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仕事道具を買ったら最初にすること。ソニー「RX1R III」

先日、ソニーの新しいカメラ RX1R III を買いました。

カメラに限った話ではないのですが、僕は仕事道具を買ったら最初に必ずやることがあります

写真:照沼健太

それは……

「道具を道具らしくする」ことです。

筆者プロフィール:照沼健太
編集者・ライター・YouTuber。テレビ東京やNetflixのメディア運営、レディオヘッドら数々のアーティストのCD封入解説文、HIKAKIN、米津玄師、押井守、藤本タツキなどのクリエイターや多くのビジネスパーソンの取材を担当。2023年末からはYouTubeチャンネル「てけしゅん音楽情報」を運営(2025年2月末時点でチャンネル登録者数約5万人)。

前提:道具は目的のためにある

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

カメラなら写真を撮るのが目的で、それ以外は二の次。

もちろん「何でもいい」わけではなく、自分が撮りたい写真や、撮る必要がある写真をきちんと撮れる性能が前提です。

その上で、僕がまずやるのはデザインの“ノイズ”を消すこと

ほとんどの仕事道具の理想系は、それが存在しなくなることだと思います。それが存在しないのに、やりたいことを実現できる。頓知のようですが、ヴィジョンを描くことは非常に重要です。

カメラがないのに写真が撮れたら、キーボードがないのに文章が書けたら、最高じゃないですか。

そんな「道具が存在しない」状態に最も手っ取り早く近づける手法こそが、余計な外観を徹底的に削ぐことです。

写真:照沼健太

具体的には、カメラの場合、メーカーロゴや機種名のエンブレム、アクセントカラーなど、使っていて気が散る部分を目立たなくします。

ロゴは“情報ノイズ”になる

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

人はそこに文字があるとつい読んでしまいがち。

カメラのメーカーロゴが白く目立っていると、被写体が見てしまうことがあります。

また、ガラスや金属に映り込むと、仕上がりに不要な情報が混ざってしまう。

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

そうした実用上の問題だけじゃなく、僕はミニマルなデザインが好きなので、黒いボディに白いロゴがあると、それだけで気が散ってしまうような部分があります。

写真:照沼健太

今回のRX1R IIIも、まずはソニーのロゴや機種名、ZEISSの青バッジなど計11箇所をパーマセルテープで黒く隠しました

これらは基本的にマーケティングやその他諸々の事情でついている市販品としてのデザインです。

それを取り払って、「商品」から「道具」にします

写真:照沼健太

(本音を言えば本体と同色の塗料で塗りつぶしたいところですが、リセールを考えるとそこまでは踏み切れません。)

道具はできるだけシンプルに

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

先日投稿したお気に入りのHOKAのスニーカー「BONDI 9」の記事の中でも、「リフレクターを黒く塗った」という話を書きました。

このようにデザインの削ぎ落としは、僕にとって自然な行動です。

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

なお、リフレクターは安全性に寄与する部分なので余計なデザインではありませんが、僕は夜間の屋外ランニングなどはしないので不要と割り切りました(ちなみに黒く塗っても反射性は全然残ってます)。

“道具を替えない”美学と、最小限のカスタマイズ

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

僕の好きなミュージシャンに、レイ・ハラカミという人物がいます。

彼は電子音楽の世界にいながら、ほとんど機材を変えることなく、同じ道具とソフトで作品を作り続けました。

もちろん新しい道具から得られるインスピレーションも大事ですし、テクノロジーとアウトプットが密接に結びついた分野ならば、それが必要ともなるでしょう。

写真:照沼健太(ソニーRX1R IIIで撮影)

しかし、自分の身体の延長のように使える、手に馴染んだ道具を使い続けることもまた重要。なぜなら、それもまた「存在しない道具」に最も近い状態だから。

これは道具のアップデートの際に必ず並行して意識します。

そんな考えから、僕はMacについてもなるべく純正のソフトを使い、設定ソフトなどは極力インストールしないようにしています。

あまりに細かくカスタマイズしすぎると、OSのアップデートで動かなくなったり、かえって不便になるからです。

写真:照沼健太

やりたいことは効率的に追求するけれど、道具はシンプルに整える。

それが僕の仕事道具へのスタンスです。

(照沼健太)


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