見出し画像

【展覧会】工芸展・江戸展・イラスト展

企画趣旨

 最近また美術展に行く機会がありました。映画みたいに呟きで書こうかと思ったけれど開催日時や場所の情報だけで140字をオーバーするし保管場所に困るのと、メモしておかなければ一瞬で忘れる、というか翌月には全然覚えていないので、ここで書いてみることにします。
 今回の内容は、下記の3カ所です。
・日日是工芸(Bunkamura Gallery 8)
・江戸・東京の祝祭とおしゃれ- 飾る都市と人 -(國學院大學博物館)
 +江戸の化粧再現講座
・エロール・ル・カイン展(八王子夢美術館)
 
見出しは短い方がいい主義なので、雑に短くしています。
 相変わらず共通性が全然ねぇな。僕は仕様を決めないとおちつかないタチなので、仕様は本雑綱目に準拠します。しかし今回も前2つは行ってから書くのを思い出したやつ。


定型注意書き。
「Thinking Time」は深夜にだらだら連ねたどうでもいい駄文をまとめたり謎の企画をやってみようなシリーズで、僕の頭に浮かんだことですから根拠とかは有りませんし、おおよそは妄言です。それに多くが結論があるわけでもない投げっぱなしです。また、テーマにかかわらず政治的主張や何かの陣営に与することを意図するものでは全くなく、そう解釈される場合は僕が歴史上の事実(思想ではない)をそのように認識しているだけか、僕の書き方が悪いということです。異論はとてもみとめるし、だいたいはすごく回りくどい。

日日是工芸

概要

「工芸大国」として名高い日本は、300もの工芸産地を育み、その長い歴史と伝統は今もなお脈々と受け継がれています。しかし一般的に認識されている伝統工芸や民芸がある一方、現代のライフスタイルに沿った新たな工芸表現が今、注目され始めています。
素材・技巧・意匠が織りなす工芸の世界は、視覚だけでなく、触覚や嗅覚にまで訴えかけるアートであり、その豊かな表現力は私たちの日常に彩りを添え、心に新たな息吹を吹き込みます。
日々の暮らしに寄り添うあなただけの一品を、ぜひ見つけにいらしてください。

公式HP

開催期間:2025年5月16日(金) ~ 2025年6月1日(日)
料金:無料
アクセス:GoogleMap 渋谷ヒカリエ8F

事前印象

 ポスターになってる井本真紀さんのガラス製品(崩れた円盤)ってどうなってるんだって気になったので行ってみることにした。改めて思ったんだけど、僕の興味は立体造形については陶芸とか美術とかじゃなくて素材加工の方にあるんだよな。まあつまり錬金術だ。新素材とか思わぬ用途とかそういうのが好きだが、小説で尖りすぎるとノックスの中国人に引っかかる。僕は基本的にはミステリが書きたいけど書けないジレンマがあるので、物理トリックになりそうなものを常々探している、気がする。

中身と感想

 ガラスといっても多分いろいろ混ぜてこの質感にしてあるんだろうな、という感じ。見た感じでは発泡スチロール的なセラミック。不思議だけれど、作り方がよくわからない。ポリマースポンジで殺人事件とかつくれないだろうか。
 一番好みだったのが陶器でポップコーンを作っているKaede!さんの作品で、忍び寄るスタッフの人に聞くとポップコーンの白い部分は土そのままで内側の黒いところが釉薬塗ったところらしい。お値段もそこまで高くもなかったしオブジェとしても面白かったけど、綺麗に持って帰る自信がまるでないのと、飾るところもないよなと思ってまた今度にする。
 もう一つ気になったのがヒョーゴコーイチさんの作品で、またスタッフの人が背後を取って来たので聞いてみると、炭を組み合わせて削ったらしく、確かに質感や光沢の違いが面白い。でもこっちはどこか上品さがあって、うちにはまるで似合わないのだ。
 素材の新しい見せ方ってわくわくします。
 ヒカリエの8Fはレンタルスペースになっていて、他にも展示をやっていた。今回他はみていないけれど、だいたい若者が無料で物販を兼ねてやってる。

江戸・東京の祝祭とおしゃれ- 飾る都市と人 -

概要

 都市やそこで暮らす人々の姿は、いつも同じではありません。祭りや行事の時、町には提灯や飾り付けがなされ、人々は日常とは異なる装いをし、それに参加したり、見物したりします。
 江戸においても、大規模な祭礼行列が行われました。日枝神社や神田神社の祭礼をはじめ、地域に鎮座する神社の山車や仮装した人々を伴った祭りまで、様々な祭りや行事があります。明治時代以降には、「大日本帝国憲法」の発布などでも町は飾り付けられ、山車が出されるなどしました。また、時代が変わっていくと、そこで暮らす人々の装いも変わっていきます。
 本展示では、このような江戸・東京における飾る都市と人をテーマに、街や人が日常とは異なった華やかさや、よそいきな姿をみせる様子を神田神社や本学の所蔵資料を中心に見ていきます。

公式HP

開催期間:2025年4月26日(土) ~ 2025年6月22日(日)
料金:無料
アクセス:GoogleMap 國學院大學博物館 企画展示室

事前印象

 祭りとはある意味晴れの最大値で、その時にどのような装いをしたのかはやはり気になるところ。最近江戸時代づいているので。丁度良く講座もやっていた。

中身と感想

 途中の実践女子大の坂口安吾展も気になったんだが今日はスルーだ。
 江戸・東京の祝祭とおしゃれとあったけれど、大抵は明治以降のもので各種のお祭りや売れっ子花魁とか芸子とかの絵があった。
 明治以降、西洋から鮮やかな赤色の染料が入って来たため、絵に鮮烈な赤が加わっている。この明るさは確かに江戸期にはない。浮世絵で用いられる朱メインの赤より断然明るく、これは実際に見て初めてわかる鮮やかさかもしれない。近代の絵だと山車の間に電柱が立っていたりもして、これはこれで面白い景観だと思う。
 そんなわけで結構面白かった。
 今甲子夜話を訳しているので、江戸時代をもっと知りたかったりする。普段(ケ)の姿の対比があればもっと面白かったんだけど、そもそも庶民の通常の暮らしというものはなかなか歴史に残りずらい。
 鯰の山車が異常にかわいかったので、トートバッグを衝動買いする。鯛の被り物とか各種の山車とか想像よりバリエーションが断然多くてかわいい。そしてやっぱりタコは鉄板なんだなぁと。

やばかわ

様々な知識は小説に生かされています、多分。この話も仮装する。たまには宣伝。

江戸の化粧再現講座

 江戸末に販売された本、當世化粧とうせいけしょう容顔美艶考ようがんびえんこうに基づいた化粧をモデルさんに施すという企画。
 企画本体にもあったけれど、江戸以前の化粧は基本的に白(白粉)、黒(眉墨、お歯黒)、赤(紅)だけだった。こちらは写真はUPしては駄目という決まりだったので手元資料に残し、聞いたことを箇条書きにしてみる。

全般
化粧は現代のように美しさを求めるものではなく、社会のあるべきTPOを満たすためのものだった。これらの本以前の化粧の本は礼儀作法書という意味合いが強い。
遊廓と市井で化粧にさして差はない。京から入った化粧が吉原経由で市井に広がることがある。遊廓だからと言って派手ではない。
身分が上がるほど化粧は早く、7歳くらいから施していて驚いたという明治時代の外国人の記録がある。公家などは召使いが化粧するが、庶民は母や姉から習った。
化粧落としには布に入れた糠を水や湯に浸して使い、風呂屋で持参も購入もできた。

黒(眉墨、お歯黒)
眉はその形等によって社会の役割を表す。
この本には(流行を追うのではなく)顔に会った眉というものがあると注釈されている。
結婚出産といった節目で女性は眉を剃りお歯黒を施したが、結婚出産しなくてもある程度の年齢になれば社会圧力によって施すようになる。一方、吉原ではこだわりがなく、してもしていなくても咎められないらしい(両パターンある)。

白(白粉)
化粧水として(?)へちま水を最初に塗る。薔薇水も売られていた。
おしろいは主に鉛白で、塊で購入しよく溶くことが肝心。濃いめに塗って半紙を顔につけて水を吹きかけてこそげ取り、薄くする。
耳の後ろや生え際まで塗る。首の後ろは筋を残し、首を長く見せる。
鉛白を購入するのは費用的に長屋暮らしでは無理だろう。
鉛白による害は色素沈着という形で現れ、沈着した女性はより白粉を必要とした。胸まで化粧をするので乳児が中毒になって死んだ。
首と顔の白さが違っても問題ない。
光沢はよしとされ、平坦は忌避される。季節や室内室外によって化粧を変える。乾燥しやすい秋口などは、屋外の紫外線下では乾燥によるくすみが浮くのを防止するため、白粉の下に紅を塗ったりする。

赤(紅)
眉は下に紅を薄く塗り、眉墨を乗せると馴染みが良い。
唇は下唇の中央に少し、上唇に線を引く。唇全体に紅を塗るのは前後で、それまでは唇が厚すぎるのはよくなく、唇部分までおしろいを塗って口を小さく見せた。同様に目が大きいものは伏し目がちにするべきと指導されていた。

 改めて思ったんだけど、それ以前に僕は現代化粧を全然知らないや。聞くような女人の知り合いがいないからいつもツイッタ頼み。

エロール・ル・カイン展

概要

“イメージの魔術師”と称されるエロール・ル・カイン。
1941年にシンガポールで生まれ、アジアで幼少期を過ごしたエロール・ル・カインは、15歳で単身イギリスに渡り、アニメーションを学びます。
映画スタジオやBBCテレビでアニメーション制作に携わる中、1968年、映画用に描いたラフスケッチをもとに、絵本『アーサー王の剣』を出版し、「ずっとやりたいと思っていた」絵本作家としての第一歩を踏み出します。その後、47歳で世を去るまで、『キャベツ姫』『おどる12人のおひめさま』『魔術師キャッツ』など40冊あまりの絵本を次々に世に送り出し、1985年には『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。イギリスを代表する絵本作家として現在でも高い評価を受けています。
東洋美術、西洋美術、映画、アニメーションなどのさまざまな様式が融合された幻想的なル・カインの絵には、豊かな色彩があふれています。そして、細密な描写による装飾性と多様なタッチ、繊細でありながら大胆な構図の面白さなど、その世界は魅力に満ちています。
本展では、絵本のストーリーを辿りながら、絵本原画やスケッチ、資料などにより、ル・カインの魔術の秘密をひも解きます。

公式HP

開催期間:2025年4月5日(土) ~ 2025年6月1日(日)
料金:一般:900円 学生・65歳以上:450円 中学生以下無料
アクセス:GoogleMap 八王子夢美術館

事前印象

 絵本挿絵とかのイメージのある画家だけれど、白黒のほうが好きかもしれない。僕が白黒ばかり描くからだろうか。白黒のはグレースケールの効いたピアズリーいたいな印象。

中身と感想

 思った以上に多数の作品がきていて驚き。
 絵本の内容によって画風を結構違えてきているけれど、これは印刷と原画の質感が全然違うやつなので、興味があれば見に行った方がいいと思える展示。
 なんかみてると、平衡感覚が狂う絵が多い。絵全体に流れがあって、なんだかちょっと動いてるように見える。音ではない音みたいなのが聞こえる感じの絵が多いけど、これはわりに僕独自の感覚なのであんまり書いてると頭がおかしい人に思われてしまうアレ。
 このあたりまでのデフォルメでどのように見えるかっていうのが結構勉強になった感。僕が今書いてる絵はわりにリアル寄りのが多いけど、もっとフワフワさせてもよいな。
 絵を描く人は見に行くと結構面白いと思う。

この頁が含まれる好き勝手書いてるマガジン。
なんかまた見に行ったら書いてみよう。

#アート #美術館


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集