りんご右折【毎週ショートショートnote】
りんご農園があった。
農園主は、この農園を楽しんで欲しいと、迷路を作った。
ヒントがあった。
『りんご右折』
というものだった。
挑戦者は、右折すればいいのかと思い、迷路の中を右折、右折で進んでいく。だけど、それは堂々巡りなのだ。
必ず、元いた場所に戻って来る。
なかなか攻略者がいない中、小学3年生の男の子が成功した。
農園主は、男の子に聞いた。
「どうしてわかったんだい?」
すると男の子は
「ボク、お腹がすいてりんご食べちゃったの。そしたら、別の道が通れるようになってゴール出来たんだ。食べちゃってごめんなさい」と言った。
「いやいや、それで、良いんだよ。此処はりんご園だからね。ボクは偉いね」
と褒められた。
そんなことがあってから、りんごを食べながら迷路に挑戦する者が増えた。
りんごを食べる者が増えたことにより
道が分からなくなってしまった。
「ほほ、りんごのへたを取る所が重要なのに、残念じゃのう」
農園主は、そうヒントを出した。
それを聞いた高校生グループがゴール出来た。
「あー、そういうことか!
りんごのへたの向きだよ。へただって向きがあるだろ。右折のりんごを取って食べるとゴールに行けるんだ」

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