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真紅#風まかせ文芸部

※猟奇的でショッキングな内容になってしまいました。苦手だと思われる方はここで閉じてください🙇‍♀️





「貴女には、真紅が似合うと思うの」
幼い頃からずっと母に言われて来た私は、真紅の洋服しか持っていない。
それに髪も切ったことがなく、もちろん真紅で染められている。

学校には「病気なんです」と真紅の髪を説明していたらしい。

私は真紅が好きではなかった。

もっともっと燃えるような紅が好きだったのだ。

だから、高校を卒業した日の夜、ナイフで母を殺した。

母の血が床いっぱいに流れて
その中に私は裸になり横たわる。
少し生温かい感触が気持ちよかった。
全身を母の血で塗りたぐり、
すると、母が私と一体となった気分になった。

「ママ、私の中にいるのね」

私は髪も切った。首までの短い髪にした。

それから、シャワーを浴びて、体を洗い流した。

だけど、肌の色が少しピンクがかって
しまった。
母の血の匂いが私の嗅覚を刺激して、三日間、吐き気に襲われた。母の呪いのようで、私は死んでしまおうかと思ったが、心が生きることを望んでいた。

それから、私は真紅の洋服を着て、
家に火をつけて外に出た。

火事はニュースになり、現場から、遺体が出たこと、私が行方不明になっていることが報道されていた。
街頭のテレビでニュースを見ていた少しピンク色になった私の体が熱くなり、逃げ場を探した。

私には、行くところがなかった。


「ママ、ひとりぼっちは、怖いよ。
ママのところに行きたい......」

何日も食べていないので体力も無くなり、私はある場所で倒れてしまった。
季節は冬になり、横たわる私の上に雪が積もる。意識もなくなり、人の声が聞こえるが何を話しているのかも、もうわからなかった。
目覚めた時、私は病院のベッドにいた。涙がひと筋、流れた。




#真紅
#風まかせ文芸部

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