【実践編】二刀流壁打ちテニスがくれた、途切れない魔法のひと呼吸
※本作は、先日大きな反響をいただいた第一作(連作)『【理論編】フォアハンド一切禁止! 71歳シニアが二刀流壁打ちで外科医を絶句させた身体解放システム』と対をなす、肉体と魂のさらなる進化を描いた第二作(連作)です。
それぞれが独立した一つの読み物となっております。ぜひ合わせてお楽しみください。
ちょっと聞いてください。私の中に、とっても素敵な、新しい出来事が起きたんですね。
実は私、もう3年前の68歳の時からずっと二刀流での壁打ちテニスを続けてきているんです。71歳になった今、体がもう相当ほぐれてきて、本当に柔らかくなってきたんですね。それどころか、ますますこのエクササイズに油が乗ってきて、今では毎日2時間の壁打ちが楽しくて、楽しくてしょうがない、という素晴らしい状態になっているんです。
あのロジャー・フェデラーのような、華麗な片手バックハンド。あれをフラットで、右でも、左でも、スパーンと打ち込んでいくんですね。左右交互に、体全体を使ってラケットを振る。これが本当に気持ちがよくて。
そうして日々、夢中でボールを追いかけていたら、驚くようなおまけがついてきたんです。なんと、口笛が信じられないくらい簡単に、綺麗に吹けるようになったんですね。
最初は、光が差し込むように、高くて鋭い音がポンと出るようになったことに気づいて驚いたんです。ああ、3年間の壁打ちで呼吸筋がしっかり鍛えられたんだなって、自分の体の変化がわかって、それだけで嬉しくて。
でも、それだけではなかったんですね。今日、また新しい発見があったんです。
口笛の、ひと呼吸が、ものすごく長くなっているんですよ。吹いていても、息がちっとも途切れない。すうっと長く、どこまでも伸びていって、そのまま次の音へと、流れるようにつながっていくんです。
右のバックハンド、左のバックハンド。あのフェデラーのような美しいフォームで体をひねり、軸を安定させて、深く息を吸って、吐く。毎日2時間、あのラリーの心地いいリズムの中で、私の肺も、横隔膜も、自然と、しなやかに鍛え上げられていたみたいです。
ただテニスを楽しんでいたはずなのに、いつの間にか私の身体は、長くて美しい音を奏でる楽器のようになっていたんですね。
じつはYouTubeを見ていたら、「口笛世界大会」で世界チャンピオンになった日本人の方が、口の形や舌の位置とか、いろんな細かいテクニックについて教えてくれていたんです。でも、私はあれをそのまま一生懸命真似しているだけでは、本当の領域には届かないと思いました。
自分の身体が完全に作り替えられていなければ意味がないと、強く悟ったんですよ。まさにインスピレーションなんでしょうね。まずは呼吸ができていなければ始まらない。腹筋や背筋が鍛えられ、呼吸筋がしっかりできて、身体が本物の「楽器」になってこそなんです。口の形や舌の位置も大事だけれども、それだけでは音楽にはならない。
ひと呼吸が、こんなにも優しく、長く続く。身体が楽器になれば、祈るような思いで、細く長い音が、高音も力まないでしっかり出てきて、美しい音楽が奏でられるのだと悟りました。
途切れない口笛の音を聴きながら、自分の身体って本当にすごいなあと、おもしろくなって、愛おしくてたまらない気持ちになっています。
そして、この新しく手に入れた響きは、私の未来にさらなる明るい希望を連れてきてくれました。
私は、音楽が本当に大好きなんです。こうして自由に吹けるようになった口笛を使って、これからはひとりの演奏家として、音楽の美しさを発信し、届けていくことができる。そんな新しい表現の道が、目の前にまっすぐ広がったように感じています。
それと同時に、私には大きな夢があります。作り話の小説ではなく、自分自身の身に本当に降りかかってきたこと、日々の暮らしの中でいただいた本物の感動を、エッセイという形にして世界に届けていきたい。そんな希望が、今、胸の中に満ち溢れているんですね。
エッセイに乗せて実際に起こった感動を届けること。端正な口笛で音楽を奏で、発信していくこと。テニスの二刀流が私の体を鍛えてくれたように、この「書くこと」と「奏でること」という表現の両輪が、これからの私の未来を、どこまでも明るく、希望に満ちた場所へと運んでいってくれる。
途切れないひと呼吸の向こうに、そんな輝かしい明日が、はっきりと見えています。
このような輝かしい人生が、またとあるものでしょうか!
3年間の肉体解放システムの全貌を明かした第一作(連作)『【理論編】フォアハンド一切禁止! 71歳シニアが二刀流壁打ちで外科医を絶句させた身体解放システム』は、こちらからお読みいただけます。
