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毎週ショートショートnote【決闘年越しそば】
揚げたてのカニカマ天が蕎麦に載せられた。ふふんと言った。
揚げたてのエビ天が蕎麦に載せられた。ふっと笑った。
カニカマ天がエビ天にぶつかってくる。エビ天は、それを阻止しようと体をグッと締めた。「こいつ、何のつもりだ」というようにカニカマ天は、グイグイ押してくる。
エビ天は、いい加減嫌になり、裾の衣から、カニカマ天に蕎麦の汁をかけてやる。
カニカマ天は怒り、汁をかけ返す。
そこにわかめがエビ天とカニカマ天を諫めた。何をしているのか!という感じだ。
エビ天とカニカマ天は、戦っているんだというように、衣に汁をかけ続ける。だんだん、衣のサクサク感が薄れていく。
静かなかけ蕎麦の中で行われているエビ天とカニカマ天の決闘。わかめを独占したいという決闘は、続く。
最後には、どちらもふにゃふにゃになってしまった。
わかめが残るという寂しい年越しそばになったのだった。そして添えられた長ネギが「彼女は、俺のモノ」と言いほくそ笑んだ。
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