ポジティブの上昇気流に乗って ~拡張・形成理論~
楽しいときや嬉しいときにアイディアがポンポン出てきた経験はありませんか?
実はこれにはポジティブ感情が関係していて、とても良い変化が起きているんです。それはまさに上昇気流に乗ってぐんぐん伸びていくイメージ。
今回はそのメカニズムをポジティブ心理学の概念と共に紹介します!
「拡張・形成理論」
バーバラ・フレデリクソン(Fredrickson, B. L.)によって提唱され、その名の通り2つの機能があります。
拡張機能:ポジティブな感情を経験すると思考・行動の幅が広がる
形成機能:身体的・心理的・社会的な個人資源・能力が形成される
拡張と形成、この2つはセットです。
ポジティブな感情が得られると視野が広がり新しい情報に気づきやすくなります。その結果、新しい思考や行動を選択、実行することで新たな引き出し(資源・能力)が増えていきます。
ポジティブ感情 ⇒ 思考・行動の幅が広がる ⇒ 資源が形成される ⇒ ポジティブ感情 ⇒ 思考・行動の幅が広がる ⇒ ………
というように拡張と形成が繰り返される循環、まさにポジティブスパイラルが発生します。ぐるぐると上昇気流に乗って”良い感じ”(これもポジティブ感情!)になっていく様子が想像できますね。
この好循環を経験することで枠の外に出た独創的な思考が生まれるだけでなく、ポジティブ感情は洞察を得るときにも大きな役割を担うと言われています。
さらにこの拡張・形成理論にはもう1つ大きな特徴があります。
それは…
”ネガティブ感情をぼぐす役割”です。
ポジティブ感情を経験することによって形成された個人資源に”必要な時に浸ることができる”と言われています。
これは浴槽を想像して頂けるとわかりやすいです。ポジティブな経験を重ねることによって浴槽の水が溜まり、つらいときにお風呂に入って安らげるイメージです(ポジティブ貯金と考えても良いですね)。
このように、ポジティブ感情は予防や治療に役立つことやネガティブ感情から生まれる心理的な問題(抑うつや不安など)への対処に有効だと言われてます。
拡張・形成理論はその名の通り、ポジティブ感情をきっかけに思考や行動が広がると共に個人の資源として蓄積されていくものです。
そして、その資源はつらいときのクッションになって私たちを支えてくれるのも大きなポイントですね。
最後に、この記事で触れているポジティブ感情についてです。
ポジティブという言葉から生まれるイメージは”喜び”や”楽しい”が強いかもしれませんが、以下が含まれています。
喜び、感謝、安らぎ、興味、希望、誇り、楽しい、インスピレーション、畏敬、愛
つまり、美術館で名画に触れて畏敬の念を抱くこともポジティブ感情です。
これを機に自分なりのポジティブ感情への触れ方を考えてみませんか?
