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ayakonishihara
釜揚げ師走/毎週ショートショートnote
「誰だ!釜揚げシラスを作ったのは!」
社長は、大層な剣幕で怒っている。
「社長、うちの会社は、釜揚げシラスを作る会社ですよ」
「バカモン!わしは釜揚げ師走と言ったんだ」
「はぁ、なんですか、それ?」
「お前はそんなことも知らんのか。釜揚げシラスでは無くて、釜揚げ師走というのは、わしの入る風呂だ。とりあえず」
「社長、釜揚げになるんですか?死んじゃいますよ」
「バカモン!違う。全くお前ってやつはこの前、説明しただろう。釜揚げシラスを作る容器でひとり風呂を作るんだ。もちろん風呂の温度は、40〜41度だな。その周りをドライアイスで敷き詰めて、湯気のように見せるんだ。どうだ、釜揚げのように見えるだろう。うまくいけば『釜揚げ師走』として、社長や、師匠と呼ばれる人に受けるんじゃ無いかと思ってな」
「なるほど。分かりました。では、風呂は、この容器を使用してお湯を張ります」
それから、ドライアイスを集めて周りに敷き詰めて緑の葉っぱを置き湯気のように見せた。
「社長、出来ました!」
「バカモン!シラス臭くて入れんわ!
それにドライアイスでお湯が冷めてるわい!」
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