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chizu1205
真紅#風まかせ文芸部
※猟奇的でショッキングな内容になってしまいました。苦手だと思われる方はここで閉じてください🙇♀️
「貴女には、真紅が似合うと思うの」
幼い頃からずっと母に言われて来た私は、真紅の洋服しか持っていない。
それに髪も切ったことがなく、もちろん真紅で染められている。
学校には「病気なんです」と真紅の髪を説明していたらしい。
私は真紅が好きではなかった。
もっともっと燃えるような紅が好きだったのだ。
だから、高校を卒業した日の夜、ナイフで母を殺した。
母の血が床いっぱいに流れて
その中に私は裸になり横たわる。
少し生温かい感触が気持ちよかった。
全身を母の血で塗りたぐり、
すると、母が私と一体となった気分になった。
「ママ、私の中にいるのね」
私は髪も切った。首までの短い髪にした。
それから、シャワーを浴びて、体を洗い流した。
だけど、肌の色が少しピンクがかって
しまった。
母の血の匂いが私の嗅覚を刺激して、三日間、吐き気に襲われた。母の呪いのようで、私は死んでしまおうかと思ったが、心が生きることを望んでいた。
それから、私は真紅の洋服を着て、
家に火をつけて外に出た。
火事はニュースになり、現場から、遺体が出たこと、私が行方不明になっていることが報道されていた。
街頭のテレビでニュースを見ていた少しピンク色になった私の体が熱くなり、逃げ場を探した。
私には、行くところがなかった。
「ママ、ひとりぼっちは、怖いよ。
ママのところに行きたい......」
何日も食べていないので体力も無くなり、私はある場所で倒れてしまった。
季節は冬になり、横たわる私の上に雪が積もる。意識もなくなり、人の声が聞こえるが何を話しているのかも、もうわからなかった。
目覚めた時、私は病院のベッドにいた。涙がひと筋、流れた。
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