディオのミキシングをしたいクリエイターにとっては、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢になるはずです。
重さと装着感は?

重さは386.2g。アルミとステンレスを贅沢に使っており、かなり重めのヘッドホンです。側圧も強めです。これは初代から変わっていません。
長時間つけていると首が疲れるという声がありますが、それは事実。
ただし「ヘッドホンに包まれる安心感」と「物理的な重さ」はトレードオフだとも思います。
価格をどう考える?
約9万円のヘッドホンは、音楽好きでも躊躇する価格だと思います。
正直、「人による」がいちばんの答えです。各々で自由に使えるお金もヘッドホンの用途も使用頻度も異なるはずだから。
僕は毎日使うアイテムであり仕事道具でもあるから、ここには妥協せずアップデートするつもりです。
参考までに初代からの買い替えについて、僕の考えを紹介します。
Lightning端子モデルを使っている方 → 買い替えていいと思います。シンプルにUSB-C端子になるだけで利便性が増しますし、全体性能が向上します。
USB-Cモデル(2024年モデル)を使っている方 → 無理しなくていいと思いますが、僕なら買い替えます。

まとめると、AirPods Max 2は、高いし、重い。
でも「高くて重いだけ」ではありません。
万人におすすめできるヘッドホンではないですが、音楽が好きで、音楽をちゃんと聴きたい人にとっては、今最も信頼できる選択肢のひとつだと思います。
そして、USB-CとLogic Proの組み合わせで、制作用途での利便性が上がったので、DTM系のミュージシャンには積極的におすすめしたいところです。
(照沼健太)
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