ランプを探しに【第11回】
🍊第11回 3つのお題
🎈お題①:「迷子のランプ」
🐾お題②:「月面図書館」
⏳お題③:「カラスの手紙」
アカリは空を詠む人だった。
晴天、雨、曇り、そして夜空を、
おじいさんが残してくれた望遠鏡を覗きながら、日々、空を詠んでいた。
ある日、空を飛ぶカラスが望遠鏡に降り立ち、手紙を置いていった。
その手紙には、
この手紙を受け取ったあなた、
月面図書館に来て、“迷子のランプ”を探してください。探して見つかったランプは、満月の夜に月に向かってランプを点灯してください。
きっと奇跡が起こります。
「うわ、カラスの手紙だなんて、すごいの受け取っちゃったなぁ」
アカリは、自分が選ばれたことに感謝して、宇宙船に乗り月面図書館に行ってみた。
月面図書館は、ものすごく広くて、
いろいろな星からやって来た人が本を読んでいた。
「えーと、ランプね。壁に掛かるランプのことだろうか」
そう思い、ランプに話しかけた。
「ランプさん、お話出来ますか?迷子のランプを知りませんか?」
と聞いてみた。
すると、
「ランプは、話しかけられると会話は出来るよ。迷子のランプは、わからないなぁ。東側の壁に掛かるランプに聞いてみたらどうだい?いろいろと話しかけると何かきっかけが、見つかるかもしれないよ」
「ありがとう、ランプさん、いろいろ聞いてみるね」
そう言って、東側のランプに話しかけていった。
「迷子のランプ?うーん、いつも泣いているランプが北西側にいると聞いたことがある。行ってみたらどうかな」
「ありがとう、ランプさん、行ってみる」
そう言うとアカリは北西側に行った。
其処には壁の隙間で灯りを灯さず泣いているランプがいた。
「ランプさん、迷子なの?何故泣いてるの」
ランプは、こう言った。
「自分の場所がわからないの、どうしたらいいのかわからないの」
と言って泣いている。
「ランプさん、私と一緒に来て」
ランプを抱き抱えると宇宙船に乗り地球に戻る。
そして満月の夜、ランプを灯した。
「うわーきれい、とっても素敵。
ランプさんは迷子なんかじゃないわ。
星たちが満月の周りを踊っているの。
あなたはこの様子を見せるために生まれたランプなのよ」
ランプは、とても嬉しかった。

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