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言葉のレンズで変わる世界

“The limits of language are the limits of our worlds.” (Wittgenstein, 1981)(直訳:言語の限界は私たちの世界の限界である)

みなさんはこの言葉をどう解釈しますか?


様々な考え方があると思いますが、僕は”言葉とその使い方で世界が変わる”と考えました。

僕たちは自身が知っている言葉で物事を解釈をしているので、知らない言葉は解釈のフィルターに採用されることはありません。

「悲しみ」に関連する言葉がない地域で育った人に悲しみを連想させる場面を見てもらったところ、「喪失」と表現された例もあります。

また、感情にまつわる語彙をたくさん持っているとポジティブな瞬間を見つけやすくなる可能性も報告されています。

そのため、多くの言葉を知ることでひとつの出来事に対して解釈の幅が広がり、より柔軟な視点で物事を捉えることができるようになると考えられます。

言葉の量と世界の見え方は関係するのかもしれませんね。


また、自分自身の世界は言葉の使い方によって変化が生まれます。

例として「なぜ?」と「どうやって?」の異なる2つのレンズを通して物事を見てみるとわかりやすいです。


「なぜ?」のレンズを通して見える世界は、原因追求型なので欠陥や不足などに目を向け、診断をして処方(方略を提供)することで問題解決を図ります。

「どうやって?」の世界は未来志向型なのでより良くするにはどうすればいいのかを考え、新しいものを自ら創造して乗り越えていこうとします。


「私たちは探求の過程で新しい現実を創っている」「私たちは私たちの探求心が創る世界で生きている」などと学者たちが言うように、2つの質問を比較しただけでも違う世界が想像できますよね。

みなさんはどちらの世界を創りたいですか?


…もちろん僕は未来志向型です!

なので、より効果的に未来をデザインするためにできることをお伝えしたいと思います。


お勧めは「芸術(創作)活動」です。


理由は、芸術活動をしている人は世界をポジティブなレンズを通して見る傾向があり「どうやったらより美しくなるのか?」「どうやったら無駄を省けるのか?」と考える傾向があるからです。(まさに未来志向ですね!)

そして、失敗すら「どうやって次に繋げるか?」と”新しい可能性の種”として捉える傾向があります。


余談ですが、ジャズでは即興演奏が楽しまれることが多々あり “Yes to the mess!”と言って混乱(mess)ですら楽しむことがあるそうです。

あえて混乱へ招待することで信頼している演奏者同士、掛け合いを通して調和を生み出すことを楽しんでいるのかもしれませんね。


このように、芸術活動に取り組むことは「どうやったらより良くなるんだろう?」と考える良い機会になります。

1度や2度では変わらないかもしれませんが、考える機会を定期的に持つことで未来志向のクセが身に付くことが期待できますよね。

また、グループでやるなら「どうやって仕上げますか?」などと質問をしてお互いの未来を刺激し合っても面白いですね。


日常には原因追及型が溢れているので、このように未来を描く機会が少ないかもしれません。

だからこそ、意識的に時間を作って挑戦してみると普段使わない言葉が引き出しからポンッと出てくるかもしれませんね。

他者と協力することで新たな言葉を得るチャンスになるのも良いですよね。


「どうやったら良くなるんだろう?」


このレンズを通してあなたの見ている世界に新たな彩りを添えてみませんか?

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