逆境をバネに! ~レジリエンス~
これまでの記事ではウェルビーイング、感謝、人生の意味・意義など生活をより豊かにする内容を扱ってきました。
しかし、人生の意味を見つけ、目標を立てて行動したとしてもネガティブなことを一切経験しない人生なんてありえませんよね。
とはいえ、負の影響で歩みが止まってしまうのはもったいない!
ということで、今回はポジティブ心理学ではダークサイドとして扱われるネガティブを乗り越える力、レジリエンスを紹介します。
まず最初にレジリエンスとは?ですが、この概念は本当にたくさんの解釈が存在し、なんと100を超える定義があるとされています。
なので今回は全体を包含していると考えられるものを1つ紹介します。それは…
”状況に応じた柔軟性とネガティブ感情体験から復帰する能力”です。
このような定義の中、レジリエンスは3つの要素で構成されています。
1)Resistance:抵抗
⇒ストレス状況下で通常の状態を維持する力
2)Recovery:回復
⇒ネガティブな状態から通常へと戻る力
3)Reconfiguration:再構築
⇒ストレス状況を通してより強く変化する力
ここで、バネを1つイメージしてみてください。
そのバネを机の上に立ててみましょう。
立てたその状態が何事もない”通常の状態”です。
そこに上から指で圧力(ストレス)をかけてみましょう。
ある程度の力までバネはがんばって通常の状態を維持しようとします(Resistance:抵抗)。
ですが、力を少しずつ強くしていくとバネは徐々に下へ押されていきます(ストレスでつらくなっていっている状態)。
よきところで指を放してあげるとバネは元通りにびよーんと戻ります(Recovery:回復)。
また、バネが勢いよく回復して高く跳ね上がっている様子をReconfiguration:再構築のイメージだと思ってください。※あくまでイメージです。
(余談ですが、バネが壊れてしまうほどのストレスがトラウマと言われます)
レジリエンスの力が高い人ほど、ストレスに押し負けることなく柔軟に対処でき、ネガティブからの回復も早いとされます。
さらにその状況から学びを得てより強く成長していくのも特徴です。
このように、ウェルビーイングを脅かすような状況のクッションになり、将来のストレスに立ち向かう力を育むのがレジリエンスと言えます。
レジリエンスはパーソナリティ(人となり)との関連性は今のところ見出されておらず、その人の持つ”スキル”や”資源”を駆使した能力だと考えられています。
つまり、レジリエンスは鍛えることができるんです!
では、どうやってレジリエンスを伸ばしていくのか?
その方法はこれまでに多くの内容が開発されてきていますので、一例を紹介します。
適応的なコーピングを身につける、ポジティブ感情を得るための行動を身につける、物事を多角的に見る力を養う、マインドフルネスを習慣化する、自己効力感を高める、などなど
上記のような内容を通してレジリエンスが向上するとたくさんの良い効果が得られます。
例えば、抑うつ、不安、ネガティブ感情の軽減などによってメンタルヘルスが向上します。
また、心理的ウェルビーイングの向上、人生に対して前向きな見通し、物事をやり抜く力が身につくなど多くのメリットがあります。
逆境に立ち向かう力を身につけ、いろいろなことに挑戦して人生を豊かにしていきましょう!
